自作小説『白い髪の少女・白麗』も第3章となり、今朝の更新でエピソードも6話を重ねた。
しかし、この6話までのエピソード、書くのに今まで一番苦労した。思うに、戸外で登場人物たちの会話がないというのが、一番、書きにくい。見たこともない景色を書くのは大変だ。情景文に、そこに立つ登場人物の心理描写を加えて、エピソードを成り立たせる。これはもう脳みそをギリギリと絞る。寒さも本格的になり、体調を崩して、ほんと辛かった。
純文学系の小説教室に在籍していたころ、「説明文の羅列は、出来るだけ避けるように」と、合評会で言われたものだ。そしてまた冬山のシーンだから、「山に雪が積もっているよ」「ほんとだ、だから寒いのか」と会話文を並べれば、これほど楽なこともまたない。
そして、最後は苦手な斬り合いシーンだった。これは、時代劇小説を読んでいた時、殺陣のシーンでは刀の代わりに棒を振り回して再現していたのが、役に立ったような……。自分でも「私、なにやってんだか」と思っていたけれど、まさかまさか、その時は、自分が斬り合いの場面を書く日がくるとは、思わなかった。
……ということで、今朝更新した「白麗、瀕死の荘英を助ける」から室内シーンとなり、登場人物たちも会話し始めるので、書きやすくなる。一山越えたようで、ほっとした。体調のほうもよくなってきたし。
そして、また<恋愛模様>を書く予定。今度は、不老不死の少女が初めての恋に落ちたのに、男のほうがまったく少女を相手にしないという<悲恋>だが、少女が底抜けの無邪気者だから、面白く書けたらいいなあと思っている。