起死回生をかけた対戦を前に、会議と相談。
主人公ラヴァルがジェニスと別れようとする理由を、ヨランドに打ち明ける回。
そして同時に、三人がどういう関係であるかを簡潔に表す会でもあります。
ラヴァルとジェニスは、ヨランドが推薦して学園に入学しています。その理由が、天球都市の現状を憂い、解決しようという彼女のスタンスの表明にもなっています。
資本主義的な風潮の中で、シリンダの同調者が貴重であるにもかかわらず、経済的格差によって差別を受けている現状を打開したい。というのが、ヨランドの目標であり、そのために彼女はイドの中心地に安息の場所を探そうとしています。
これは神秘主義が否定されている今日の天球都市世界では受け入れられない目標です。それにジェニスは同調していましたが、ラヴァルは聡明ゆえにそれが現実的でないことに気付いていました。
それでも、学園での三年間をヨランドと過ごしたのはなぜなのか。
その自己問答に、ジェニスとの関係性が絡んできます。
結局自分は、ジェニスに従いたいだけだったのではないかと。
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次回更新は4月1日(土)18時投稿予定です。
はぐるまバディに性転のララバイを/葛猫サユ
https://kakuyomu.jp/works/16818093073275058811/episodes/16818093074519267805