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「遺志を継ぐⅤ」投稿しました。

遺志を継ぐ編クライマックス。
がっつり戦闘してます。頑張ってます。
まずアルVSコラソン&パラ。狂信者と跳ねっ返りという組み合わせで、コラソン側は魔王の娘であるアルを引き込もうとしますが、パラは反発し襲撃。今まで責任を放棄していたアルが自身の立場を改めて痛感するというイベントも兼ねているため、この相反するコラソンとパラの態度はアルに少なからず影響を与えています。
『魔王』や『勇者』など、符号的な表現をこのメタフィクションかぶれな世界観で用いることは、当時から意識的だったはずでした。そこには方法の目的化というか、本末転倒な寓意があったりなかったりしますが、それが表に出るのはまだまだ先の話。
対してローランVSディアマ&トレボ。戦争狂いと仕事人という、こと戦闘においてクレバーな組み合わせ。対魔術士戦を行いながらもローランの異常性、さらに元勇者一向としての力を見せつけながら、新しい結晶杖お披露目という欲張りセットな戦いでした。ここにプランチャのドラマも加わるため、流石にちょっと渋滞してますね。
今回の敵は、集団内では実質的な司令塔をコラソンとパラが担い、後者の二人は実働部隊という体で動いているという設定です。
ちなみに名前はトランプのスートのスペイン語表記から来ています。パラ=スペード、コラソン(コラゾン)=ハートといった具合に。ここに限らず名前にスペイン語表記が用いられているのは、世界観のモデルに後ウマイヤ朝が入っているからという安直な発想からですねぇ、はい。


次回更新は9月3日(日)です。
アルは此処に在りて~魔王少女の異世界巡礼記録~/葛猫サユ - カクヨム
https://kakuyomu.jp/works/16817330662129713474/episodes/16817330663004825196
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