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「はぐるまバディに性転のララバイを」あとがき

お疲れ様です、葛猫サユです。
諸事情により、完結からあとがきの投稿まで期間が開いてしまい申し訳ありません。

『『相棒』だけの関係は、もうおしまい!?』というキャッチコピーの今作。

『親友がBSSになったのでTSして仲直りする』
当初、新しく書こうとしたファンタジーのプレミスがこれでした。ファンタジー世界の恋愛学園ものに、BSSとTSを盛り込んで三角関係にしようとしていたんですね。

これを友人に話したら、「さすがに詰め込みすぎ」という指摘をいただきました。今思い返してみれば、まぁごもっともな意見だったと思います。上記に加えてロボットも出てくるわけですから、間違いなく収集はつかないでしょう。

一転してTS異世界ファンタジー学園ロボットラブコメディ(まだ長い)として考えてみたとき、私はこの二人の関係の終着をどうつけようかと悩みました。
この二人はもとの性別を超えて、男女として結ばれるのか、はたまた友情をより深め合って、親友同士の関係に戻るのか。

私としてはどちらもしっくりきませんでした。というのも前述した要素を引きずっていて、物語開始時点の二人の関係には、二人の性別関係なしに友情にヒビを入れたかったからです。それも主人公側に非がある状態で。
当初のプレミス通り『仲直り』の話を書きたかった自分としては、この二人の関係に言及できるフェーズまで、十万字前後の分量で到達するのは不可能ではないか。そう考えた代わりに依存し合う『相棒』との関係を終わらせるという方向で話を進めようとしました。

またそれとは別に、三人称の物語を書く時の悪癖で、語り部の存在を明白にしたいという欲求から世界観を複雑化していきました。
……結局、『詰め込みすぎ』な印象はぬぐえない作品になってしまったのではないかと、反省しております。

よろしければ、感想・ご意見などお願いします。

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