昨年の暮れより、「日本ファンタジーノベル大賞の一次予選にかすりもしなかった!」と一人で大騒ぎしている『銀狼山脈に抱かれて、少女と少年はアサシンとして出逢った』に、素敵なレビューをいただきました。
みかみさま、ありがとうございます。
この作品には、これで3人の方からレビューを頂きまして、それぞれに丁寧に読み込んでくださった素晴らしいものです。時々、それらを読み返しては、「この幸せ者が……」と、自分の作品に語りかけています。
『銀狼山脈に抱かれて、少女と少年はアサシンとして出逢った』
https://kakuyomu.jp/works/16817330650010982993 ところでみかみさまのレビューの中に、『領分』という言葉が出てきまして、私ははっとしてしまいました。『領分』という言葉は、今まで思いつきもしなかったのですが、『領分』という言葉を置き換えての『諦観』が、私の作品にはにじみ出ているなあと……。
自分の73歳までの人生、夢はあったけれどいつの間にか諦めて、それでも置かれた場所でなんとか頑張ってはきたなあという『諦観』。自覚こそしていませんでしたが、それが主人公たちの言動に滲み出ているなあと。
言い訳すれば、『諦観』は、私のテーマとして追い求めているものでもあるのですが、やはりそれは独りよがりの古臭いにおいをまき散らしているような。そして年寄りの『諦観』ですから、やはり年寄りの上から目線も鼻につくだろうと思います。かりにもエンタメ小説路線を狙って書いている以上、まさにその時代を生きている人物を活き活きと描かなくてはと反省しました。
……ということで、みかみさまの日本ファンタジーノベル大賞1次予選通過の作品を2つと、次に応募されるご予定の『屍帰郷戦記(KABANEききょうせんき)』を読ませていただいたのですが、ここでやっと自分に欠けているものに気づいた次第です。気づいたからって、簡単に直せるわけもないことではありますが。
みかみさまの才能と若さを羨ましく思いつつも、目指す目標の仲間でいることに幸せを感じています。
みかみさまのページ
https://kakuyomu.jp/users/mikamisan