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一年計画


 来年こそは、とか言いつつ結局毎年同じような感じで、今年に至っては新作を投稿することすら出来なかったというザマ。

 カクコンの話です。

 ところで、自分の中では「カクヨムコン」という方がしっくりくるのだが、公式もそうだし文字入力の点でも「カクコン」の方がやりやすいなぁ、とかなんとか。

 閑話休題。

 前々から考えていた。カクコンを意識して、一年間じっくりつくりこもう、と。だからといって山にこもる訳でもないが、そういうことを意識の片隅にしっかり置いておくため、今回の近況ノートを記す。

 具体的には、次回のカクコン期間に新作を投稿し、それを完結ないし一区切りつくまで更新し続けられる状態をつくりだすことが目的。
 そのために既存のものをどうこうするのはもちろんだが、それらとは別に、カクコン用の完全新作に挑みたい、という所存。

 理想計画としては、カクコン応募開始前から連載を開始して、定期更新を実践、周知して、応募受付終了時には完結、残りの読者選考期間を余裕の心持ちで過ごす。次点、その期間も更新を続けられるようにする。
 
 しかしまあ、懸念が一点。
 次回のカクコンは記念すべきというか節目になるだろう第10回。年々応募数が増えているようだが、ここらでテコ入れがあるのではないか、という。
 応募数が増えるのはごく自然なこと。今年10万字を達成できずに応募できなかったものも、一年あれば文字数を満たせる訳で、それで次回に応募できる。今回落選したものを次回再応募する人もいる。とりあえずエントリーしておけばいい訳だから、応募数は増える一方なのは言うまでもない訳で。
 しかしそうなると、毎回最終では落とされるのに毎回読者選考だけは通ってくる作品、というのがあふれるのではないか。
 そういうものをふるいにかけるために、ともすれば「応募受付開始日より後に投稿された作品のみ」とかいう制限がつくかもしれない。つまり、既存の作品の応募に制約がつく可能性がある。次点、受付開始日より後に更新があることが前提として求められるかも。

 そうした懸念があるのだが、まあ応募受付開始より前に「告知」があるはずなので、それを待ってから行動開始すればいいか、とここまで書いて思い至る。
 しかしそうした懸念がある以上、うかつに新作を投稿できない……少なくとも、今回の計画で作成するものは安全が確保されてから投稿したいところである。
 ……なんていうか、早く人に見せたくてちょうど良い公募に合わせて投稿したりする可能性もなきにしもあらず、なので。

 まあ、そういうコンテ自体の話は別として。
 一年後……10、11月ごろには告知がでるだろうから、もう八か月くらいしかないが――その次回のカクコンに、そもそも自分が参加できるのか、という不安も若干ある。生きてる保証もないし。というか、カクコン自体が開催される確証はないのだし。


 まあ、そうした不安や懸念はともかくとして。

 具体的にどのような作品を、次回のカクコンに向けて制作していくか。
 プランは三つ。
 一つはタイトル案「LLL」。電撃の新文芸とかにイケそうだけど、というか元の案はそれ由来なんだけど、そんな一朝一夕……現在2月26日だが、3月の締切までに仕上げられるとは思えない。くらい、複雑な思考が求められる。
 そもそも現状、だいたいの輪郭……「こうなって、こう」くらいしか浮かんでない。「始まって、終わる」というレベル。大雑把な構成はある。一年かけて、面白いものに仕上げたい。というか、それくらいかかるんじゃないか、と思う。完結を目指すなら。

 もう一つはキャッチコピーのみ。
「失恋から始まるファンタジーラブコメ」
 くそつまらなそうなキャッチコピーだと我ながら思うのだが、キャッチコピーってこれくらいシンプルな方がいいよな、とも思う。
 なんとなくのアイディアのタネがある状態。現代ファンタジーラブコメ、でもいい。

