ぎざ

　端的に言えば、死んだ竜の口の中に死んだヒトが横たえられていた。 　ヒトの顔は胃酸によってただれていて、顔の判別は出来ない。首の後ろまで胃酸は垂れていたようで、首の骨が見えた。衣…

◆登場人物 髭宮　（ひげみや）　　　　刑事 小早川　（こばやかわ）　　刑事 雷々亭　是雄（らいらいてい・ぜおす）　　司祭　妻帯者 和沢井　葉虎（わざわい・はとら）　　シスター…

『おはようゴザイマス！　はじめマシテ！　早速アタマを交換致しまショウ！？』 災害時自立思考型作業ロボット『トロフィー』。ここ、哀島研究所で開発しているメインプロジェクトだ。 そ…

今朝起きたらiPhoneに『ジャーナル』というアプリが増えてました。 『ジャーナル』は「毎日の何気ない瞬間や特別な出来事の中で感じたことを簡単に記録できる」とのこと。 ほへーん…

海側に突き出た高台の上に校舎があり、景観が綺麗な学校。 景観の綺麗な学校百選にも選ばれたことがあるとか。 県立椿ノ峰高等学校。 三学年各十二クラスもある、マンモス校だ。 部活…

海側に突き出た高台の上に校舎があり、景観が綺麗な学校。 景観の綺麗な学校百選にも選ばれたことがあるとか。 県立椿ノ峰高等学校。 三学年各十二クラスもある、マンモス校だ。 ◆◆…

僕の名前は板出　相次。 ここ、トゥエルヴランドという遊園地の、観覧車の操作兼案内スタッフとして働いていた。 お客様を乗せたところで突然、アラームのような異音が鳴り響いたので、確…

「しんぶんし」 「ごるご」 僕のユーザー名「gizazig」もそう。 上から読んでも下から読んでも同じ文。 作るのが好きなので、たまにここで発散します。

妻の最期は私が看取った。 目をつむって安らかに眠る妻の顔に土をかけた。 ◆◆◆ 自主企画「第4回　1000文字以内でミッション全てクリアせよ！」に参加するために書き下ろし…

やふー！　こんにちはこんばんわ。 ぎざです。 このたび、 カクヨムなどでご活躍されている、 蝉時雨あさぎさんが企画した、 【ゆるプロット企画】に参加したのがこの小説です。 企…

洋服屋兼カフェの『ルックルメイト』に居候しているサーヤは、ちょっとだけ特別な能力を持っていて、それを使って小さなアクセサリーショップを開いていた。 モログスタ歴シヴァの月。 気…

『神なんて願い下げだな。俺は俺しか信じねぇ。』 ◆◆◆ 友人の知り合いに誘われ、ノコノコと新興宗教『睡神教』の集会にやってきた板出 相次。 行くところ来るところ、あらゆる場所…

母から「今日は何の日？」とメッセージが来た。 そういう時は大抵、、、 ◆◆◆◆◆ 「300文字の死」という自主企画のために書きました。300文字って短い！ もっと母のことに…

あらすじ 早起きは三文の徳とは言うけれど、 僕の身に起きたのは三文ではなく三重苦。いや、四面楚歌。 密室のカギを開けたのは僕。遺体の第一発見者も僕。 同僚に目撃され、警察に真…

「好きな人の望む通りにしてあげること、好きな人の間違いを正してあげること。どちらが好きな人のためになるかどうか、近頃僕はそのことばかり考えているんだ」 大学の卒論提出のために、…

僕の学校には名探偵がいる。 カリスマ性があって、可愛くて、発言力があって、先生や警察にも一目置かれている。 彼女の名は人呼んでアイリーン。 僕の名前は片田滝《かたたたき》。探…

父のような一流のトレジャーハンターになる。 駆け出し冒険者である鑑定士のフオフは、約二年の冒険の末、組んでいたパーティーを解雇され、故郷に帰ることになった。 帰りの馬車の中、…

月曜日は何かと憂鬱な気分になるかと思いますが、僕は仕事柄、不定休なので特別月曜日が「休日の次の日」だとか、「休日を終わらせる日」だとか、「働きはじめの日」だとかでは無いんですよね…

深い森の中、パーティーとはぐれてしまった鑑定士フオフ。 そこに襲いかかるは「リビングスカル」レベル23。不死属性。 非戦闘ジョブである「鑑定士」フオフは、必ず生きて帰らなけれ…

今日の僕の実話です。 いや、ちょっと変えてるけど。 偽教授孤食杯に向けて書きました。 この物語に出てくる、企画のルールに則って食べられるものは、「すき家の牛丼各種」か「ほろほ…

「探偵役と謎」 というミステリー小説投稿サイトのアンソロジー企画、 「いちご・密室・マフラー」の強制使用語句を使ってミステリーを書こう！！ に投稿しようと思っている、 「救兵城…

海側に突き出た高台の上に校舎があり、景観が綺麗な学校。 景観の綺麗な学校百選にも選ばれたことがあるとか。 県立椿ノ峰高等学校。 俺が４月から通っている、三学年各十二クラスもある…

ゾン・ヴィラン・ド・サ・ガ星人の佐賀侵略を皮切りに、日本全国で都道府県が独立の動きを見せていた。 日本国局長室に呼び出されたタクティクスコーディネーターの「いつわ」は、各都道府…

「204号室　ぎざ」 宅配先のドアは完全に塞がれていて、荷物を届けることが出来なかった。 宅配センターに戻ると、どうやらそのような部屋に荷物を届ける「密室担当」がいるようだ。…

上映中の映画館で殺人事件が起きた。 現場には被害者の他に数人の客が入り、 その客は皆、何かしらのマナー違反を行なっていた。 スタッフが適宜巡回し、注意に回っていたという。 映…

