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現実とリンクする時

前回近況ノートで、しばらく地下に潜ると思いま~すとか言いながら意外と作品が書けているので、自分で驚いています。
カクヨムコン期間も終わりに近づき、積読がかなり減ってきたお陰もあるようです。1月中はかつてないほどヨミました。
参加者の皆さん、たくさん楽しませていただき、ありがとうございました!(まだこれから伺うものもあるけど)

最近ファンタジー作品を立て続けに書いていて、自分で「これが好きなんだな~」と改めて自覚したものがあります。
それは、現実世界とファンタジーをリンクさせること。

現実に存在するいかにも「ファンタジー的なもの」を道具立てとして物語を構築するのが、どうやら好きみたいです。
たとえば以下のものは、現実に存在しますが、私の創作だと思われている可能性がありますので、一応ご紹介しておきます。

・『石炭とブランデー』に登場する黒玉(石炭から生まれる宝石)
・『蓮花の王』に登場する蓮花茶(蓮の花に茶葉を入れて香りづけをする)
・『兎国稗伝』に登場する稗官(あんなファンタジーな実態じゃないと思うけど、官職名が記録に残っています)
・『銀竜草異聞』に登場する銀竜草(光合成なしで育つ植物)

ぱっと思いつくのはこれくらいだけど、他にもあったかも……。

こういう具体的なものじゃなくても、たとえばファンタジー作品を読んだ時に出てきた人間と魔族の対立みたいなものが、後々「あれは人種差別の話だったのか!」と自分の中で現実とリンクした時なんかに、私は感動を覚えます。
なので、自分のファンタジー作品にも、必ず現実社会を反映させるものを何かしら忍ばせる癖があります。誰かにいつか驚いてほしいな~と思って。

でもそれって、実はかなり正統派なファンタジーの創り方ではないかなと思っていて。
今は異世界ファンタジーといえば転生ものとか悪役令嬢……というイメージになっているようですが、私の中にあるファンタジーは、もっと重厚で美しく、夢のような理想が実現できる世界だけれど、根底には必ず生きる悲しみが流れているものです。

それを読んだら、複雑で込み入った現実社会に存在する問題を、感覚的に自分の中に取り入れて、問題点の核を子供でも容易に理解できるようになるものです。

直接的に議論すると立場や感情の問題で客観視できず、角の立つ問題を、ファンタジーの優しい膜に包むことで、誰もがフラットな立場でより本質的に、深く考察できるようになると思っています。

だから、ファンタジーを書くときはちょっと覚悟が必要で、まず誰よりも自分が現実社会を知っていないと、とても書けないなという謎の責任感が生じます。

完全に妄想のみで出来上がっているキラキラしたお話も嫌いではないのですが、本当に好きなのは、現実にしっかりと根を張った上で、大きな想像力を羽ばたかせている物語。だから、自分もなるべくそうあろうと努力しています。


で、いま連載中の『兎国稗伝』ですが、なぜかこれまで大した興味を持たずにいた古代中国を下敷きにしており、まず自分の中に「現実の古代中国」を取り入れるのに四苦八苦中。
古代中国と一口に言っても範囲が超広い上に、ちょっと調べると、よくわかっていないことや誇張されていることがてんこもりで、いま一番困っているのが軍隊の規模がよくわからないことです。
三国志なんかに出てくる「軍勢40万が……」とかいうのは、大分誇張されていることが多いみたいで。

いや別に、キングダムみたいな話書くわけじゃないんですけどね。

時代によっても国防にどれだけの人員を割いていたかは大きく違っていて、前漢と後漢ですら雲泥の差だったりします。なんなの。後漢で急激に兵隊の数減ってるけど、どうしちゃったの。

まあ、そんな困難に直面しつつも、楽しく調査執筆中です。なぜこんなに更新に間が開いたかというと、下調べに手間取っていた部分が大きいとご理解いただきたく……という言い訳でした♡

