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コンテスト、いろいろ。


 締切近い順から。
 こういうのやりたいとかなんとか、思ったこと。そういうのを事前に書いておくと、締切時点で実際にどういうものが出来ているのかを観察する楽しみが生まれるのでは、という場外伏線。


・短編児童小説コンテスト

 児童小説~というタイトルに対する認識の齟齬は前に書いたのでさておくとして……。

 現時点でいくつかネタの案があって、珍しく「女の子を主人公とした、男の子相手のラブコメ」の案がある。マジで珍しい。応募要項にも沿ってるというから、自分のなかでもかなり珍しい部類に入る。

 異世界転移ものもいちおう、一つ。前々からやりたいなーとぼんやり思ってたことがある。学校の1クラス全員がそろって異世界転移、みたいな感じの。中心を絞るにしても大人数になるので、今回のコンテストで扱うのは難しいかな、というのが懸念事項。
 1クラスというのはあくまで目安で、イメージとしては「デジモンアドベンチャー」みたいな感じで。それならコンテストの趣旨にも沿うのではと思ってる。

 いずれも、これが「児童小説」であることを意識して、難しい表現は使わない、重いテーマとか含めない、バトルにリアルを求めすぎない、という点を注意したい。
 その昔、「これを機に新しい言葉を学べる感じ」を含めたら、「難しい言葉使ってるのでボツ」という経験をしたことがある。

 そうやって注意事項は意識しているものの、やるからにはどうしても挑戦したい野望があって、要は「沼にハメる」というもの。
 このご時世、エンタメはユーザーの時間の奪い合いだという。電子書籍のサービスにも本の内容を要約する、というものがあるらしい。それってもう作者の努力全否定じゃん、と思う一方、「要約して他人に伝えられるくらいに、本の内容を理解した読者」がいるというのは作者冥利にも尽きるのか?とも思った。AIがやったってんなら、あれだけども。

 ともあれ、未来のユーザー獲得のためにも、「物語を楽しむだけなら映像や漫画でいいじゃん」って向きを「小説には小説の面白さがある」と振り向かせられるようにしたいところ。
 そういうのに一番良いと聞くのが、「叙述トリック」らしい。それには大いに同感だが、さてこのコンテストでそれを実践できるか?という難題でもある。

 このコンテスト、募集要項は恋愛ものと異世界転移ものの短編なのだが……長編化を意識した種、核となる短編、という要求。
 まあ要は「お試し版」を書けばいいのかな、というのが今のところの結論。ゲームの体験版というか、こういう作品ですよと売り込むもの……かな?

 長編化した際のプロット、というのも要求の一つだが、具体的に何文字想定の長編なの?という謎もある。自分のイメージする児童小説ってだいたい複数巻あるシリーズものなので……。
 とりあえずは本一冊になる10万字前後を想定するとして……。
 募集自体は12000字までなので、書くぶんにはハードルが低いものと思われる。

 ただ一点気になったのが、「完結済み」が必須ということ。コンテストの内容的には当然なのだが……。
 賢いヒロインコンテストのランキングがどうのという公式のツイートがあって、その引用ツイートのなかにこういうものがあった。
(世の中の人がどんな反応してるのか見るために引用を覗くクセがついている今日このごろ)
 今後は読者選考ありのコンテストが増えていきそう、というツイートだったのだが、自分としてはどちらかというと「完結済み」必須が増えそうだなという印象で。
 当の賢いヒロインは2~60000字で完結必須ではなかったから、完結できずともなんとか応募まで漕ぎつけたし、カクヨムコンなども基本は10万字以上っていう、ハードルこそあるものの完結必須ではなかった。
 でも今後完結必須が求められてきたら……ちょっと難しくなるかもなぁ、という感想。まあ一般的な公募ではそれが当然だし、完結してない作品投げっぱなしなら応募数こそ膨れ上がっても、いざ書籍化って時にいろいろ手間取るのだろうなぁ、という想像。10万字以上って、なんだかんだずっと続けていればどの作品でもいずれは超える訳で、そうなると年々応募数が増えるのは必然というか。

