昔の女の子どもが現れ、父上と呼びかける──
コメディの定番幕開けですが、
当作では、父親候補が土方歳三、娘の容姿は何も言わずに自分から離れた女に生き写し
穏やかな予感はしません
主人公の千歳は13歳です
早生まれなので、文久3年の秋時点で満12歳、中学1年生に相当します
早熟で賢いながらも、自身の気持ちを言葉にして相手に伝えることは困難な少女です
一方、歳三は29歳
志都と出会ったのは15歳の夏で、別れたのは翌年16歳の初夏
志都とのことは記憶の彼方に存在するのみでしたが、当時のわだかまりは癒えていません
歳三は千歳を愛せず、千歳は歳三に愛されていないと感じるがゆえに、父かもしれない歳三を受け入れられない
そんなふたりの関係がどのように変わっていくのか、長くなりますが、見守っていただけると幸いでございます