こんばんは。Schutz von Ledoは予定通り四章を終えて五章に突入しました。段々と舞台である恵みの地の謎が深まりつつありますね。
世界の端は崖に囲まれて誰も海を知らない。なのに海について書かれた書物があり、そこに書かれている謎の年号。シュヴァンレードが生まれた謎もそこに? ………作者的には予定通りに物語が展開できていますね。
さて、今回は旧き記憶の話を軽く補足です。
既に描写した通り、旧き記憶の前身は塩湖の謎を探るための研究者の集まりでした。研究を進める過程で「収穫」と称して妨害を仕掛けてくる存在が現れ、その対抗策として用心棒を雇ったのが刺客の始まりです。刺客はその役割以外にも研究者側の要望で調査や買い出しを行うこともあり、やがては刺客から研究者に転じたり、逆に研究に限界を感じて知識を活かして戦う刺客として転身する人間も増え、遂にはデスクスのように両方を兼務するケースも出てきました。
流石に兼任は厳しすぎるのでデスクス以外にはまだいませんが、研究者から刺客となれる程の身体技能を持っていて当然という考え方も組織にはあります。なので、長老二人も当然何らかの技能持ちでデュンガもその手の技能を有しています。
ですが、世間的に見れば単なる怪しい研究をしている集団にしか見えず、また人目を気にしない研究者と人目から隠れるように生きる刺客の組み合わせが悪い形で出た結果「高度に組織化された暗殺者集団」という認識に至ったわけです。無論、業歪に対抗する組織であることには変わりなく過去のレドもデスクスも業歪の調査が第一任務で、帰還途中だったレドが本物の業歪に出会った末に乗っ取られたのが物語の発端です。
ここまでの説明で何かおかしい、と感じた方はその感性を大切にしてください。いつかその答え合わせをする日が来ます。
さて、三月も終わりです。今月は更新を欠かさず来れました。カクマラソン完走は目前です。あと五日、気を抜かずに更新に努めます。
春を目前にしての寒さてすが、桜咲く春は来ています。風邪など引かないようご注意ください。皆様の明日が良い日でありますように。