イドへ降り立つための前準備。
やっとSFファンタジーらしくなってきた。
天球都市の情景を少し見せながら、都市の抱える問題について少し語っています。
天球都市世界では、機械技術の起動する人間と操作する人間に別れて仕事をする人間がいます。起動役は必然的にシリンダと同調できる人間であるため、ヨランドが作中で語ったように人数比はかなり偏っています。しかし、企業のカーストとして上なのは操作役であり、それが作中の歪な上下関係を生んでいます。
また、その関係上起動役と操作役を行うラヴァルとジェニスのような存在は、本来疎まれるはずなのですが、狩猟競技が大衆娯楽として認められている影響で、競技者にはヘイトが向かないダブルスタンダードな構図になっているところも個人的な見どころとして挙げたいです。
尺的にメインになっているのは二人のやり取りではあるものの、話として重要なのは前後の世界観の解説です。
そう書くと尺の配分がミスっているように思えますが、次回の話を考えるとこの会話が重要であることも事実。
難しいです。
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次回更新は3月22日(金)18時投稿予定です。
はぐるまバディに性転のララバイを/葛猫サユ
https://kakuyomu.jp/works/16818093073275058811/episodes/16818093073923120296