写真は軍関係について調べ中のノート。こんな感じでまとめながらやっています。ネット上でいろんな論文を引っ張って来られるようになったので、非常に助かっています。

25件のコメント

  • 蓮花茶については私、ぜんぜん知らなかったので、スリランカとかわかったらしいこと云っちゃってお恥ずかしい(^^; そこを検索でもしてたら、地形的にはスリランカっぽいけど、ベトナムのお茶が出てくるからだいたいあの辺をモデルにしてるんだなーってわかっただろうに;;

    で、『蓮華の王』のコメントでも書きましたが、おっしゃるとおりファンタジーであってもそんなふうに現実にあるものが小道具として登場することでお話にリアリティが出て、ファンタジーというたんなる空想の物語では終わらない感動があるんですよね。こう、手に残る感触みたいな、確かな重みみたいなものが。
    私はファンタジー作品に詳しくないのであまり突っ込んだことは云えませんが、子供の頃に読んだイソップにしたって、可愛らしい童話でありながら、なにかしら現実を映した教訓のある物語ですよね。だから幼い頃に読んだきりなのにずっと憶えている(残っている)のかなと思います。

    調べ物のノートを見て、すごいなあと思った一瞬後、あれ? でも私もやってるなと笑っちゃいましたw
    想像力を駆使して壮大な物語を書かれる方はたくさんいると思いますが、その下にしっかりとした根を張っていないとハリボテの大木になる。大木は深く根を張って立ち、幹を伸ばし枝葉を揺らして、風を感じさせるものでなくてはならない。土台があるからこそ説得力が出て、現実感のあるなかで展開するからこそ驚きもあるのだろうと思います。ファンタジーであれば尚更。こんな世界だからなんでもあり~では、おもしろくないと思うのです(もちろんゲーム的なファンタジーでもいろいろと縛りはあるでしょうが)。

    こんなことをあらためて考えながら、このコメントを書いていて思いました……こよみさんの書くことに対する姿勢が自分とちょっと似てる気がして嬉しい~~♪(´∀`*)ウフフ すみません、すっごく厚かましいですよね。こよみさんはプロ志望で書いてらっしゃるのに対し、私は第一に自分が楽しむためという趣味でしかないのに;;

    いろいろ云ってしまって、しかもなんだか支離滅裂ですみません(汗)
    調べ物、今はネット上でいろいろ見られるので本当に楽になりましたねえ。昔はノートとペンとお弁当を持って朝から閉館まで図書館にいたものです。。。
  • こよみ様

    すごい! としか言いようがありません。
    「小説を書く」ということは、これほどまでに大変なことだったとは! 改めて思い知らされました。
    やはり殆どの作家さんは必要な資料を集めるために論文や文献を探したりして地道な下調べをされているのですね。
    本当に尊敬します。
    (思いつきや妄想を垂れ流すだけの自分とは別次元ですね)(;´∀`)

    こよみ様のご苦労も知らず、『兎国稗伝』の更新が久しぶり過ぎる、などとコメントした自分が恥ずかしい! 今は申し訳ない気持ちでいっぱいです。本当にすみませんでした。今後は謹んで粛々と拝読させていただきます。

    創作に取り組むこよみ様の姿勢にも深く感銘を受けます。
    近況ノートに神回があるとは知りませんでした。
    今回のこよみ様の近況ノート55「現実とリンクする時」は永久保存版ですね。むしろ創作論とも言うべき深い内容だと思います。
    こよみ様の小説に多くの人を感動するのは、このようなしっかりしたフィロソフィーが根底にあるからなんですね。
    これからも、こよみ様の活躍から目が離せません。

    (こよみ様、自分のノートの方にも想いの丈を述べています。お時間のある時に覗いていただけたら幸いです。
    こよみ様だけに特別こっそりお教えしますが……件のノートのコメント欄にある2023年12月29日に千弦氏からもらったコメントにあるリンクに跳んでみてください。それはそれは超素敵なドリューと会えますよ~♥ 思わず顔がニヤケますから。ああっ、思い出すだけでも顔が緩みますゥ。初見で悶死しました)
  • おおー!ノートすごいですね。
    しっかり下調べされている小説と、そうでない小説って一目瞭然だと思います。
    特に歴史ものとかだと、歴史警察な人たちからツッコミが来るので(笑)

