「【新版】神の一皿は勝利を約す」、6章5話「祈りの椀」を更新しました。
https://kakuyomu.jp/works/16818093089098193753悪性伝染病を予防するため、ルネは市民へ向けて不死鳥肉のスープを配布する。
集まった市民へ、ルネはひとつの「代価」を要求した。それは、病に臥せったままの王子エティエンヌへ捧げる想いであった――
完結まであと6話。カウントダウンに入っております。
「双子妖狐の珈琲処 ~珈琲、ケーキ、タロット、ときどき恋心~」も、3章1話「アルカナム貸し切りパーティ」を更新しています。
https://kakuyomu.jp/works/16818093090947588774喫茶アルカナムに、(妖怪の)結婚式二次会予約が入った。
番紅花からのオーダー「油揚げづくし御膳」を供するため、人間姉妹&双子妖狐の奮闘が始まる。
まずは七葉と蓮司が、連れ立って食材の買い出しに向かうが――
こちらは3章に入りました。2章終盤とは打って変わった、楽しいパーティ会となります。飯テロもありますよ!
さて、タイトルですが。
前回「タロットで世界さんが来た!」と小躍りしてましたが、なんと今朝、また世界さんが来てくださいました。
ただし、今度は逆位置で。
ご存知の方もおられるかと思いますが、タロットカード占いには「逆位置」という概念がありまして。
逆で出ると、カードの意味合いが不足あるいは過剰……という意味合いになります。
世界の逆位置は、未完・不完全燃焼といった意味合いに読むことが多いですね。
世界の逆位置……実は心当たりがありました。
今書いている地方公募向けの短編、2200/10000字くらいまで書き進めていたのですが、昨日唐突に気付いてしまったのですよ。
「この話、主人公を変えた方が面白いな?」と。
具体的には三世代家族の話を書こうとしていて、帰省してきた娘が、父の過去の因縁を解き明かしていく……という筋を想定していたのですが。
これだと、娘が主体的に話に関わる動機がなくて、どうにも面白くならない……と気付いたのですよね。
父の因縁の話なら、父を主役にした方が絶対面白いはずで。
というわけで、主人公を変えて根本的に書き直そうとしていたところに、世界(=自分の世界が完成する)の逆位置でした。
これはおそらく、いちど完成していた世界観を壊してやり直せ……の意味かと、私は解釈しました。
とするとこれはむしろ、今やろうとしていることが正しいと示してくれているかもしれません。
書き直すのは正直辛いのですが、自分の書いているものの欠点に、自分で気付けるようになったのは大きな成長のようにも思います。
まだ2200字、傷も浅いので、気持ちよくすっぱりきっぱりやり直します。
カクヨムコンと並行で別原稿を進めるのはたいへんですが、めげずにがんばりたいと思います。