音声ARコンテンツの原作となる、短編のこわ~い話を募集します。
339 作品
穏やかな日常の中の温かいホラーかと思えば、最後の急展開に思わず背筋がぞくりとさせられました。音声ARコンテンツにした際に、後ろを振り返りたくなるような、振り返りたくなくなるような気味の悪い展開に惹きつけられました。
海、とりわけ水辺に近づくのが怖くなる作品です。
不用意に近づくべきではないと設定されている場所である、海の水辺で起きる不気味な世界観に、波のように惹きこまれました。
金比羅山のふもとを舞台に、子供も楽しめる不思議な体験を描いており没入感のある作品でした。生殺し、半殺しという音声だけ聴くと恐ろしいワード(四国の方言で、”うどん”と”ぼた餅”のこと)をうまく活用しており、オチまでの時間差をうまく使った音声ARの作品だと感じました。
「釣れますか?」という1つの言葉で、ホラーを展開できており素晴らしいです。情景が想起され、後半にかけてどんどん鬼気迫っていく恐怖に、怖いのに読み進めてしまうという面白さを感じました。「釣れますか」という言葉がトラウマになりそうな作品です。
「霧」の中など幻想的な雰囲気を音声のみで伝わる恐怖感や、「助けて」というセリフを繰り返す場面など、音声化を想定し、恐怖が積み重なる工夫がなされており、音声ARに向いている作品でした。
音声ARの特性をうまく活用しており、実際に体験した際に、もしかしたらこのようなことが起こるかもしれない?という恐怖を感じることができる作品でした。
その場で聴いても気味が悪い作品なのですが、家に帰ってから思い出してしまってもまた恐ろしい、音声ARの活用方法が、より広がるとてもユニークな作品でした。
岡本太郎美術館や古民家群など、ちょっと不思議な生田緑地に、いくつかの怪談を散りばめることで、半分本当にあった話なのではないか?と思わせられました。
とても読みやすく情景が浮かぶ作品でした。怖さはそこまでありませんが、違和感が少しずつ積み上がっていく作品展開が、音声化した際にどのような没入感や臨場感をもたらすのか楽しみです。
一見どの地域にもありそうな話ではありますが、暑い夏の日、無邪気な少女とのほのぼのとした遊びの光景が、恐ろしいものへと変わっていく過程が、表現豊かな描写で描かれていました。日本神話とのつながりを見出した考察も興味深く、夏の蝉の鳴き声、階段を踏む音、少女の声の変化等、その場で音声で聴くと、物語に引き込まれてしまう独特な没入感がありました。
怪談話として有名な、姫路城の「お菊井戸」の舞台である井戸から舞い上がって来るジャコウアゲハ(姫路市制定の蝶)など、地域性が多く盛り込まれていました。井戸から聞こえて来る奥行きのあるお菊の声や、無数のアゲハ蝶の羽の音など、音声ARで表現し、聴くことでより臨場感・没入感を感じられる作品だと感じました。
女の子1人と聴き手の掛け合いというシンプルな構成の読みやすい作品でした。音声ARコンテンツにした際に、女の子の音声や笑い声をボイスチェンジャーや声色を使って工夫するなどすると、より恐怖感を増すことができると思います。
ホラー×謎解きという考え方が斬新でした。内容もわかりやすく、入り込みやすい世界観だと感じました。それぞれのスポットで謎を解きながらホラーを楽しめる構成は、まさに音声ARの王道的な楽しさを両立できる作品だと思います。
スポットが細かく分けられていて、歩きながら不思議な世界観を楽しめるということを、しっかりと考えられている作品だと感じました。老紳士と旅をしているような気持ちで各スポットを周れる内容になっており、不気味さの中にどこかセンチメンタルな雰囲気を感じることのできる作品です。
話のつくりがSFの世界と昔話によくある設定をハイブリットしており、想像力を必要とする作品であるところが、ビジュアルと異なり想像力で作品を楽しむ音声ARのフォーマットと相性が良いと感じました。音声AR化が楽しみです。
テンポよくどんどん世界観に引き込まれ、最後は主人公がどちら側ともとれる不思議な感覚が新鮮でした。シャッター音など『音』の使い方が秀逸で、場所とストーリーの連動性も素晴らしく、登場人物の名前や呼び方が各動物にリンクしている仕掛けも、音声にするとより「はっ」となることが想像できました。人通りもある商店街ということで安全性も高く、老若男女問わず気軽に訪れられる場所なので、多くの方に楽しんでもらえると感じました。
コンテンツ体験者と主人公との同化を促す仕掛けとして、音声がうまく活用されていたと感じました。子供にもわかりやすく、大人もノスタルジーを感じられる「だるまさんが転んだ」という題材と、観光地巡りがバランスよく組まれていて、不気味ながらもしっかりと観光案内になっているところが巧妙でした。自然と街にも興味が湧いてくるので、忘れられない体験、思い出となる作品でした。
音声ARコンテンツの利用シーンのひとつである、地域の観光スポットの周遊という要素と、テーマである地域の名所にホラーコンテンツを上手に捉えており、各スポットを周遊したくなる内容だと感じました。
全体的には明るい雰囲気でストーリーが進行するため、楽しみやすい一方で、ポイントポイントでのセリフが、異様な怖さを感じさせる内容でした。音声化した際に、そのギャップがどのような臨場感を生み出すのか楽しみです。
北海道の北部、名寄市の地元スポットを巡りながら物語が展開。博物館のSLの中で、主人公は不思議な少年と出会う。野球場、ゴルフ場、神社と、行く先々で少年と出会い、一緒に遊ぶ。汽笛の音、野球ボールやゴルフボールがぶつかる音、神社で鳴らす鐘の音など、各スポットで音を意識した描写が見られる。SARFを使って、多彩な効果音、音声とともに巡っていくと、普段とは全く違った世界が広がるだろう。
講評
普通に登っていても楽しい伊香保温泉の長い階段が不思議な体験に変わる、音声ARの特性がとてもうまく活用されていた立体的な作品でした。階段を登っていくにつれて、少しずつ変化する情景描写に臨場感があり、音声化することで周囲の景色が拡張されるように感じました。登り終えた後に、ほんの少し背中が冷んやりするので、夜に残る暑さも和らげてくれます。