    古代中国史は、史実なのかどうかの見極めとかが難しいですよね。
    1人で数百人の軍隊に勝てるわけないだろうに……とかわかりやすいものはいいのですが、何万本の矢を放ったとか、鐘古さんの書かれているように軍の数とか、その時の政権のいいように誇張して書かれ過ぎている節があるように思えてなりません。
  • す、すごい!
    まさかこれほど詳細な資料を作っていらっしゃるとは。
    鐘古さんの頭の中を垣間見た気がします(もう脳みそネタはやめろ)
    でもここまで努力されているからこそSFやファンタジーが読者のリアルなイメージに繋がるのでしょうね。
    もうさすがというしかありません👏

    ところで春秋時代の兵力については諸説ありますね。
    まあ吉川英治先生の三国志なんていうのはほとんどフィクションですし、司馬遼太郎先生の項羽と劉邦も然り。
    一騎当千、万夫不当とか言って本当にひとりで1000人もの兵に当たれるわけはなく、項羽のように四面楚歌を掻い潜って数キロも逃げるというのも現実的ではありませんね。
    まあ、そういうのが大好きなのでもう何回も読み返しているわけですが。

    その点、宮城谷先生の作品は所々に実際の兵力などが注釈としてあったりするのでわりと参考になります。
    その代わりにドラマチックな描写が少ないのでエンターテインメントとしては古代中華マニア以外にはちょっと物足りないと思われるかもです。

    と、延々と書いてしまいそうなのでこの辺にしておきます。

    この後、積ん読状態になっている『こよみ作品』も徐々に読ませていただこうと思います。
    いやあ、楽しみ〜・:*+.\(( °ω° ))/.:+
  • 鐘古こよみ様

    何度も来てすみませんm(__)m
    間に合ったかな!?
    近況ノートのコメント欄は誤字等の修正ができなくて困ります。
    申し訳ないので訂正させてください。💦
    前出のコメントで「こよみ様の小説に多くの人を感動するのは」と書いていますが「こよみ様の小説に多くの人が」の間違いです。
    それと、自分のノートの方にも……下から二行目「こ」が一つ多かったです。重ね重ね申し訳ありませんでした。
    今日は時間があったので、(投稿した後にですが💦)読み直しに来ました。本来なら、投稿する前にちゃんと読み直さなければいけませんね。以後気をつけます。
    書いた直後の熱い想いのまま「投稿する」をポチってしまうクセを改めますね。(;´∀`)
  • やはり、鐘古こよみ作品は素晴らしいと思います。
    千弦様の表現をお借りすれば、これだけ複雑に、しかも作品の下に深く根付く「現実」があるからこそ、揺るぎなく立っていることができる大きな木。
    地面から上はファンタジーであっても、根っこにしっかりとした現実があるから、読者に響く作品ができるのだなあ、と。

    私のような、その場その場でネットで調べるなんて横着はしないのですよね。もう、尊敬しかありません。
    やはり、良い作品を書こうと思うと、ちゃんと下調べが必要で、それで自身を納得させた上で書かないといけないのだなあ……。
    勉強になりました。
    私も精進いたします。
  • 蓮花茶、飲んだことあります° ✧ (*´ `*) ✧ °
    味は薄くてわたしにはおいしさがよく分からなかったけど、
    お茶の中で花がゆっくり咲いていくみたいできれいでした。

    調査に裏打ちされたこよみ様の作品、
    ゆっくり時間ができた時にぜひぜひ拝読させてくださいませ。
  • 千弦さん

    いえいえ、スリランカとかあの辺の雰囲気で合ってますよ! モデル地を想像していただけて嬉しかったですし♪

    現実とリンクするって、極論すると「これは私(たち)の話だ」と頭のどこかで感じることじゃないかなと思っていて、千弦さんがおっしゃるようなイソップ童話とかが心に残っているのも、自身に置き換えることができるからじゃないかと、コメント拝読して思いました!

