昨年末に白麗シリーズ②が完成して、1カ月ほどは書くことから遠ざかろうと思っていたのだけど、せっかくストーリーが閃いていたということもあって、ずるずると書き始めたら、③を2万字まで書き進めることが出来た。そして次回は、ついに主人公の荘英卓が父親となる!
①で英卓を登場させた時、彼は拗ねた暗い目をした20歳の若者だったのになあ。私はプロットなし下書きなしの行き当たりばったりで書いているので、まさかまさかの展開で自分でも驚きだ。(笑)
それもあって、いまはけっこうリアルな千夏の出産シーンを書いているところ。
2度の自分の出産は、分娩台で「痛い!痛い」と大騒ぎしているうちに終わったのであまり覚えていないのだけど、長女の出産には婿殿と一緒に分娩室で立ち会った。その時の婦長さんが気さくな人で、「お母さん、赤ちゃんの誕生を<こちら>から見てあげてください」と言ってくれたので、もろに見てしまった! まさかあの日から十年も経って、その時の経験が小説を書くのに活かされるとは…。
荘英卓が父親となったのにも驚きだが、あの時、私の目の前で生まれてきた赤ん坊が今では小学生5年生となり、私の書いている小説のために挿絵を書くのだとはりきっているというのも、大きな驚きでもあり不思議な話でもある。