未来と過去について考えている。
ただし、それは自分自身の話ではなく、連載中の、おもに×剣と美少女戦士の先の展開と前日譚的なバックボーンについて。自分の過去なんて振り返っても苦いだけだし、未来なんて考えても仕方なし、なるようにしかならないし、なったらなったで仕方なし。そういうスタンスで生きている。今できることを頑張るしかない。しかし、作中の「今」、直近の問題に対処せず、先や設定の背景のことばかり考えている今はいわゆる現実逃避というやつなのではないか、などとも思う。
ともあれ。
現実逃避代表いものめこと「いもうとの目がしんでる」
……こちらはカクヨムコン期間中に完結を目指す。予定とかではない。「目指す」ことは決定事項なのだ。(目指すだけで「出来る」とは言ってないあたり予定も同然であるが)
いものめがぶつかっている問題は、停まっている最新話から先の展開について。その直後のエピソードなら書こうと思えばすぐにでも書き始められるのだが、先のことを考えると「どれだけの情報を出すか」の調整が必要なので手が止まっている。
正直、一番やりたかったことというか、話の核心みたいなものはもう出せたので、それでモチベーション的なものがいったん低下したというのもある、かもしれない。あと、いろいろ登場人物増やしたり話を複雑化しすぎたので、整理してシンプルにして改稿版をつくりたい気分もあったりで。
自論だが、いものめみたいな話では人を増やすより「一人二役」、なるべく一人に複数の役割を持たせた方が驚きとかの「効果」が大きくなるように思う。たとえば「ラスボス」がいるとして、それをその場で初登場の新キャラにするよりは、既に登場していた人物にした方が驚きが生まれるというもの。いものめはその辺、失敗したなと感じている……悪ノリが過ぎた。話の展開的に「最後まで姿を現さない」のが妥当なのだが、それだとあれなので、いろいろチラ見せさせようとして変に展開が複雑になってしまったと反省。
で、悩んでいる「先の展開」だが、まず第一に、美聡さんの「仕事場」を突き止めるための「手段」について。今後「家族」になることを考えると、尾行とかそういうのは問題になるのではないか……みたいなこと。普通に考えて、同居人が自分のあとをつけていた、とか嫌じゃないですか。
ストーカーみたいな手段を除けば、他にどうすれば仕事場を突き止められるか。あるいは問題のある手段を正当化できる言い訳を用意できるか、という問題。
第二に、用意しているイベント……シーンをどういう順番で展開するのが一番いいか、ということ。
いものめの「一日」は主に「朝」「学校」「放課後」「放課後2自宅」「夜」みたいな構成で、「夜」のシーンでやりたいことが二つあれば、それぞれ日を分けるしかない。なんとか一緒にすることも考えはするが、それが無理な場合もある。
現在の最新話はたしか「金曜日」なので、土曜日の展開を考える必要がある。となると学校を舞台にしたシーンは入れられない。土曜も登校日とするか、午前授業とかにするか、という案もある。
具体的にな「なん月」みたいな作中時間は考えないくせに、こういう曜日とか時間、主人公がこれこれこうしている時間、他の人物は何をしてるのか、的なことはちゃんと考える。そのせいで煮詰まって作業とまりがちだが。前に、主人公たちの認識する時間は一週間だが、実際には一ヶ月経っていた、という話の展開を実際のカレンダーとにらめっこしながら考えたことがある。カレンダーがプロットと化していた。
そんなこんなで整合性を模索中。
続いて、「×剣伝説」。
問題は一章ラスボスの魔女戦。やりたいことのイメージはあるが、それをどう実現、実装しようかとお悩み中。というかそちらほっぽりだして、別方面から可能性を探っている……外堀を埋めていって、選択肢を狭めていってる感じ。聖剣や聖騎士の設定、ホール内外のあれこれ等を詰めている。そんなことばかりしていて、肝心のシーンについて考えていないという有様。どっかのタイミングで本腰入れて組み立てる必要がありそう。