    「こんな世界だからなんでもあり~」がつまらないというのも、丸っと同意です。たぶん、自分の認識を越えたところで話が展開してもOKになってしまうから、「ふーん」って感じに眺めるしかなくって、入り込めないからだと思うんです。

    同じ理由で、いくら異世界ファンタジーや遠い未来のSFでも、まるで理解できない感性やシステムばかり出してしまったら、それはきっと面白くない話だと思うので、匙加減は難しいですが、意識すべきだなあと思います。

    >大木は深く根を張って立ち、幹を伸ばし枝葉を揺らして、風を感じさせるものでなくてはならない。

    この詩的なコメント、永久保存では!?
    そうそう、私は、そういうことが言いたかったのです……! と、大喜びで乗っからせていただきます(≧▽≦)

    そして、私にはわかっていましたよ~、千弦さんが私と同じ、偏執的調査狂の血を宿していることを……!(ΦωΦ)フフフ
    趣味だろうがプロ志望だろうが、やることは同じですからね♪ 自分の中に徹底的にその世界を取り入れたくなっちゃう気持ち、共有できてすごーく嬉しいです♡♡

    結局図書館に行かないと解決しない案件もまだまだ多いんですが、ネットが普及していなかったら私もここまで作品量産できていないと思うので、本当に大助かりですよね!

    千弦文学を安心して楽しめるのも、やっぱり根っこの張り方が半端ないからなんだなあと、改めて納得できちゃいましたし、自分もこの方針でいいんだと自信が湧きました!
    たくさん共感してくださって、ありがとうございます~(*´▽`*)
  • ブロ子さん

    訂正の書き込みまでしてくださって、恐縮です!
    ブロ子さんの方の近況ノートの返信も拝読しました♡
    ご褒美のようなコメントばかりくださって、私は完全に調子に乗っております。たくさん褒めてくださって、本当にありがとうございます(≧▽≦)

    あ、「更新が久しぶり過ぎる」コメントはですね、むしろ嬉しいです。今後もどうぞよろしくお願いしますw気が引き締まりますww
    苦労アピールしたかったわけじゃないんですよう。謝らないでくださいませ~💦

    というかこの苦労は、本当にただ好きでやってることで、自虐自慢みたいなもんですからね……!(笑)

    ちなみに、「完全に妄想のみで~」のくだりは、書き手として考えた時に言っていることで、読み手としては私、なんでもOKバッチコイですので、そこんとこよろしくお願いします。(意訳:ブロ子さんの妄想はナイアガラの滝のごとく垂れ流してください)

    こちらの近況ノート、今日は子供の授業参観と懇談会あるからあんまり創作脳にできないな~と思って(行くの忘れるから)、それこそ脳内垂れ流しでふいっと書いたものですが、神回とまで言って頂けるとは✨
    創作論というほどのものではないですが、自分の哲学であることは確かなので、そんな風に受け取っていただけて、とても嬉しいです!

    超素敵なドリューの情報も、ありがとうございます! それはそれは、ぜひ伺わなくては(鼻息)
    後でゆっくり覗きに行きますねー( *´艸`)♡
  • スミヲさん

    歴史警察! カクヨムにこれほど怖い存在があろうか!
    もし出会ったら、異世界ファンタジーですから……と逃げる気満々でおりますww

    とはいえ、やっぱり作者がどれだけ作品と向き合っているか、土台となるものを自分なりに理解しているかというのは、読み手にばっちり伝わりますよね。
    御作のTAKAMURAシリーズのように、裏付けがしっかりしているものは、たとえ全ての情報を表に出さなくても、伝わってくるものがあります。それが世界観に深みを与えて、どんなに短くても面白い話になるんだと思います。

    古代中国史の曖昧さ、理解してくださって嬉しいです(*‘∀‘)
    読み物としてはすっごい面白いのですが、資料としては???なものが大半で、でも記録文化が発達しているから無駄に数はあったりする。
    私なんかはまだいいですが、本当に研究してる方はこりゃ大変だなあ~と同情してしまいます。まあ、そういう人たちも好きでやってるからいいのかな(笑)
  • 那智さん

    そのうちブラック那智さんに頭をカチ割られる気がしてきましたよww
    資料作成はもはや趣味の一つみたいなものですが、お褒めに預かり光栄です!

