幻想課、介入。種明かし回。
今回ちょっと内容が薄味で、前回と合わせてもよかったのですが、今後加筆する可能性を考慮してあらかじめ分割しています。
というのも、ここの展開は少し味気なく、しかし一ひねり加えると文字数が嵩んでしまい、応募予定のコンテストの文字数をオーバーしてしまうリスクがあるジレンマを抱えているせいで、中途半端になってしまいました。
幻想課VSGC保安監査部という構図自体がサブプロットであるという物語上の構造もあるので、、ここはグッとこらえて、メインテーマであるガールミーツガールをしっかり描きたいという目的もあります。毎度毎度、応募する際には文字数に頭を悩ませています。
ただし、その中でもメインテーマに対する言及を行って、各要素を親和性を高めるよう努めています。それが今回ラストで煙慈の語る『信じるもの』の話になります。
前回でも触れたデカルトの方法序論を前向きに解釈した内容です。意識の有無・意志の輪郭を確かめることはこの物語のテーマを語る上で、必要なものであると考えます。なぜなら、意志や意識があるからこそ、人間の社会性は育まれていますが、そこに悪感情が……恐怖がどのような立ち位置で機能するのか、そして人の健全な営みの中にそれらは排するべきなのか……それが、この物語におけるメインテーマでもあるからです。
次回更新は9月25日(月)です。
ファントミーム・オーヴァーレイ/葛猫サユ
https://kakuyomu.jp/works/16817330660259961980/episodes/16817330664207348575 #カクヨム