「嫁入りからのセカンドライフ」
と、まだ募集は始まっていないが、
「世界を変える運命の恋」
次はこの二つかな、と考えているのだが、そういえばMFブックスのやつもある。自分にしては珍しくチェックした覚えがないので、あとで確認する予定。
ともあれ、差し迫っているのは嫁入りセカンド。
いちおう、いずれもネタのイメージはある。嫁入りセカンドはセカンド繋がりじゃないけど、早い段階で二つ、よさそうなのが。
確か発表当時はまだ「魔法使いの嫁」が放送してたと思うが……それを見てたので、ちょっとやってみようかな、という気に。たぶん多くの人がそれを連想したのではないか、と思う。
だいぶ影響受けてる気がするので、差別化を図りたいところ。第二クール楽しみなんだが、参考にするには期間が合わない。いつか原作全巻揃えたい作品の一つである。
ともあれ、ネタとしては嫁インスピレーションを受けまくった、少女×人外モノ、という表現になるのかな。
ちょっと調べてみると、「嫁入り」展開は「借金のカタに身売り」とかいうあんまりなものとか、「突然の結婚(なお親の都合)」とかまあ……正直あんまり良い印象ないなぁ、という検索結果。
だからこそのセカンドライフなのかもしれない。嫁入りなんてロクなものじゃない、みたいな……。穿ちすぎ、ひねくれすぎでしょうかね。
ちなみに「狐の嫁入り」というタイトルのものを書いたことがある。カクヨムに投稿してたが、今はたぶん非公開かな。未完結なのでいつかなんとかしたいリストの……まあ、下の方。
とりあえずまあ、現代を拠点にしつつ異世界にも触れる系ファンタジー……それこそまほよめみたいなものが一点。考えれば考えるほど類似していく……出発点が問題すぎる。それほどにまあ、影響力があった、ということで。まほよめとかまさに、新しい人生、新しい自分、つまりセカンドライフを手に入れていくイメージだしね。
もう一つは異世界もの。こっちはこのコンテストの趣旨的にどうかと思うが、「子育て」をテーマに。
つっても、結婚した相手の連れ子でヒロインと同年代、なお結婚した相手はその当日にお亡くなりに、という展開を考えている。「嫁入りからの」というところを意識したものですね。
子育てというと眉を顰められそうだけども、そういうのから連想されるいろいろをモチーフにやっていこう、という構想段階。
なお主人公は「国の女王を決める生存者一人しか出ないはずのバトロワ」から生還してきたという設定つき。ファンタジーだね。こいつ、さては悪役令嬢というやつか?
セカンドライフといえば、どうやら世のイメージ的には、職業モノ、であるらしい。結婚した上でやっていける職業なのかな。家庭内でやれるやつ、みたいなイメージで小説家などが挙がっていたのを見かけた。
あるいは夫の職業を一緒に、みたいなのもアリかもしれない。今回はその案は採用できなさそうだが。
嫁入りにフォーカスすると……、
……後妻業?
結婚は一度とは限らないよなぁ……。
いや、さすがにやらんけど。でも……嫁入りして夫殺して、別の人間に成りすましセカンドライフとか……ちょっと面白そうだと思ったり。でもさすがに今回のコンテストの趣旨には合わないよなぁ。
自分、コンテストの趣旨を遵守しつつ、その意表を突くテーマで攻めたい人間なので。悪いことばかり考えてしまう。つい先日も「ファンタジー要素一切なしの学園ミステリ」に対し「ループします」とキャッチコピーに載せたりなどした。念のための「徹頭徹尾現代ものです」という保険はかけたけども。
一方、「運命の恋」。
世界を変えると聞いて真っ先に思いつくのはロミジュリ的な、敵対関係にある……勇者と魔王みたいな立場の二人。
でも現状考えているのはSF系異世界ファンタジーみたいなもの。
後学のためにも「アーサー王伝説」をモチーフにしようと、これからいろいろ調べていくつもり。
なんていうか、世界を変えるものと考えると、上述の表面的なものだけじゃなく、内面的な「見えていた世界の価値観が一変する」みたいなものを思い浮かべたりしたのだけど。
恋をすることで世界が色づく、のにかけて、世界全体の命運とか隠された歴史の真相だとかが明らかになる……みたいな、ちょっと技術が問われるものをやるには……文字数が、怪しいかなぁ。
いちおう、そういう路線を含むため、SF。まだ具体的には何も考えてないけど。
シチュエーションとしては、ヒロインのハーレム。ただし、ヒーロー以外は全員ヒロイン殺しにくるやつ。