 関係ないけど、カクヨムの仕様のむずかしさがここにある。カクヨムでは「ラブコメ」は男性向け、「恋愛」は女性向けジャンルである、という定義がある。
 どちらかというと男性向けの真面目な恋愛ものなので「恋愛」ジャンルにしたいけど、そうしてしまうとコンテストなどでも女性向けを意識したもの、とカウントされてしまう。ユーザーサイドの認識は分からないが、コンテストの仕様はそういう感じになっている。
 それから、異世界を舞台にした恋愛もの……これは「異世界ファンタジー」なのか、それとも「恋愛」ジャンルなのか。どっちに設定するかでコンテストの難易度も変わってくる。難易度というのはつまり、対抗作品の多さ。異世界ものが圧倒的に多いのは言うまでもないと思う。……いや、実際どうだかは知らんけど。

 ともあれ、恋愛・ラブコメはそういう意味で、自分の中での扱いが難しい。特に読者を指定して意識してる訳でもないので、無難なところで「現代ドラマ・ファンタジー」にすることが多い。
 現代ファンタジーに関しても、どこからが「ドラマ」でどこからが「ファンタジー」なのか、ということも悩みどころ。たとえば「いもうとの目が死んでる」は現代ドラマだが、自分の中ではファンタジー感も強い。超能力などは出来ないけど、そういうものが出てきたらファンタジーになるのか。スパイとかぎりリアルな職業が出てきたら、どうか。分からない。
 まあ、そうしたジャンル設定も作者の判断……一つの戦略になるんだろうと思う。

 で、三つ目。
 これはまだ漠然と、ほんとついさっき思いついたもので、仮称「異世界探索プロジェクト」。
 複数人でパーティーを組んで異世界を冒険していく、という話が好きというか好感を覚えているにもかかわらず、思えばそういうものをまったく書いていないな、とふと気づいた。
 それから、ここまで異世界ものをいろいろと書いてきて、「世界をつくる」こと、そしてその「つくった世界を魅せる」ことを実現したいと考えた。
 たとえば「×剣伝説」では人類の歴史、国の興りから衰退等といった大きなスケールの時間を、「シナズノキミ」では一つの帝国に関して、ややスケールを限定した歴史について考えた。「シィラの工房」で技術的な側面について考え、現在は別件で「文化」的なものを考えている。
 そうして世界をつくってきたので、これを「冒険する」ということに焦点を当てた、RPG的なイメージの作品をつくりたい、と思った次第。
 まあ言うはやすしだけども。実際、上述の四つはそれぞれ異なる世界観の話で、それらを合わせればいいってものでもなく。
 なのでまあ、一年くらいは余裕でかかるだろうなぁ、と思う。

 これら三つの案の中でいちばん簡単そうなのが二点目だが……読者ウケするものになるかどうかいちばん不明だっていう点で、難易度は最高な気もする。読者の共感を得られるか、っていうのがいちばん求められるのが恋愛系だと思うので。
 というかそもそも、キャッチコピーだけあってそこからどう物語を膨らませるかっていう問題もある。
 とりあえず、失恋から始まるらしいぜ。
 イメージはこう。人物AがBに告白する。フラれる。以降、逆に、Bの方がAを意識するようになる。という感じ。「とらドラ」を最近観たので、ネタの発端はそちらです。あの部分をメインにして話を膨らませたらどうなるだろう、という。
 ただ現代ドラマでいくのもあれなので、何かしらファンタジー要素がある方が……個人的にはつくりやすい。しかし、ファンタジーといっても言うはやすしさん。

 まあ、そんな感じでいろいろと漠然としているのだが、それが一年後……計画通りにいけば一年度にはそれら三つの完成形が投稿されているはずなので、一年度、どうなっていることか。

 一年度、2025年。そもそもカクヨムは健在か。自分は生きているか。作品を書ける余裕があるか。何も保証できないのがこの現代社会である。今を大切に生きましょう。


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