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ギフトいただきました&美術館がなくなるかも

兎国頑張ると言いつつ、いろいろ考え込んじゃって全く何も更新できていないのですが(誰だこんなフクザツな話にした奴は…)、緋雪さんからギフトをいただきました!
ありがとうございますヾ(≧▽≦)ノ

緋雪さんによる、高校生たちの甘々青春ストーリーはこちらです✨

『脚本』
https://kakuyomu.jp/works/16818093084125351092
密かに小説を書いていた主人公。ある日、憧れの彼女にノートを見られてしまい……!?

仲間たちと何かに思いっきり打ち込むことができたあの時期、人生の中の青い季節。
部活に恋に忙しい、贅沢なキラキラした時間が詰め込まれています。
疲れた脳味噌に糖分補給したい方はぜひー♡


*****


も一つの話題。美術館の危機です。

少し前に書いた『花火』という短編に美術館が出てくるのですが、そのモデルにした千葉県佐倉市のDIC川村記念美術館の存続が危ぶまれています。
ただちに閉鎖というんじゃないけど、移転・縮小が検討されていて、とりあえず2025年1月から休館するそうです。

いつ行っても混んでいなくて、敷地は広くて美しい庭園があり、レストランもお洒落で美味しいし美術品はもちろん一級。
すごく良いところなのですが、やはり運営的にはよろしくなかったらしく、株主から口を出されてしまったみたいです。
私も株価ウォッチングだけはしていたのですが……(いや私みたいなのが何株買っても関係ないわ)。

この美術館を愛している人は多くて、存続を求める署名活動がネット上で行われています。市長が呼びかけています。
私も頻繁に行っていたわけではないので、経営に協力できていたとは言えない立場で何を、という感じなのですが、やっぱり残ってほしいです。

個人的にイチオシで目玉と思える美術品は、マーク・ロスコの「ロスコ・ルーム」とジョゼフ・コーネルの「七つの箱」。

「ロスコ・ルーム」は作者のマーク・ロスコが「自分の絵だけでひとつの空間を創り上げたい」と切望したことを受け、ロスコの作品だけで一部屋を埋めています。
元はレストランに飾られる予定が、オープンしたレストランの雰囲気に幻滅したロスコが契約を破棄してしまい、行き場を失った絵画群でした。
30点あったけれど、一つ一つがデカイので、さすがに全部収める部屋を作るのは難しい。
こちらの美術館では7点収蔵されており、世界で4ヵ所ある「ロスコ・ルーム」の貴重な一室となっています。
拙作『花火』はこの部屋から多大なインスピレーションを受け取っています。


ジョゼフ・コーネルは「箱のアーティスト」と呼ばれています。
小箱の中に作者のお気に入りを詰め込んだ作品集。宝箱のような、標本箱のような、時には神話的な世界さえ広がって。
アーティストの頭の中をのぞいたら、こんな感じじゃないかな。
私の中にもこんな世界がある、作ってみたいと思わされて、すごく神秘的で可愛いんです!
《鳥たちの天空航法》なんて、名前からして素敵じゃないですか?
コーネルの作品も一部屋に纏められています。
こんなにいっぺんに観られるのは、確かここくらいじゃなかったかしら。

どちらも検索したら簡単に見られます。
僻地の美術館ですが、少しでもご興味抱いてくださったら嬉しいです♪

14件のコメント

  • 美術館の件、ご紹介いただいた直後に危機のニュースが入ってきました。
    鐘古さんが推してらっしゃっただけにただただ惜しいです。

    閉館までに観に行けたいなぁ……。
  • 美術館のホームページ見ました。
    すごくオシャレでいい感じです。
    閉館は残念ですね
  • 柴田さん

    もうびっくりのタイミングでしたよね(+o+)
    噂をすれば影! みたいな……本当に残念です。いやまだ閉館と決まったわけではないのですが。
    レストラン、高いけど企画展とコラボメニューとかやっていて、すごく素敵だったんですよ。
    柴田さん、すごくお忙しそうですが、ぜひ機会があることを願っています!
  • ポンポコさん

    ホームページ見てくださって、ありがとうございます!
    ね、オシャレでしょう~?(´∀`*)
    庭園では大規模なハンドメイドマーケットとか、アートイベントも開催されることがあって、地元密着って感じでした。
    このまま閉館は惜しいです。
  • 美術館の危機、残念ですね。
    ここはひとつ鐘古さんのハイパーオーヴとクラファンの力でなんとかなりませんでしょうか(オネシャス!)