生きてさえいれば四肢を奪おうが心が壊れようが構わない、とにかく連れてこい、みたいな悪役がいる。
そんな感じでヒロインを徹底的にヒドい目に遭わせたい……というのは冗談で、そういう最悪な状況で、唯一味方してくれる存在についてを描きたい訳で。世界中を敵に回しても、みたいな。
ちょっと主人公のキャラクター性の問題になってくるけど……客観的に見れば最悪な状況なのに、それを苦にしない。とはいえ、それはヒロインの心が強いからではなく、何もわかってない。ヒーローがそういうヒロインの「平和」を守り抜いている、みたいなこともしたかったり。だけどそれって、ともすればヒロイン嫌われそう、読者に。
主人公のキャラクター性の問題っていうのはそこで、「嫁入り」の方はまだ、そこまで意識しなくてもいいと考えている。自立した女性キャラを描くのであれば個性的であった方がいいし。「この二人の関係を見守っていきたい」と思えるようなカップリングであれば、主人公に必ずしも読者が自身を重ねて感情移入する必要はないというか、そうしにくい個性強めの主人公でもぎりぎりアリなのでは、と。なんか世の中、「カップル動画」とか見て、それに嫉妬するでもなく応援する人もいるみたいだし。ふしぎだ、他人の幸せを見て得られるものがあるというのか……。
で。
「運命の恋」はたぶん、感情移入とか共感がかなり重視される気がする。まあ「カップリング」がうまく描ければいいのだが……。
上述のような「何もわかってない」主人公はこの点、嫌われそうなイメージ。落としどころが難しい。明るくて楽天的なステレオタイプの主人公も、それはそれで、という感じだし。「私、これからどうなっちゃうの~?」とか言ったらぶん殴られそう。オタク系とかは、どうなんだろう。見るには見るけど、実際どう評価されてるのかは分からない。
いろいろ考えた結論としては、多少ネガティブ寄りなのがいいのかな、とか。
ツンデレ系強気で、「何よ、こいつ……」みたいに思ってた相手に惹かれていく、みたいなのもありか。悪すぎないほどのひねくれ具合。
なんというか、男性読者向けラブコメって、ヒロインが魅力的であれば主人公は無個性でもいいっていうか、存在感打ち消されてるイメージある。ヒロインが高嶺の花で、主人公は底辺とかそういうほどいいみたいな……少なくとも自分はそういうタイトルばっかり見かけてる気がする。カクヨムの公式発信で。あと、こっち系の主人公を「ヒーロー」と表すのに若干の違和感がある。
その点、女性向けの恋愛ものの主人公……ヒロインに求められるのはなんだろう。読者の代理人みたいな立ち位置になるのは男性向けと変わらないにしても、ヒーローからのアプローチにどうリアクションするか、みたいなところが意識すべきポイントになる、のかなあ……。少なくとも、ヒーローの魅力だけで売っていくものではない気もする。
いつもそんなこんなで、恋愛ってなんだ、ラブコメって何が面白いんだ、って難しく考えてしまう。とにかくヒーロー・ヒロインの魅力を楽しむジャンルなのだろうかとか、関係の発展とかのシチュエーションなのかな、とか。
そうやって常に深淵を覗こうとしているんだけど、そろそろそっちからもリアクションを……とくだらないことを思ったり。わたくしにはひとのこころが分かりません。
逃げ、というかコンテストそれ自体とは別にやりたいものとしては、「周辺人物の関係性萌え」みたいなところ。
表向きは敵対しているが、いざという時は背中を預け合う、他者には分からない信頼関係(歪んではいる)で結ばれてる二人、とか。機会があれば相手を本気で殺すつもりだけど、共通の敵がいるので今は我慢してる、みたいな。
少年漫画、特にスポーツものの男子の関係性ってBLとかのネタにされがちだけど、ああいう信頼、ライバル関係っていうのは結構好きなのだ。いやまあ、スポーツもので殺すだのなんだのっていうのは出てこないが。
ともあれ、なのでこっちは、読者受けとか考えず、自分の好きなものを模索して徹底的に掘り下げたいところではある。ただしメインは主人公なので……まあヒロインのカップリングでそれが出来たら一番なんだけど、同性同士でやりたいのよね。男女問わず。
女性読者向けに振り切って恋愛メイン、というより、ファンタジーな戦闘状況中とかに薫る恋のフレーバー、みたいなところが理想。まあ言うはヤスシ、行うはタダシくんには難しいってやつですが。常に理想は高くあるべきですよね、良いものをつくろうと思うなら。状況に応じて妥協すべきであって、最初から諦めてたら仕方ない。
