実に面白く興味深い内容でした。同じプロットで小説を書き、どれだけ個性を出せるか。作家としての技術を遺憾なく発揮できるのか。そんな素晴らしい企画から産み落とされたこの作品は、正に異端の天才と言えるでしょう。雪の降る晩に旧友と再会を果たし、明日東京に行くのだと別れを告げられる。そのプロットから、かくも展開が二転三転する恋愛奇術ショーが書けるとは!恐らくこの結末を予想できる読者は居ないのではないでしょうか?ビックリ箱を前にワクワクしてしまう純粋な心を持つ貴方へ、おススメです!
ぎざさんのお部屋。私はまだ3つの作品しか読んでない。しかし、その3つとも、すべて珠玉の作品。その中でも、この短編は、もうねダダダって階段から落っこちるよ。まちがいなく落っこちる。その恐怖を味あうためにも2重にも3重にも、読み手を騙す、この鮮やかな作品を楽しんでください。ああ、言いたい。すっごくネタバレ書きたい。クッソ、ギザっちよ。(すまん、まだ出会って2日目で、この馴れ馴れしさ)言わせてくれないか。書かせてくれないか。そして、なによりも、私だけに教えて欲しい!
ゆあんさまの自主企画参加作品です。が、予想の斜め50度くらいを行く作品でした。……オチが!突然やってきた秋人。彼が美冬にミカンの代わりに頼んだのは、家庭科実習で作ったまさかのアレ?!あなたは作者の考えを読み解けるかな?
踊るライト見つめて忘れないahh〜という訳で、斜め上をいくオチが秀逸ですね。素晴らしいです。(>ω<)
自主企画『雪を溶く熱』の、「美冬は離れた所で秋人の旅立ちを見送る。やがてその姿が見えなくなった時、流れだした涙に自分の心を知るのだった」というプロットを焦点に描いた作品。なるほど、そう来たか。すごく笑ってしまいました。あまり書くとネタバレにな……いやサブタイトルで大体わかるなこれ……。皆様も、なぜ美冬が泣いたかを考えてみてください。