それはそうと、先の展開……直近の二章ではなく、「二部」についていろいろ考えている。舞台となるホールの外の話。昨日思いついた仮のタイトルは「ロストエピック」、「聖剣喪失編」。聖剣返還でもいいかもしれない。
……ある国の王女が出産するも、その子どもは死産だった。生まれる前から「生きているはずがなかった」。しかし、王女は赤子の声を聞いたという。王女の命令で、「死んだ王子を取り戻すために死の淵へ下る」ことになったのは、「厄介払い」のために選ばれた一人の騎士だった……みたいな。この人を主人公に最初は展開し、ホールでロストたちと合流……という流れ。まだまだ先の話だが。この「二部」の方が王道ファンタジーっぽい。
もともと、「はじめての異世界ものだし、いきなり広い世界を一からつくるより舞台となる空間を狭めて楽しよう」というコンセプトがあったのだが、結局ホールの外の国々について……たとえば政治であり宗教であり民族性でありと、いろいろ考えることになってる。
というのも、ホールの住人も主人公たちも、結局は「外から来た」人たちなので、外の影響を少なからず受けている。たとえば外の国Aで「肉は食べない」という風習とか宗教があれば、それはホールに来ようと少なからず影響している。肉を食べない教えを守ってるかもしれないし、逆に教えに反発したからホールにいる訳で、積極的に肉を喰ったり……「肉を食べてはいけないという教え」には民族の体質的な理由があって、食べた結果、なんらかの問題が――等々、いま適当に書いてみた「たとえ」だが、こういう入り組んだ事情が無数に考えられるし、考えていた方が何かと伏線になる。
一章終盤の展開には関係ないような気もするのだが、たとえば聖剣や聖騎士の扱い……国Aでは聖剣は聖騎士の持ち物だが、国Bでは聖剣と聖騎士は別個のもの、国Cの聖騎士は世襲制だが、国Dの聖騎士は先天的な資質のある者が選ばれる……とか。そうした背景には理由がある訳で、その理由がそれぞれの聖騎士の能力にも関係している――
となると、なんかすごい力を発揮しないとヤバめなレリエフさんの現状を鑑みて、設定づくりはしっかりしておいた方がいい訳で。実は所属国の背景までは深くは考えていないのである。なんならこいつが聖剣持ってない理由も考えてない。「四本目があるかも」というブラックボックス、未来の自分の発想に委ねた伏線張りだったのだ……。こういうこと、割とする。それをうまく回収できた時は自分しか分からない達成感がある。
ともあれ、×剣はそうした「細かい設定」は決まってないのだが、「大枠の設定」は決まっているという現状である。見切り発車しがち。でもいつまでも詰めていたら永遠に書き始めることがないのである。書きながら設定が生まれることもある。
そして「美少女戦士3」。「3」というのは「トライアングラー」の仮称(あのタイトルはそう読みます)。実はこの前に「A1」「A2」というのがある。内容を考えると「A1」「B1」で、この3は「B2」とすべきなのだが、なんとなくの仮タイトル。
A設定のものと、B設定のものがあり、この3はB設定の延長というか派生形なのだ。いずれも「美少女戦士」というテーマ……なんかそういう概念が登場する。プリキュアみたいなイメージ。
元はといえばガンダム00の10周年か何かでトレンドに載っていた、「俺がガンダムだ」という台詞から発想を得た、「俺が美少女だ」……という悪ノリ。それに加えてこの3は、「イケメンを募集するコンテストに美少女戦士ってタイトルで応募したら面白そう」というタチの悪いノリの産物。コンテストきっかけに、元々あった美少女戦士の新バージョンを仕上げた、という次第。
なので序盤はイケメンという言葉を強く意識しているが――そういういきさつにも関わらず、結構ガチに話を考えております。だから「邂逅」から先は読んで欲しいと思うのだが、一話目で人が離れているようなので、「引き」になるプロローグを追加すべきか、するならどんな内容かを検討中。