    >一騎当千、万夫不当
    そうそう。あり得んwwと思ってもやっぱり面白いし、私も大好きです! ただ、現実知った上で誇張するのと、誇張しか知らないでそれ採用するのとは、全然違いますからね~(^^;

    宮城谷先生の作品は、確かに地味ですが、史料的価値が高いなあと私も思います。先日『重耳』を図書館で借り直して、読み切れずにまた返してしまったんですが、あれはいっそ買った方がいいかも。
    おかしいな。私別に古代中華マニアではなかったはずなのですが(笑)

    こよみ作品は、公募に出します以外の理由で取り下げることはないと思うので、どうぞごゆっくり、お暇な時にでも覗いてやってくださいませ~♪
  • 緋雪さん

    なんだかたくさん褒めていただけて、ありがとうございます!
    もう照れ照れであります(#^^#)
    一応お耳に入れておきますが、『ノアの方舟○○事件』みたいな、ゆるーい、くだらなーいやつも、書いてますからね……! おバカなこよみも忘れないであげてください……!

    あと、
    >その場その場でネットで調べる
    いやいや、やってます、めっちゃやってますww

    ただ、異世界ファンタジーでしかも長編となると、どうしても「世界一つ作るぞ!」という意気込みが出てくるので、疎かにできないんです。短いお話なら、今までの知識だけで書いちゃうことも結構あるのですが。
    そこはやはり、地上にどれだけ大きな木を生やしたいかの違いなのかなあという気がします。

    自身を納得させないと良い作品が書けないというのは、大いに賛同です! もし人からの評価がイマイチであっても、自分が納得した作品であれば、それは生み出した価値があるものですよね。

    こちらこそ、緋雪さんの深層心理を抉るような作品や、人生経験の豊富さには、いつも勉強させてもらってばかりなのですよ(*´ω`*)
    お互い精進いたしましょうね♪
  • あしわらんさん

    蓮花茶、お花が開くやつを飲まれたことがあるんですね!(*‘∀‘)
    味は薄かったですか💦 でも、見た目が綺麗だろうなあ。そういうお茶を飲んだというだけで、単純な私は心豊かに一日を過ごせそうです♪

    調査ばっかりしていても面白いお話は書けないので、ほどほどに~と肝に銘じつつ、説得力のある物語になるよう頑張ります(`・ω・´)ゞ
    お時間あるとき、ぜひぜひ遊びにいらしてくださいね♡
  • うぅむ。納得。
    なるほどにゃ〜、私が「これ好き」の正体もかなり近そう。そこに欲しているのはリアルではなく、リアリティかもにゃ~。

    比喩でも何でもなく、「世界」を生み出す作者様方。尊敬しちゃう。
  • 現実世界を下地にしたファンタジー。
    こよみさんのファンタジーに惹かれる理由がそこにありました!
    本当にありそうなお話! だから、こよみさんのお話楽しみなのです♪
  • ねこさん

    たぶん、我々が(同年代かわかりませんが💦)思春期の頃に出版されていたライトノベル及び少女小説は、パッケージは可愛くキャッチ―なイラストでも、文章は軽くても、内容はほとんどそういうファンタジーだったと思うのですよ。
    お小遣いで買って手にするものが、おのずとそういうものだった。
    なので、同年代で賛同してくださる方、多いんじゃないかな~と密かに思っていました。
    納得してくださって嬉しいです~ヾ(≧▽≦)ノ

