今回は久々に自作語りでもしようかと思います。
というのも自作にいくつかフィードバックをいただいて、自分でも少し考えるところがあったからです。というか書いてるときはあまり深く考えてなかった。なんというか、わりと性癖先行で書いた話だったので。偽物彼女って概念良くない? よくわからない? あ、はい……。
まあ偽物ってなんだ?って話ですよ。それをどう定義するか。色々考え方はあると思うんですけど、今回の作品では「本物ではないもの」という定義の仕方をしました。
内容にそって具体的に説明すると、ユウリが何者かっていうのを定義するのはほぼ不可能なんですよ、これ。だって現実的な拠り所がどこにもないわけですからね。ただ本物との関係の中で逆説的にだけ存在することを許された何か。だからユウリは偽物以外の何者にもなれない。もしくは何者かになろうとした瞬間、既に消えてしまうしか道はない。
つまり偽物彼女というのは負け確ヒロインなんですよ。負け確ヒロインって概念良くない? よくわからない? そっか……。
ユウリをもっと邪悪な、それこそ怪異らしい怪異にしようかとも思ったんですが、それだと一話目で主人公がぶち殺してしまいそうなので断念しました。もうちょっとホラーっぽい要素は出していってもよかったかもしれないですね。
設定うんぬんというよりは、そういうものを伝えたいという気持ちで書いた作品でした。あまり伝わっていないかもしれないけど、まあ書きたいものが書けたのでよし。
で、今さらですがタイトルに壱とあります。つまり弐もあります。明日新作出してそれについてもなんか書く気でいます。正直評価の定まっていないものについてあまり偉そうなことを書きたくないのですが、なんとなく月末以外にこの近況ノートを書く気にならないのでしょうがないですね。
ではまた明日。