『毎週月曜は、ぎざ曜日』の出張版です。 今日のテーマは『尊い』。 とりあえず「完結済」にしますが、 時々不定期に増えます。 〇エイプリルフール（ぎ） これは、フォローし…

あらすじ：技術学校に通っていた時の先輩からの手紙を読み返して、昔住んでいたボロアパートのことを思いだした。 紋屋ノアンさんの「モグラ君のスコップ」が好き過ぎて、その中の「夢工学…

暗い、狭い部屋。 テーブルのライトが、男の顔を照らす。 「刑事さん、俺が全部ひとりでやったんだ！！」

俺は目を覚ますと、Twitterのカクヨム公式のアカウントからのアナウンスをチェックした。 やはり、また次のテーマが発表されていた。 「21回目……くそっ」 俺は頭を悩ませ…

今日は、とある推理小説家の、読者との交流会。 そこで殺害予告が届いた。 この物語を読む人は、 以下の三役【私】、【読者】、【仲間たち】を選び、 それぞれの役割を遂行してくださ…

前代未聞の密室殺人事件が発生した！ 部下の小早川から聞いた俺は直ちに現場に出動した。 警始庁捜査一課、 髭宮と小早川の迷コンビが、事件に挑む！ ◆◆◆ テーマ「ミステリー…

何気ない会話。 その節々に滲み出ている違和感を拾い上げるのが探偵であり、ホームズなのだ。

町内会のミニ駅伝。 自分の順位は忘れてしまったが、確か自分より2つ順位が下なのがEさんだったことは覚えている。 すると、どこからともなく、強面のオジサンが僕の元に駆け寄ってきた…

名探偵である門崎さんがおうち時間を有意義に過ごすために、スイーツのデリバリーを頼むように仰せつかった俺、千里　隼人。 こぼれココアを注文しようとした矢先、配達先で殺人事件があっ…

いつも通りの電車通勤。 井の頭線 急行 渋谷行き。 井の頭線 明大前駅から渋谷駅までの十数分。 その間に起きた事件を、調査せよ。 各々の、忘れられない情景を聞き出す。 人の記…

クイズを作るのが趣味となりつつあるので、ここでその趣味を紹介させてください。 正解者には早い人から１０ぎざポイントを進呈します。 ぎざポイントって何？ それは、考え中です。

万能薬の可能性を持つ謎多き植物、マンドラゴラ。 土から引き抜かれた時、悲鳴を上げ、その悲鳴を聞いたものは死ぬという。 マンドラゴラ研究所の防音室。その中で引き抜かれたマンドラゴラ…

鉄扉を開くと、下へ長く続くらせん階段。その先に目的地がある。 店内に並ぶのは漫画雑誌、食料品、生活用品、衣類、文房具。何も知らない人たちから見れば、ここはいたって普通の雑貨店だ…

辞書が好きなんです。 辞書を読む。インプット。 辞書の言葉を使う。アウトプット。 これは、辞書を読んだぎざの、ぎざによる、ぎざのためのアウトプット辞書です。 更新は不定期。 …

「行ってきまーす！！」 僕は家を飛び出した。遅刻ギリギリ、いや、完全に遅刻だ。 登校途中のあの曲がり角をクロワッサンをかじりながら走ったって、今まで誰にもぶつかったことはなかった…

姉には敵わない。弟である僕の宿命だ。 しかし、いつもそう負けてはいられない。 僕にはそう、『三択問題の必勝法』がある。 知識なんていらない。 正解は一つきりなのだから。 ソファで…

昨夜から降り続いていた雪は止んだようだ。 窓を開けて部屋の空気を入れ替える。 ふと気がついたら《《私は涙を流していた》》。 ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇ ゆあんさんの…

※この物語はゲームブック形式です。 指定されたページを目次から選んで、読み進めてください。 ページ順に読み続けても話が繋がっていません。 メモ用紙、鉛筆、消しゴムをご用意くださ…

（case.1）〈次はオマエだ〉 公園、交差点、裏路地、駐車場……。 あらゆる場所で起こる殺人に、謎のメッセージが残されている。 連続殺人なのか。何を伝えたいのか。 動機究明専…

ボクは玄関を開けると、彼と目が合った。 「俺らに近づくな」 しかし、ボクの身体はだんだんと、彼に近づいて行ってしまう。 まるで不思議な力で制御されているかのように。 ・－・…

俺が今まで生きてきた中で一番長い、数秒間。思いを巡らせた。 俺の身に起きた悲劇、誰も俺の話を聞いちゃくれない。 銃を持つ俺。震える人質。扉の外には警察が俺を捕まえようと甘い言葉…

私、春川桜子は花も恥じらうJKだ。 思い出の公園で、私の初めてのカレシと同じ名前の人が、クラス担任なんだけど、 もう２年目だっていうのに、彼から何にも言ってこない。 忘れてるの…

秋田葉太は教師だ。 受け持っているクラスの一生徒、春川桜子が嫌いだった。 五月。 生徒がいるはずのない場所に現れた春川が、担任教師に問う。 その言葉は、古傷を鋭く深く抉るよう…

アソートって好きなんですよね。 色んな味をチョイスして楽しめる。 こちらはこちらでなんとなく物語を書きたい衝動があって、でも短編を一個ずつ書いちゃうと、今のカクヨムはnoteみ…

『は……は……、ぶあっくしょーい！　あ、あの野郎、夜逃げしやがった！！』 取り立て屋の助さんと角さんは取り立て期日に読造の家を訪ねた。 しかし、読造は夜逃げ、昨日あった家はもぬけ…