• 現代ドラマ
  • 現代ファンタジー

嫁入りからのセカンドラスト・ロスト・フェアリーテイル


 本を買うために本を書きたい人生だった、というのは割と最近リアルに思ったことで、それをそのままタイトルに採用などした。

 嫁入りからのセカンドライフコンテスト、まだ締切前だし規定文字数にも達していないうえに時間的余裕はないのだが、不思議と心に余裕をもって悠々と書いているところです。

 ちなみに現在4話投稿してますが、ここまでは少し前から想定していた範囲、以降は完全にアドリブになっていく――ストーリーも実は何も出来てないという、比較的危機的状況だったりする。それで心に余裕があるのは、とりあえず2万字書けばいいから、ですかね。

 いちおう、投稿用のあらすじを書いてるなかで、なんとなくのイメージも湧いたし、書いてるなかで見えてきたものもある。あまり不安はない。もう少し時間があれば普通に中編サイズには出来そうな気もする。ブレストした結果出てきたいくつかのイメージはとても良い感触なので。

 そんな近況。



 で。

 前のノートに書いていたプランA、Bとはまったく別、あれを書いたあとになって改めて応募要項をチェックしてから生まれたのが今回のLLFT、プランCだったりする。
 もう少し主人公の年齢層を上げた方がいいかな、と思って。しかし実際書いてみるとどうも精神年齢低くなりがち。そこに理由を求めるなかでストーリーが出来上がりつつあるので、結果オーライだけども。
 いちおう成人女性、というものを主人公に描くのはなかなか難しい。ふだん十代の主人公を書いているので。そういう精神年齢なので。心はいつまでも若いので。

 ちなみに作中で触れられている「意思持つ願望器」とやらがA案の話。あっちの方が背景設定よく出来てるのだが、ともあれ。同じ世界観にしてしまった。分別世界という都合の良い発想のお陰である。


 内容的には、結果的に「嫁入りからのセカンドライフ感」が提示できればいいかなと考え、まずは結婚に至るまでの話からはじめてみたが、果たして審査基準を満たせているだろうか。若干、怪しい。

 何か主人公が結婚後も自立した仕事をしている、そういう職業ものを求められてそうな感があったのだが、「具体的にこれ」というものは示せていない。

 なんだかんだでいちおう小説家志望というかたちになったけれども、果たしてどうなるかは未来の自分に期待するしかない。

 とりあえず、結婚相手の職業は「トレーダー」……株とかではなく、交渉人にして公証人という意味をもたせている。怪異相手に取り引きとか、するんじゃないですかね。たぶん。もうちょっと胡散臭い、軽い感じのイメージだったのだけど、なんだかサラリーマン感、出来る社会人感の路線でいきそう。

 ちなみに彼女の誕生日は1月15日、「いい子」の日で、自分にしては珍しく作中の時期は2024年の1月を想定して書いてます。冬だよ。季節感バグる。


 テーマ的なものもまた曖昧だけども――最初このコンテストを見て、「まるで結婚っていうのが人生の失敗みたい」だと感じたところからはじまっている。結婚で死亡、そこから始まる第二の人生……。

 仕方なく結婚することになった主人公。そういう運命だったと相手は言うし、そう妥協するしかない。だけどもそれって、これまでの自分の人生、積み上げてきた努力を否定することになるんじゃないか。みたいな。まあ「そういう運命」という台詞にも表面上のそれとはまた別の意味があるのですが、そちらはともかく。

 これまでの人生にも意味があった、と価値を見出す……というのはなんだか消極的、それこそ妥協感があるので、それとは違う、なんかこう、イイ感じの答えが出せたらいいな、と。


 だいじなものをぜんぶ忘れて大人になる、とか、気付かないうちに取りこぼした大事なものを探しにいく、とか。あらすじもいろいろと考えました。
 現実を見失った「夢見るもの」、取り残された「取り替え子」……と同じ感じで「呪われしもの」にも同じフレーズというか似たような表現を使いたかったところだが、思いつかず。