    あと『ロスコ・ルーム』と『ジョゼフ・コーネル』調べてみました。
    ロスコ・ルームは確かにひとつの部屋全体で作品になっているということで『花火』のモデル、なるほどなあと感じ入りました。

    またジョセフ・コーネルの作品は箱の中に小世界を作り込んでいるところがとても面白いと感じました。

    どちらも一度見てみたいと思わせてくれる作品でしたね。

    美術館、なんとか存続できるといいですね。
  • こよみさん、拙作『脚本』を紹介頂きましてありがとうございます。
    ギフトは、『花火』を読んだ直後に、衝動的に押し付けてしまいました(笑)。笑って、貰ってやってください。

    私も美術館が大好きなので、閉館の危機は、とても悲しいことです。
    ホームページを見てきました。
    とても綺麗で静かな空間ですね。

    私、25年くらい前に、八千代台に住んでいて、発病して、佐倉の病院に通っていたのですよ。あの頃に健康だったら、訪れていた美術館かもしれません。
    こよみさんと素敵なレストランでお話したかったですね〜。

    空間を大事にする、こよみさんに、お勧めしたい美術館があります。
    瀬戸内海の豊島(てしま)という島にある、「豊島美術館」です。
    https://benesse-artsite.jp/art/teshima-artmuseum.html
    瀬戸内に行かれる際には是非お立ち寄りください。
    心が洗われる気持ちになること請け合いです。
  • おお、DIC川村記念美術館!
    Twitterで流れてきたのを見て、行ってみたかったなあと残念に思っていたのですが、こよみさんもお気に入りの美術館だったのですね。
    なんとか良い方向に話が進むと良いのですが……。

    美術館や博物館、やはり維持していくのが難しいですよね。
    以前、科博までクラウドファンディングしているのを見た時に感じました。
    科博はさすがにすぐに金額集まってましたけど、これが知名度の高くない博物館や美術館だと本当に深刻だろうなと思いましたよ。
  • DIC川村記念美術館の件、昨日あたりXで流れてきたので知っていました。閉鎖されると収蔵品が海外に行ってしまうとか。
    地方の美術館は運営が難しいのでしょうが、なくなってしまうのは寂しいですよね……。

    >いつ行っても混んでいなくて
    これ大事! いや経営的にはよくないかもしれないけど大事!

    「花火」にインスピレーションを与えたとなると、ぜひ生で見たくなりました。
  • 那智さん

    クラファンはともかく、ハイパーオーヴはどうやって出したらいいんですか~! どこかに解説のっけてくださいよ~( ;∀;)

    作品、調べてくださってありがとうございます!
    このマーク・ロスコが幻滅して契約破棄のくだりが面白くって、さらには自分の作品で部屋をいっぱいにしたいって、正直な欲求でいいな~と思って、エピソードごと好きなんです。超一流のアーティストだって、どちらもなかなかできませんよね……!

    コーネルの作品は、小説書く人のウケがいいんじゃないかと思っていて。小川洋子さんの単行本の表紙とかになってそうじゃないですか?

    存続願ってくださって、ありがとうございます! ここはもう那智さんの財力に期待します……!(生々しい)
  • 緋雪さん

    衝動的にギフトをくださるなんて、ますます嬉しいです!
    『脚本』は悩み疲れた私の脳味噌を優しく癒してくださいました。私もまた青春もの書こう……(*´ω`*)

    緋雪さんも美術館巡りがお好きって、おっしゃってましたよね♡
    ホームページ見てくださって、ありがとうございます。入り口のところに小さなステンドグラスがあって、それもまた素敵なんですよ~。

    なんと、八千代台に住んでいたことが!? しかも佐倉の病院……時空を超えて、ものすごいニアミスです。ああ、一緒に美術館巡りやランチ、したかったですねえ(ノД`)・゜・。
    (25年前の私は別の土地にいましたが……!)

    豊島美術館、教えてくださってありがとうございます!
    ホームページに飛んですぐ、すごく綺麗な青空が目に飛び込んできましたよ✨
    一滴の水をイメージしているんですねえ、なるほどなあ。
    地中美術館というコンセプトも、すごく面白いです。自然の景観との融合を目指しているんですね。それなのに内部はモダン。
    行ってみたあ~い(*´▽`*)

    若い頃はトリエンナーレのために新潟まで行ったりしてたんですよ。芸術目当ての旅行もいいもんですよね。
    瀬戸大橋を渡るチャンスがきたら、絶対に訪問してみます♪
  • えいさん

