まだお読みでない方はこちらからどうぞ。
https://kakuyomu.jp/works/16818093073818129472================
2024年6月29日追記:
カクヨムではじめて、おすすめレビューを書いていただきました。
暇崎ルアさん、ありがとうございます。
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2024年6月27日追記:
「SARF×カクヨム 短編こわ~い話コンテスト」で優秀賞【朗読型】を受賞しました。
わーい。
講評はこちらにあります。
https://kakuyomu.jp/contests/sarf_contest_2024================
2024年3月23日追記:
カクヨムではじめて、★をいただきました、しかも★★★。
神無月そぞろさん、ありがとうございます。
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いかがでしたか。
「SARF×カクヨム 短編こわ~い話コンテスト」の朗読部門参加用に、本作は執筆しました。
コンテスト用として、まともに執筆した初めての小説です。
まさか初めてがホラーとは……。
まあ恐怖は人間の根源的な感情の一つですし、ある意味では原点としてふさわしい気もします。
本作は一から自分で考えましたが、たぶん似た話があるだろうと調べると、幽霊列車の話が見つかりました。
『千と千尋の神隠し』にも、似たような電車が出てきますね。
本作で、2本目の電車も右手から現れるのは、不気味さを出すのと、「近頃は行きっぱなしだ」(By 釜じい)的な解釈を表現するためです。
佐世保中央駅を選んだ理由は、その辺りを何度かうろついたことがあったからです。
近くの食堂で昼食を取っていると、窓から鉄橋を渡る松浦鉄道が見えたことを覚えています。
ただし、作者のぼくは佐世保出身でもなければ、北松弁(佐世保弁)を聞いたこともなく、なんと松浦鉄道に乗ったこともなく、なんなら石炭のにおいも(おそらく)嗅いだことがありません。
なんもねえな。
ほとんどコタツ原稿です。
そのため、北松弁が合っているのか確証がありません。
以下が、作中のセリフです。
もし北松弁がわかるという方がおられましたら、正誤を教えていただけると幸いです。
「わがぁせきたんどっけあっと?」→「お前石炭どこにある?」
「やけん、石炭! 持っとぉて」→「だから、石炭! 持ってるかって」
「そいぎん、しょんなか」→「それなら、しょうがない」
隣の駅まで200mしかないことは知っていました。
最初はすぐ隣のアーケードを使って脚本型で何か書けないか考えましたが、アーケードが長すぎるのと、そこからずれるとアップダウンがすごくて歩くのがしんどいので難しいなと。
佐世保中央駅は入口からして面白く、200mというネタと、トンネルが直結している雰囲気で朗読型ならいけそうな予感がしました。
調べていくうちに、「200m目当てで来た人へのアンチテーゼ的に石炭が使えそう」と捻くれて元ネタができました。
人間恐い思いをすると記憶に残りやすいので、もし採用されたらリスナーには石炭の歴史をぜひ脳裏に刻んでほしいですね。
石炭ネタを散りばめると、けっこういい具合の文字数になりました。
文字数制限は5000字以内ですが、小説を朗読で聞くとなると、けっこう時間がかかります。
そのため、電車の本数が少ない駅を音声スポットにするのは相性がいいなと、書いてから気づきました。
電車を待っている間に聞けるので、臨場感が維持されます。
もし採用されたら、せっかくなので、聞いている最中にスピーカーを故障させて、無音で電車がホームに入ってきてほしいなあ。
ですが、もしかすると、小学生には少し難しいのかもしれません。
どこまで簡単にするかは悩みましたが、わからないところは好き勝手にイメージしてもらうのも、「ホラー小説を聞く」醍醐味の一つかなと考えて書きました。
主人公も不思議に思ったり混乱したりするので、せっかくなら追体験してもらおうと。
それに案外、子供は本質を理解しているものです。
そもそも本作に、本質が存在するのかという話ですが……。
せっかく、半径300m圏内に隣の駅があるので、脚本型も書こうかなあ(この感じは、書かねえなあ)。
ひとまずは、別の短編コンテスト「黒歴史祭」の原稿を完成させます。
あ、明日の7時には新しいSSが公開されます。
こうやって、SS公開の合間に、別の作品を出していけるといいですね。
それでは。