 タイトルは昨日今日つけたいい加減なものだったりする。でもまあ、こういう感じかな、というイメージがあった上で、いざ実際に名付けてみると方向性が見えてきた気もする。

 ラスト、最後。ロスト、失われた。
 フェアリーテイルは御伽噺でもあり、「尾」を意味する「テール」でもある。そういうタイトルの漫画を知ってますけど、読んだことはない……。

 並べてみると、最後の失われた物語、みたいなニュアンス。最後の、「失われた物語」についての話になるのだろうか。あるいは「失われた物語の、終わり」。分からん。自分で書きながら、自分で伏線を探して考察するような状態である。つまり、思い付きで進行中。
 割と楽しいけど、個人的には「いろいろ考えて伏線を敷いた上で」書きたい派である。
 しかし最近は「なんとなく初期に書かれた設定を、のちのち見事に回収する」タイプの演出、作劇にも魅力を感じている。
 とりあえず「誰の日記」で「誰が持ち出したのか」くらいは、ぼんやりと考えてるけど、どうつじつまを合わせ……設定をつくろうか、と思案中。



 このコンテストが終わると10日間の猶予がある訳で、スニーカーとか他のコンテストに挑める可能性は若干ある訳だが、さすがにシビアすぎる。ので、カクヨムコン他、今後控えているものに対しての準備期間にしたいところである。



 >追記、9/20
 描写を付け足すなどして規定文字数は満たせたが、やっぱり「嫁入り後」というものは示せていないので、選考的にはアウトだろうなと思うのであった。現状示せているのはB案みたいな「子育て展開」だけど、そういうのはたぶん望まれていないだろうなと思う。そもそも自分の書く作品に需要があるのかっていう最近強く意識してる疑問はさておき……こっちとしても「それだけ」にはならないと思われる。「母親」をやりつつ、旦那の関わる妖精関係の事件を解決する、みたいな感じをイメージしていて……と供述しており……。

 とある映画を観て、このLLFTをつくりながらずっと引っかかっていた何かの答えが見いだせたりなどした。近況。「ビューティフル・マインド」という映画で、まあいろいろ想像されそうなのだが、それはともかく……数学関係の話なのかなと思って見ていたら割とショッキングな展開になったりしたのだが、それが上述の「引っかかり」解決への糸口になりそう。そしてやっぱり10万字くらいは嫁入らない話になりそうだなぁ、と。最悪ずっと「婚前交渉編」でいくかもしれない。

 ちなみに今回は自分に制限というか作中に趣向を凝らしていて、1話あたりの文字数は多くて3000字にする、というもの。実際は想定している1話を二つに割るかたちで投稿しているのだけど……。それゆえの(1)(2)である。
 あと、「――」……ダッシュ記号の扱いについて。「妖精の尾」と絡めて、「のちにまで尾を引くこと」に対してだけ使おうとしているのだが、なかなかうまくいってる感じがしない。なるべく印象的になるよう使いたいのだが、普段から依存しているばっかりに……。

 ……それと、主人公が喋らないようにしてるんだけど、(心の声)では台詞があるのもどうなんだろう、と思わなくもない。無口系主人公の方が感情移入しやすいのでは少なくとも嫌われはしないのでは、という打算とかもあるのだが、設定上の理由づけもいちおうある。
 どうせ喋るならこれも印象的なシーンに、と考えてるのだが、うーむって感じ。創作って難しい。

 とりあえず、今作は「じっくりことこと煮込む系」の話になるだろうと思う。つまりスローテンポ。需要はあるのか、という疑問もあるし実際世の中の「面白い」が自分の思うそれとズレている感があるのだが、そうなったらもう開き直って、自分の思う面白いものを書いていくしかないのである……。
 ……最近、好きな曲のサビだけ聞きたいからイントロを飛ばす、本や記事の内容を要約する、というのが若者の価値観らしいので、自分の生きる道、進んでいる進路はもうハズレなのではないか、と思っていたり。「シィラの工房」を書いてるなかで出てきた「先のない道・仕事」という言葉を最近よく意識している。それはスローテンポなストーリーの方か、それとも今の文明社会か……。みたいな。


コメント

さんの設定によりコメントは表示されません