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「双子の捨て猫かな?」「そんなはずないよ、最初は一匹だけだったもん!」【「カクヨムWeb小説短編賞2023」応募4作品目】

『箱を叩くと子猫が二匹』
https://kakuyomu.jp/works/16817330668703314830

 金曜日の恒例となりました。カクヨムコン応募短編の投稿です。
 今回の『箱を叩くと子猫が二匹』は元々、短編公募の応募用として書いた作品で、最終的には落選したものの、一次選考には通過して講評をいただいています。
 小説投稿サイトのコンテストではないので、作品そのものが公開されるのは受賞作品(入選作)のみ。一次通過作品は「優秀作」として、また「優秀作には入りませんでしたが、それぞれに魅力があって印象に残った作品」として他にもいくつか、講評だけが以下のページに掲載される形式ですが……。

https://yomeba-web.jp/ss/ss-offer20/

 いくつか適当に選んでザッと見ていただければわかると思うのですが、一次通過した「優秀作」であっても、あまり褒めてもらえません。かなり厳しいことばかり書かれるのが、こちらのコンテストでした。
 まあ「かなり厳しいことばかり書かれる」からこそ勉強になるのですが……。例えば『これはショートショートではなく、短編のプロットではないでしょうか。もう少し長い作品に仕上げることをお勧めします』とか『この物語はショートショートで描くには複雑すぎるし、この文字数に閉じ込めるのはもったいないように思います。50枚から60枚の短編に仕上げてはいかがでしょうか』とかみたいに、ショートショート公募の応募自体に疑問を投げかけられる場合もあるほど。
 今回の『箱を叩くと子猫が二匹』以前にも私は2度、講評をいただけた場合があり、幸いどれも「これはショートショートじゃないよ」みたいに形式から否定されるようなコメントではなく、作品そのものに対するダメ出しばかりでした。
 この作品に対する講評も、改めてこの場で引用してみると……。

>段ボールに入れられていた双子の捨て猫を拾った少年と少女。少年は、最初はたしかに一匹しかいなかったと思うのですが……。丁寧な語り口で気持ちよく読めますが、少年がなぜ段ボールに入ってみたのかなど、いくつか強引な展開が気になりました。

 前半は単なるあらすじであり、作品内容の紹介。だから純粋な「講評」は後半だけですが、『丁寧な語り口で気持ちよく読めますが』は内容というより表現の話でしょうから、内容そのものに対しては『少年がなぜ段ボールに入ってみたのかなど、いくつか強引な展開が気になりました』というように、悪い点だけが指摘されています。「何故それで一次通過できたのだろう」と不思議に思うと同時に「自分では『文章力や表現力は乏しい』と自己認識していたけれど、むしろそちらの方が評価されているのかも。内容そのものは案外、誰でも思いつく程度の話しか書けていないのではないか」とも考えてしまいました。

 まあ何はともあれ、一応はよそのコンテストで一次通過した短編です。カクヨムでも評価していただけるのか、あるいは全く評価されないのか。その点を楽しみにしておきます。


 次回の小説投稿も来週金曜日の予定です。
 前回の近況ノートで「最近ふと新しく短編を書きたくなって、実際に少し書き始めたものがあるので」と述べていた作品。おそらくそれを投稿することになりそうです。
 私にしては珍しく、短編なのに一気に書き上げるのでなく、今回は少しずつダラダラ書いているので、実はまだ書き終わっていません。でも、さすがにあと一週間もかからないでしょうから、カクヨムコン短編応募用にあらかじめ用意しておいたストック(残り3作品)は後回しになるでしょうね。

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