下世話な話題で申し訳なく。
遠藤孝祐氏「はるのうた」、1話を読んでの影響から。
バーレイ・アレクシア(20)
柊馬(しゅうま)(21)
テーマ、作者がオレにブリーフをはかせようとするんだが、なんとかしろ。
「ボクサーにしてほしい」
「どうしたの柊馬くん」
「男子なら一度はブリーフの世話になってるはずだなんて抜かしゃがって」
「ごめんさっきから、ボクサーとかブリーフってなんの話し?」
「パンツだよ! ボクサーってのはこれよ。これオレの買い置き」
「開けていいの? へーこれが下穿き? 黒いの。あ、色は選べるの? 伸びるねぇこれは動きやすいね」
「問題ないだろ?」
「ブリーフは?」
「おい、誰かサンプル!」
「なんか白いのが落ちて来たね。え、こっちも動きやすそうじゃん。足ぐりが特に」
「オレはボクサーが穿きたいの!」
「なんで?」
「ブリーフはかっこ悪ぃから、女にモテねぇから」
「 下着見せなければいいじゃない」
「むりだろ時と場合によっちゃ」
「うーん、脱いじゃえば関係ないと思うけどなぁ」
「言うじゃねーかバール。てめぇのはどうなってんだよ」
「見る?」
「お前の見なくちゃいけないのオレ」
「ちょっとだけね」
「見たいっつってねーだろ、何よ、脱ぐのかよ、なにこれ、綿(わた)? 分厚くね? 6枚はぎの立体構造? ウェストのギャザーは紐通すの? おまえこれ、オムツじゃん 」
「おむつ? 柊馬くんも穿くの?」
「はかねーよ、これ大人用パ◯パースじゃねぇか」
「?」
「赤んぼが穿くやつ」
「赤ちゃんのはおしめだよ」
「いやぜったいそれオムツだって。お前んとこみんなそれなの?」
「そうだね、お金をかけない人は細い布で巻いたり、」
「ふんどしだろ」
「いちいち名前が面白いね? あとは穿かないね」
「(ピー)かよ」
「それが正統みたい。解放感があるからすごい力が出るんだって」
「どんな時に?」
「戦う時に?」
「何と」
「そりゃあねぇ、あらゆる場面でだよ」
「ブリーフ穿くくらいならフル(自主規制)でいい!」
「それもどうなの。あれ、なんかすごい派手な服が落ちてきた」
「それもおんなじだぜ、トランクスな」
「名前が覚えきれないな、へぇ? ブリーフとぜんぜん違うね、胴回りは伸びるけど、生地は伸びないよ? いいのこれで」
「っでも、解放感あるだろ?」
「あぁーたしかに。こっちとブリーフとどっちが柊馬くんは穿きやすいの?」
「ブ……ボクサー」
「ブリーフでしょ」
「だってトランクス穿くと服の型が崩れっから、嫌ぇなんだよっ」
「好みがうるさいなぁもう」
「女にどん引かれねぇ服を選ばないボクサーがいいっつってるだけだろーが!?」
「おれなんてオムツ一択なんだよ?」
「おまえオムツじゃねぇって言ってたじゃねーか!!」
「男女関係なくみんな下穿きって言うんだよ、本当は!!」
「知るかっっ」
「……大丈夫だよ、だってボクサー買えてるじゃん」
「だといいけどな。お前もいちいち紐ほどいたり縛ったり大変だね」
「ブリーフでも羨ましいくらいだよ」
「オレは穿かない文化がうらやましいわ」
「それは心意気しだいだよ。多分」
「はかないのが一番かもなぁ」
「一番かもねぇ」
フル(ピー)最強説。