冬木洋子

小説妖精ノベルちゃん（@fairy_novel）さんのお題を使用したついのべのまとめです。 ついのべですが、ハッシュタグ（#ノベルちゃん三題）に9文字分費やしていたので、文字数は…

夜更けに、閉ざされた窓を通り抜けて飛び込んできた、不思議なけもの。黒い翼を持つ、大きな大きな、黒い猫……？ 「あなたは、だれ？」 孤独な少女と空飛ぶ黒豹の友情を描く現代ファンタジ…

卵から生まれて水の中で育ち、満月の夜に陸に上がって『ひと』になる不思議な種族〈沼地の民〉の、ある姉弟の物語。 ここでないどこかの大地に暮らす幾つかの種族を紹介する、『異世界風土記…

赤ん坊のときは尻尾があって死ぬと木になる不思議な種族〈森の民〉の、楽しい暮らし。素朴で清らかな愛と喜びに満ちた、短い生の物語。『異世界風土記』的な連作短編です。（おまけの番外編あ…

古びたラジオが淡々と流す、水没のニュース。錆びた電波塔の下、世界は止まない雨に閉ざされて終末を待っている。しけた煙草を咥えて古い団地のベランダから釣り糸を垂れるぼくのところにボー…

それでも、ぼくらは生きて、暮らしている。皮肉にも、前文明の末期にはすでにほとんど捨て去られていた祖先の伝統的な暮らしと、一見よく似た生き方で――。 文明崩壊後の南の島を舞台に、素…

傷ついた兵士が迷い込んだ、森の奥の泉のほとり。兵士はそこで、片目に妖 《あやかし》の冷たいくちづけを受けた――。小暗い森の幻想妖精譚。

亡き婚約者を想い続けて独りで生きる娘と、そんな彼女を一途に想い続ける男の、十年ごしの恋の行方。厳しい荒野で遊牧生活を送る〈荒地の民〉の生活を背景に描く、異世界ラブロマンスです。

全六話。一話目は夢想の中の熱帯を描くどっぷり幻想もの。二話目は『世にも奇妙な物語』系の現代ブラック・メルヘン。三話目はシルクロード風『異世界夢幻能』。四話目は架空の書物からの引用…

異世界の学園での、悲しい恋の物語。