 とりあえず、このコンテストには読者選考がないので「ユーザー人気」は関係ない。実力さえあればわんちゃんある。


・「デスゲーム小説」

 これ、角川ホラー文庫主催っていうのを完全に見落としてたというか、頭から抜けてた。ホラーか……戦わなければ生き残れないっていうのはノリが違うっぽいなぁ、と。
 現代ファンタジー的な、SFとか都市伝説とか、そういうのが絡んだような話を考えていたのだが、ホラーとは若干方向性が違う気もする。別にホラー文庫主催だからといって幽霊だとかサイコパスとかのホラー性だけが求められているわけではないんだろうけども。
 そもそもホラー文庫って何出してるところなんだ、というところからリサーチして方針を考え直そうと思っている。

 ただなんというか、今の自分だとシビアでシリアスで暗い感じのものになりそうで、思いついても書くのがつらくなりそうな気もしている。それで8万字以上完結のものを書くっていうのはだいぶ苦行。短編ならバッドエンドもそうつらくないのだけども。

 あなたの考えを現代を舞台にした、という応募要項の一文も引っかかっていて、SF的やファンタジー的な要素はアリなのかナシなのか、という部分も怪しい。ファンタジー要素があればまだ少し救いのあるものが書ける気もしている。
 ためしに応募作品をざっと見たところ、ちょうど覗いたタイミングでは「111作品」応募されていた。誕生日。関係ない話だね。

 こっちは読者選考あり。編集部がピックアップしたものも~とあるけど、やっぱりランキング1ページ目のものになるんだろうな、という諦観もある。
 ただ一縷の望みとして、ジャンル「ホラー」って作品数自体が少ないという印象があるので、わんちゃんランキングトップに躍り出る瞬間があって、そこでいろんな人の目について……という可能性もなくもないのだぜ。実際それでカクヨムコン、短編部門で読者選考乗り越えたので。次で落ちたけど。

 読者選考って、選考開始から投稿はじめて点数を稼ぐのがいいのか、終盤一気に投稿する方がいいのか、どっちなのだろう。ランキングって週単位なのか、累積的なものなのか。選考期間序盤でランキング上位に入っても、その後更新なくて読まれなかったら下位転落とかもあるのか。ランキングと縁がないので分からないが、一つ分かってるのは、「投稿話数に対してPV数などが多ければ、評価数自体が少なくてもランキング上位に入りうる」ということ。
 同じ評価数PV数でも、話数が少ないものと多いものでは、少ないものの方が上に行きやすい……という印象。詳しいデータはないので、あくまで個人のイメージ。実際どうだかは分からないが、「何位になりました」的な通知を見てるとそういう風に感じる。
 投稿話数が多いのは「人目に付く機会」が増えるぶん、それで読まれなかったらランキングは下がる……という感じ。


・「ドラゴンノベルス」

 自分はずっと「ドラゴンノベルス新世代ファンタジーコンテスト」という認識なんだけど、一時期「ドラゴンノベルス」のくだりなくなってたような気もしないでもない。ただの「新世代ファンタジーコンテスト」だった時があったような。まあどちらでもいいか……。

 賢いヒロインコンテストの結果発表がこのコンテストの受付終了後になるので、アトリエでリベンジ出来ないのが残念ではある。

 こちらは読者選考はあるが、完結必須ではない。

 そして新しい試みとして、部門賞なるものがある。これ、部門賞があるため受賞枠が増えるというわけでもなさそうで、部門賞タグがつけられてなくても、編集サイドが「あり」と判断したら受賞する可能性があるとか明記されている。部門賞を意識して挑戦した人にはあれなんだけど、制約ではなく可能性が一つ増えたもの、と考えればありがたくもある。

 ひたむきヒロインっていうのは、まあ、賢いヒロインとちょっと被ってね、という思いがあって、その点で自分としては口惜しさが強い。ねえまさにそれ書こうとしてたんだけど、という……。