いちおう案はあるのだが、そのタイトルは「結末」……つまり最終決戦を先取りしたもの。となれば、ある程度はそこまでの展開も考えてなきゃいけない訳で……。散々上に書いてきたような問題に直面中。
最初こそふざけたノリだが、元々シリアスな話を考えていたのもあって……今はもっとダークな側面が見え隠れしている。
コンセプトとしては、普段自分が考えないような、「性癖に刺さるもの」を盛り込んでいこうと考えている。それは美少女に変身というTSであったり、おねショタであったり、「幼女に従う成人女性」であったり、いろいろ。とにかく「普通じゃない」感じの関係性とか……まあ、おのずと分かってくると思う、自分も。
それから、いわゆる魔法少女モノでもあるので、「衣装」などのビジュアル面にも頭を悩ませている。とにかく、カッコいい、可愛い衣装のイラストをいろいろ見ている。頭でそれを考えたはいいが、それをどう文章に出力するか、という……ただただ見た目を列記すればいいというものでもないし、読みやすく分かりやすく、脈絡のある描写というのに苦心してる。まあ容姿の描写になるといつもそうなのだが、今回はそれに加えて衣装もあるので。今も「ゴスロリ軍服魔女」というビジュアルをどう文章化するかに悩んで手が止まっている。
そして、これは×剣にも通じるものだが、「文章でのバトル表現」も美少女戦士の課題として設定している。
戦闘描写って、映像であれば分かりやすいが、文章だと複雑化するし技術が求められる上、別にそこまで面白いものにならないと個人的には思うのだ……。たとえば、普通の肉弾戦。殴った、避けた、蹴った……みたいな、行動の描写の羅列になる。今のは極端な例だが。
技術があれば面白くも見せられるだろうが、自分にはその技術がないし、この点、映像の派手さには及ばない。複雑な戦闘ほど、読み込んで頭のなかでイメージするのも難しくなるだろうし。
なのでなんとか、文章だから出来る、小説らしいバトルをつくれないものか、と思案中。これは長年の課題。殴る蹴るのも描写にこだわってみたりとかいろいろあるが、何より、「戦闘の仕様・設定そのもの」を文章に特化できないか、と。そういうのっておもに頭脳戦とか精神の戦い、論争とか舌戦になりがちだが……それがこの3独自の「魔法」の設定にも繋がると思われる。仮にも魔法少女モノなので、魔法の設定にもこだわりたいところ。
そんなこんなで、課題は山積みである。とりあえず今年いっぱいには美少女戦士のストーリー、10万字ラインを越えられるくらいの案はつくりたい。
……×剣は10万字を想定したプロットだったのに、その序盤だけで10万越えてるのだが……。
ちなみに美少女戦士も「二部」を考えている。現行の「一部」は魔女との戦いまでを想定してるが、どういう構成になることか……。考えている展開としては「三獣士編」……まあこいつら三人一組なので戦う時はセットだし、すぐ終わりそうだが……「四騎士編」一部二部とまたがりそう……「ギ妹襲来編」義理なのか疑惑なのか偽物なのか、妹が来る。たぶん二部。登場人物の案もいろいろ。アイディアだけがどんどん膨らむ。設定も面白くなれるポテンシャルは秘めているのだが、それを実装させるまでのモチベーションが心配。なぜなら読まれないから……。引きとなるプロローグを考えなければいけないのだが、やるなら「二部ラスト」のシーンになりそう……。
そして振り出しに戻る。どこから手を付けていけばいいのか、問題が山積みになってる理由がお分かりいただけただろうか。
この対策として、最近フローチャートというかツリーというか、各要素の繋がりを線で繋いでいって視覚化し、そのなかから手を付けるべき項目に優先順位をつけていこう、という案を実行している。
それでは、来年の今ごろも同じ悩みを抱えていないことを祈りつつ……良いお年を。メリークリスマス!
そういえばpixivで百合コンの募集が始まったので、そちらに何か投稿するかもしれない。「はじおつ」とか、改稿したりして。
あと、異世界もののアイディアが一本あってそれを短編化できるかなと考えていたのだが、多分無理なので来年のなんらかのコンテストまで熟成させます。