以下、反省点の話。
反省点といえば「放課後MMクラブ」の、こういう描写を足しておけばよかった、という点。アリバイトリックだとかすればよかった、みたいな反省点というか理想もあったのだけど、今回は割愛。
いずれ加筆修正するかもしれないし、しないかもしれないので、いちおう物語を盛り上げそうなものだけここに書いておく。
・1日目の放課後、現場上階の空き教室でのシーン。
主人公が帰ろうとしてふと足を止めると、足音が一つ余計に聞こえる、という……。「ひぐらし」をオマージュしたホラー要素。初期のメモの中にあったのに、忘れていた。ちなみにカメラマンがいるという伏線。
・カメラマンの伏線で言うと、事件現場の窓に一瞬、背後の人影が……みたいなのもありだったな、と今思えば。
・事件現場。窓にロープを巻き付けて、というやつだが、もっと「窓」の存在に意味を持たせるなら、「窓に注目させることで、本棚からの注意を逸らす」ということも説明できたし、「窓の位置は固定されているため、本棚が動けばそれが分かる……」という、作中のアンフェア批判対策も出来た。
・登場人物一覧。
これは読者向けでもあり、登場人物向けのモチーフの折り込みなのだが。
軽馬兄弟の下の名前に同じ「紀」の字が使われていること、そして主人公の名字と、一覧の一番下にある「久野」に同じ「野」が使われていること……から、何か読み取らせることが出来たはずなので、それを指摘するシーンもアリだった。深く考えていたようで、焦っていたからか微妙に抜けている自分が悪い。
あと、「ひろき」「ゆうき」と似た語感の名前であることと、「ゆずる」「まもる」の対比。匂わせ要素。
・名前繋がりだと、「野木」を「ノキ」と読むと、「NOKI」になり、それを逆から読むと、なんとなく「クノ」を連想させる……とかいうのも、今作の雰囲気なら作中での説明はアリだった。そうすることで「久野護というのは主人公の二重人格である……」みたいなミスリードとか。考察とその説明をする機会はあった。ランチタイムの悪巧みのシーンだとかで。
・これはまあ追加描写ではないけど。
質の高い密室は、トリックが解明する時おのずと犯人も絞られる、という持論。それと対比して、ミッシングリンクの「伏せられていた情報が明らかになる時、世界が一変する」ような謎・真相の提示を……まあいちおう「これはゲームです」と明らかにして実行はしたけど、それと「主人公の記憶に問題がある」という点にもフォーカスして、やりたかったな、とか。
・間章の問題
日記である、ということは考えていたことだけど、それが主人公にも伝わるものというかたちにしたかったところ。
あと「一」のイマジナリーフレンドの話、どこから来たねん、って感じにもとられそう。いちおう先輩とのミステリ話や相談の中から来たもの、という風に考えてはいるのだが。ちょっとあの章のそもそも時系列にも怪しさがある。
とまあいろいろと直したいところではあるが、いちおう締切後だしなぁ、という。
……うーん、まあ、追い込まれたからこそ即断即決、どんどん書き進めたというのもあるのだが、一方で余裕があればもっと丁寧になれたが考えすぎて時間がかかった、という……。
バランス、計画性っていうのが大事なのだけど、まあ優柔不断なタチなもので。
……迫るコンテも、前のもので時間食ったために締切まで余裕がない。そうやってどんどん追い込まれていく悪循環。
ていうか「運命の恋」が発表された時も思ったけど、まだセカンドライフあるのに早くない? て感じ。
嫁入りっていう対象読者の年齢層が「上」のイメージのやつと、運命の恋っていう「下」のイメージのやつ。
それだけでだいぶ印象は違うけど、どちらかといえば女性読者を意識したコンテストが二つ重なってるっていうのは珍しい印象だったので。
さて、まあ、どうなることやら。いちおう叩き台はあるし、イメージはぼんやりとだがある。いつものことだけども。
問題はどうまとめるか、限られた文字数内で一つの話として完成させるか、である。
>ところでミステリコンテスト、応募総数300とからしい。これが多いのか少ないのかはピンとこないけど、カクヨムにミステリの需要があるのかは怪しいところ……。まあ、「一人一作」の縛りがあったからかもしれないけど。
そういえば「こえけん」すっかり忘れてた。「注文の多い料理店」みたいな話を考えてたんだけど。