    わあ、ご存知でしたか✨
    Twitterで流れてくるほど、意外とメジャーな話題なのですね!? 私は地元の知人から聞いたもので、びっくりです。

    本当に、美術館や博物館は生活に必須なものではないから、切られる時は真っ先に切られちゃいますよね(T_T)
    そんな援助をしている余裕があるなら、生活保護費とかに回した方がいい……という意見があるのも重々承知なのですが、文化は一度捨てたら元に戻らないと思うので、どうにかなってほしいです。

    科博のクラファンは、確かにあっという間に額が集まっていましたね。こういうのは知名度が物を言うんだなあ。
    こちらの美術館は民間企業の経営だし、僻地だし……(駅から車で40分くらい💦)これまで続いていたのがすごいくらいですが、残ってほしいですよ~(≧◇≦)
  • 圭以さん

    あっ、やはりXでご存知でしたか!
    レンブラントやモネの作品もあって美術史の流れがざっくり概観できるので、子供の美術入門にもいいと思うんですよ。
    こんなコレクションが千葉のド田舎にあるなんて奇跡以外の何物でもないので、ぜひ存続してほしいです。
    庭園のガチョウたちは人懐っこくて図々しくて可愛いです♡

    >いつ行っても混んでない
    やっぱりこれですよね! しかし経営的には……現実はキビシイ(>_<)

    ロスコの「自分の作品で一室を満たしたい」という、芸術家としてはもっともな希望を臆面もなく言っちゃうところとか、それを後世に叶えてくれる誰かがいるとか、エピソードの流れが丸ごと好きなんです✨
    「ロスコ・ルーム」では赤色に包まれるので、どことなく温かい、母親の胎内にいるような印象でした。生き物の中にいて、赤のエネルギーを受け取っているような。
    絵の力で空間まるごと芸術になっていてすごいなあと、記憶に残りましたよ^^

  • 応援コメントだと返信に対する返信ができないようですので(私が方法を知らないだけなのかもしれませんが……)、失礼ながらこちらにコメントさせていただきます。
    あれだけ素晴らしい作品だとレビューを書くのも緊張してしまったのですが、喜んでいただけたようでホッとしました!

    >『アルスラーン戦記』は、かーなーりー昔に最初の数巻だけ読んで、もう記憶の彼方なのです……肩から蛇が生えている魔王みたいなのが印象に残っています💦 何か似た描写などあったでしょうか??

    見当違いなご質問をしてしまい、本当に申し訳ありません!
    ごめんなさい、似た描写があったわけではなく、私が『アルスラーン戦記』の大ファンなせいで、ナスイールに少しアルスラーンを重ねて見てしまって……。
    肩から蛇が生えている魔王は、ラスボス的存在のザッハークですね。
    なお私は『銀英伝』の大ファンでもありまして、ヤン・ウェンリーも大好きです(,,^_^,,)

    「花火」を拝読して鐘古様をフォローさせていただいたこともあり、実はこちらの記事も読ませていただいていました。
    マーク・ロスコとジョゼフ・コーネルの作品も検索していて、ロスコの温かさも不穏さもある作品にも、コーネルの「小宇宙」ということばがピッタリな作品にも魅了されました。
    こんな素敵な作品が所蔵されていて、美しい庭園もおいしいレストランもあるという美術館、どうか存続してほしいものです……!
  • ハルさん

    わざわざこちらにご返信いただき、ありがとうございます!
    コメント返信には返信できず、追記していただいても通知が来ないので、大変助かります✨

    レビューコメントは本当に心のこもったものをいただけて、嬉しかったです(*^^*)
    ご質問も嫌な感じに受け止めてはいませんので、謝っていただかなくて大丈夫ですよ💦
    アルスラーン、初期しか知らないのでそんな印象が全くなかったのですが、ナスイールと少し重なる部分を感じ取ってくださったのですね✨
    尊敬する田中芳樹先生のキャラクターを思い出してくださって、とても名誉なことです。ありがとうございます!(≧▽≦)
    ザッハーク、あ、そうそう! そんな名前でした……!
    銀英伝とヤン・ウェンリーもお好きということで、共通点を発見できて、これまた嬉しいです♡

    また、こちらの記事からそれぞれの展示作品を検索してくださって、ありがとうございました♪
    ロスコの作品は一見「なにがすごいの?」という感じですが、あの空間に身を置いたものにしかわからない、ある種の神秘体験を感じさせてくれるんです。おっしゃるとおり、温かさと不穏さが同時に感じられる場所だったと思います。
    コーネルの作品は、見てすぐに好き嫌いがわかるようなキャッチ―さもありますが、丹念に覗き込むと作家の宇宙が広がって見えて、奥深いんです。
    作品を知っていただいて、紹介した甲斐がありました^^
    美術館の存続、本当にどうにかなってほしいです……!

    コメントをありがとうございました(*^-^*)
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