 ファンタジー×マニアックというのも謎で、というかこのコンテスト自体における、「現代ファンタジー」っていうのがどういう何を指しているのか、いまいち自分は分かっていない。異世界要素、ゲーム的な要素のある現代の話で、異能力バトルとかのそれではないのか、と。どっちもありなのか、やっぱり異世界要素が必須なのか。このお題に関しても「ダンジョンなしでもいいんじゃない、現代ファンタジー」とあるし。たとえば「ウルトラマン」みたいな世界観もOKなのか?という。

 あと、「壮大なやりなおしコメディで爆笑したい」ってあるけど、やり直しが復讐とかの話になりがちなのは、それ自体がもうシリアスでダークな概念だからなんじゃ、と思ったり。やり直す必要がある人生って、前提としてつらいものなのでは。失敗とか後悔があるからやり直したいわけで。
 まあそのシリアスを笑いに変えろって話なんだろうけど、個人的にはなんだかなぁという印象。つらい人生を歩んだ主人公がハッピーエンドを目指す、明るいコメディ……やっぱり前提につらさあるし、コメディになったら、なんというか、「つらい人生」の部分も嘘になっちゃうよなぁ、と。だからやっぱり、「つらい人生」とかではないものを考えろって話なんだろうなぁ、とぐるぐるしている。
 それに、コメディって何をどう書けばいいの、という。ラブコメではじまった作品だって、そのシリーズの終わりにはシリアスになりがちだし。少なくともそういう印象。複数いるヒロインから一人を選ぶっていう。それをコメディにしちゃったらやっぱり、これまでの全てを台無しにしてるんじゃ、っていう気もする。(まあ最後までコメディを貫いてるって点では読者を裏切ってはいないのかもだけど)
 むしろつらい人生があったからこそ、それを笑い話にしていけるようなハートフルもいいよね、という気持ちもちらほら。でもそれって自分のなかではコメディっていうかもう、心が強い主人公の現代ドラマになる。

 ともあれ、賢いヒロインのB企画がこれ、わんちゃんあるか、と思ってるが……そうなるとファンタジーであるべきで。そしてラブコメのつもりだが上述のようにシリアスさん割り込んでくる内容になってるし。まあ、「やりなおし大爆笑」はあくまで例であって募集要項それ自体ではないのだが……。ただそういうお題みたいなのを出されるとそれに挑戦したいというドMみたいな感情がある。
 そういえばD企画も可能性はあるなと、いちおうストックはある。


 あとは……ミステリーのコンテストがあるが、パッと目に付くところにページが見つからないしまだ先の話だしで、いちおう頭の隅においておこう。学園ミステリー、大好物なやつである。考える方が。ただ、最近、異世界ミステリの可能性を探っているところなので、それが対象外なのが残念。ドラノベでやろう。

 ともあれ、現在が4/22、既にデスゲームは応募始まっていて、児童小説はもう来週、ドラノベも一週間とちょっと。締切だって一か月かそこらで。振り返ると一瞬だし。あまり余裕はない。つらい。ちなみに、全部に挑戦しようというつもりである。



 >追記
 ミステリーコンテスト、ちらっと見たら「おひとり様一作まで、二作以上やると選考外」っていう珍しいパターン。要注意だ。そこ、もうちょっと見えるところにちゃんと書いた方がよくない?って思う。上述みたいに、応募数が膨れ上がるのを考慮してのものなんだろうけど……。学園ミステリとか、いくらでもありそうだし。なんか「文字数満たしてるからって適当に何作も応募してくんなよ」みたいな感じで「怖っ」ってなった。ちょっと。完結必須ではあるんだけど、文字数満たしてて完結してる作品もやっぱり数多くありそうだし。
 ちょっとほかのコンテストも再度チェックしてみないと……。応募要項は読み込んでる方だけど、見落としとか錯覚とかあるし。自分というものを一切信用していないのである。


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