遺志を継ぐ編エピローグ。事件を経た、旅路を総括。
ネーロンのキャラは、かなり強かな印象になったと思います。後々あまり活躍させられなかったのは悔やむところですね。
さて、旅路の総括とは言いますが、ローランとしてはまだ希望を信じていたいし、信じるための材料としてプランチャとグィエルのドラマを目の当たりにしていますが、根本的な不安はまだ拭えていません。
アルのほうはウォルフたちの訴えやネーロンの警告もあって、未だに迷いのある様子が描かれています。しかし、ローランの言葉を受けて覚悟を決めようと……作中で言うところの地獄の中の奇跡を大事にしていこうという形で第二章はひとまず幕を下ろします。
この時点では、アルは父の犠牲で成り立つこの世界を肯定的に捉えていこうという傾向が見られて、初期に比べると成長を感じるかと思います。
ただ、続く三章では現実の障害の前に打ちのめされることになります。ネット小説で、このような描写は好まれない風潮を感じていますが、まぁぶっちゃけ、ここまで十万字以上を読んだ読者なら大丈夫だろうという無責任な信頼のもと、大きい改稿はしないと思います。最近別作品の執筆が滞っているという側面もありますが。
次回更新は9月4日(月)です。
アルは此処に在りて~魔王少女の異世界巡礼記録~/葛猫サユ
https://kakuyomu.jp/works/16817330662129713474/episodes/16817330663078866311 そして同日には「ファンオヴァ」の最新話を投稿予定。
真実に迫るなか、一つ大きな葛藤が。
ファントミーム・オーヴァーレイ/葛猫サユ
https://kakuyomu.jp/works/16817330662129713474#カクヨム