ネタバレを含みますん
原文を読むことをお勧めするです。
クライマックスに向かうにつれて、短編の翻訳の難しさを痛感するから。
原文のニュアンスをつかみ取るのが、こんなにも。
1.婚約者から薔薇をもらって、上着を脱いで金庫破りモードに変身!
するならば、直後の台詞も金庫破りになってるはず。
「全員、金庫から離れて、静かにしてろ」
くらい厳しい命令(”Commanded”ですし)
口調じゃないかと思うんだけど
「みなさん、扉から離れてください」
と、相変わらず好青年。もうここは映像化すべきといって過言では無い。
(:言い過ぎ)
あと「上着」なんだけど、おそらく昼間の正装としての
フロックコートとかモーニングコート(燕尾服)だと思うので
今だったら「スーツ」「(フォーマル寄りの)ジャケット」
のイメージかと。
コートって言われると、ついトレンチコートとか
ダッフルコート、
シャーロックホームズのインバネスコートみたく
丈の長いほうを連想してしまうノデ。ここは個人的な感想である。
ちなみに賢者の贈り物について検索した時、當時の新聞広告で服飾業界の苦汗労働ぶりをみると、コートだけで9種類、お値段もピンからキリまで。
法廷の「コート」とかけてるのは重々承知の上で。
2.結末近くで strange を含む語が繰り返されるのだが「奇妙な」と
括るにはちょっと違うような。
主人公の笑みは「婚約者が初めて見るような」
名探偵の振る舞いは、「読者が予想もしなかったような」
不可思議な感じで。
この結末、「ルパンⅢ世の「カリ城」のラストじゃないのか、もしかして」って思ったのは俺だけか。
3." ... I don't care, now".
個人的には
「(遅かったじゃねぇですか、やらかしちまったような気もしやすが)
もう、こうなっちまったら、逃げも隠れもしねぇんで、行きやしょうか。」
くらいの「ニュアンス」かなと思うんで、
発言の一部として訳出してしまうと
「もう、どうでもいい」
と言葉ではいいつつ、
それほど自暴自棄・投げやりになってるワケじゃない、
全力を尽くしてやり切ったんだから「後悔は無い」、
っていう感じがー、いまひとつ伝わらないような気が。
***
個人的には、O ヘンリーの短編って、今のラノベみたいに
改行たっぷりで、一段落ごとにオチを付けて
翻訳したら面白いんじゃないかと思ってるん。