    ねこさんもイラストで「世界」を生み出す力をお持ちだと思います!
    そのうちオリジナルイラストも描いてくださったら、嬉しいなあ♪
  • 結音さん

    ありがとうございます! 楽しみだなんて、すごく嬉しいお言葉です(*^▽^*)
    現実世界から逃避して、でも読み終える頃には、帰っていく勇気をもらえる……そんな物語が理想だなあと感じます。
    これからも、自分のこだわりを大事にして頑張ります♪
  • 私がこれがファンタジーというものかと初めて意識した作品は、小学生の頃にハマった『ナルニア国物語』でした。ナルニアはキリスト教のメッセージ性が強い作品だなぁと個人的には思っております。
    こよみさんがおっしゃる通り、確かに今までに読んできた大好きなファンタジーには、物語、漫画を問わずそこはかとなく漂う人間の業に対する哀しみや、何某かのリアルを匂わせるような作品が多いなと気がつきました。
    私は上橋菜穂子先生の大ファンで今も『香君』を読んでいる真っ最中ですが、こよみさんのファンタジーの大大大ファンでもあります。
    『兎国婢伝』も凄く楽しみ過ぎるので、物語が完結してから一気に読もうと決めております。
    じっくりゆっくり心ゆくまで吟味して下さいませ。
    いつまででも待っております♡
  • 成生さん

    『ナルニア国物語』は私、大人になってから読んでしまって、子供の時に出会っていたかったなあ~と痛感した物語の一つです!
    おっしゃる通り、キリスト教的な価値観が強すぎて、大人になってからだと素直に受け取れない部分が出てきてしまって。
    そんなこと何も知らない子供時代に読んだなら、きっと私も大ハマりだったろうにと悔しく思ったのです(>_<)

    上橋菜穂子先生の『香君』、私もつい最近読み終わったところです。ご自身が文化人類学者だけあって、骨太な世界観の作りがいつも素晴らしいですよね。大先生と名前を並べていただけるなんて、恐縮すぎますが、すっごく嬉しいです~(#^^#)♡♡

    『兎国稗伝』を完結後に一気読みしていただけるとのこと、ありがとうございます! 成生さんに読んでいただくためにも、頑張らなくちゃ~と新たなモチベーションを頂きました♪

    長編の場合、エンジンがかかるのが遅いのですよ💦 前半をじっくり組み立てないと後で困るので、物語が半ばを過ぎると、前半はなんだったのかなというスピードであっという間に書き終わると思います。
    まずは峠越えを頑張りますね♡
    いつも応援してくださって、本当にありがとうございます(≧▽≦)
  • こよみさん。(お返事をこちらにも。)
    なんと過分な褒め言葉!
    こちらこそ、ありがとうございます。
    あの素敵な物語を 世界を 
    かのような抽象表現では伝わらないのではないか。との不安もありましたが。ネタバレは書きたくなかったので。あのような形になりました。
    お気に召したのであれば、幸いです♪
    共に、蓮の砂糖漬けをいただきましょうか。 (*‘ω‘ *)
  • 結音さん

    わざわざいらしてくださって、ありがとうございます♪
    結音さんらしい言葉のリズムが心地よくって、とっても素敵でした!
    レビューにまでご自身の独特の表現があるって、素晴らしいです。
    ええ、共に蓮の砂糖漬けをいただきましょう。
    小舟の上で……(*´ω`*)
  • とても勉強になる内容で何度も読ませていただきました。

    私も現代以外が舞台の作品で出てきた要素が現実とリンクするのが好きです。物語の中に入り込んで気づきを得ることで、既存のテーマを新たな価値観や切り口で取り込むことができる作品は本当に読みごたえがあって大好きです。
    そして、一つの世界を作るために作者自身が現実社会を知っておかなくてはならない、というお言葉もとても腑に落ちました。そのための下調べとインプットの重要性もです。

    また、コメントで「自身を納得させた上で書かないといけない」と述べている方がおられましたが。まさにその通りだと思います。耳が痛いです。

    こよみさんの描く壮大な世界観を支える根底を垣間見ることができ、感嘆しております!
    本ノートの内容を深く心に刻んで、改めてこよみさんの作品群を追わせていただきます!!

    P.S.
    先日は拙作にとても素敵なレビューを書いていただき誠にありがとうございました!
    嬉しくて何度も読み返してしまいました!
  • 栄さん

    何度も読んでくださったとは!
    ここに書いたのはあくまで私の考えで、栄さんはご自身の作風をしっかり持っていらっしゃると思うのですが、何かしら刺激にしていただけたなら、すごく光栄です~(#^^#)テレテレ

    栄さんも、現実とリンクする作品がお好きなんですね! 仲間発見で嬉しいです♪ 今まで自分が思いもしなかった視点や、異なる立場の考え方をエンタメの形で物語が見せてくれた時、ものすごい感動が生まれますよね!

    ちなみに、下調べとインプットなら、どちらかというと普段からの幅広いインプットの方が大事だと私は思っています。
    下調べは「作品を書くための下地」という狭い目線で資料を追いますが、インプットはもっとフラットな心で様々な感動を自分に落とし込むことだなと思っていて、普段から「自分は何に感動するのか」ということに敏感になっておくと、作品を書くときにテーマが浮かびやすくなる気がしています。

    自身を納得させた上で書く……というのは、本当に大事なことですよね。カクヨムなど人目に触れさせる場に作品を出していると、ついつい他者の目線が気になって「早く作品を書かなくてはいけないのではないか」という気持ちになりがちですが、そこはグッと堪えて自分の納得するものを書いた方がいいと思います。

    栄さんが最新作を一度取り下げられたのも、勇気のある行動だと思います。自分の心に従って行動するの、大事ですね!

    私も栄さんの書かれるもの、自分に感性に合うなあと感じることが多く、作品を追えるのをこれからも楽しみにしていますね(*´▽`*)

    レビュー、かなり後から書き込んでスミマセン💦大抵の場合は後から書く派なのですが、ちょっと遅すぎましたよね😅
    それにも関わらず、喜んでいただけて嬉しいです!(≧▽≦)
  • こよみ様
    『蓮花の王』作品のほうにもコメントさせていただいたのですが、個人的なお礼を伝えたくてこちらのコメント欄にもお邪魔します。

    私は今年に入ってから、世の中も自分の生活でもカクヨムでもいろんなことがあって、ずっと心がぐちゃぐちゃで、楽しいと感じることがなにもなくて、なにより自分の醜さや汚さに嫌気がさしていました。

    そんな中で『蓮花の王』を読んで、どこまでも清らかで美しい物語に触れ、読みながらぼろぼろ涙が出てきました。
    なんだか自分の中の汚いものがどんどん出てくるようで、最終的に号泣していました。
    このシーンに感動したとかこんなメッセージを感じたとか、そういう具体的なこととは別で、うまく言えないのですが、この美しい作品がこの世に存在してくれていること自体に心が救われました。

    読書でこんなに感動したのは初めてです。
    こよみ作品は本を読む以上の体験をいつも私に与えてくれます。
    本当にありがとうございます。
    こよみ様とその物語の世界が、キユは大好きです。

    作品への詳細な感想もろくにお伝えできないばかりか、拙い言葉で長々と自分語りをしてしまってすみません。
    それでは失礼します。
  • キユさん

    コメントをありがとうございます!
    こちら読ませていただいて、私の方こそジーンと感動してしまいました。
    拙作を読んでこんなにたくさんの感情を抱いてくださるなんて……!

    具体的な言葉がなくても、キユさんが作品を丸ごと抱きしめて愛してくださったのだということが、すごく伝わってきました。
    創作者冥利に尽きます!!

    キユさんが抱えていた辛いものや、ご自分で醜いと思われるような感情が、『蓮花の王』を読むことで涙と共に流れてくれたのだとしたら、それだけでこの作品を書いた意味があったなあと思います。

    万人受けはしなくても、一人の心に深く届くものを書きたいというのは、私が目指しているところにすごく近いです。
    それが実現できたのかもしれないと感じられて、本当に嬉しいです。

    作品の方にもコメントをお寄せくださったのに、こうして近況ノートにも大切な気持ちを書いてくださったこと、感激です!

    キユさんに頂いたメッセージを宝物にして、また誰かに届く物語が書けることを夢見て、頑張っていこうと思います。
    とっても励まされました。
    どうもありがとうございました!(#^^#)
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