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2023/03/19 近況

寒の戻りから前日は冷え込みましたね。皆様お変わりはありませんでしょうか。

さて、Schurtz von Ledoは今週も順調に更新が進み長かったエスジータ編ももうすぐ終わりです。今回はイヴネムの国情について。

昔(大体150年ほど前)に母体となったロジボラスタ王国からエスジータとイヴネムに分裂したわけですが、系譜的に見ればイヴネムの方がロジボラスタの正式な後継国家と言えます。作中でさらっと触れていますけれど、発端はエスジータ建国の祖であるロジボラスタの王子であるエスジータが、弟であるイヴネムに王位が継承されるのを不服としてエスジータ城を築いて武力により独立したことによります。
なら、イヴネムのほうが何故ロジボラスタの名前を継がなかったというとお互いがロジボラスタの正統継承者を名乗っていたためで、諸国からするとどちらもロジボラスタでややこしいこともあり、それぞれの国号からロジボラスタを除いてエスジータ、イヴネムと呼ぶようになりそれがなし崩し的に定着したというのが事の真相です。勿論、当時のロジボラスタ王は死ぬまでこのことを悔いていました。
で、イヴネムの領政についてです。三章における古物商ネビクの台詞にもありましたが特筆するものがありません。領土は細長く南への出口をエスジータに抑えられ北は極寒のランブルック、東隣のドゥーリッドとは山脈に隔てられと長きにわたり事実上の孤立を強いられてきた歴史から産業の発達も停滞気味でした。
しかし、その分国家としての一体性は非常に強く他国の政情に左右されない安定した政治を行い、大戦乱の前後から人材育成にも着手していて本編の開始時点でその成果が出始めています。
主君のブレッカをはじめ、宰相ノイゲンを筆頭とした家臣団も盤石。在野にすらネビクのような有能な商人や知識人が居を構え、セキトとセノの親子やエーフェとサアメ親子のように何事もなければ庶民たちの暮らしぶりも安定している、と何もない領土に反比例して人材が溢れている状態です。
体制自体は祝福同盟内でもかなり古い、侯を頂点として宰相と将軍が政軍の両輪とし、文武両官がそれを支えるオーソドックスな体制ですが、それでも不足感も過剰感も無く領土を回している同盟内でもかなりの強豪と言えます。見かけ上の国力で言えば下から三番目(その上がエスジータ)ですが総合的に見れば上から三番目くらいの実力はあるでしょうか。

ちなみに国力トップが最大領土を誇るエグザトスで、その次がケイニア。すなわちこの先のレド達の目的地であり、レドにとっては関わりの深い領土です。どちらも同盟内では特殊な体制を敷いていて、それぞれなりに問題を抱えています。そこに文字通り業歪の魔の手が伸び、レド達がそれにどう立ち向かうのか。これからの展開にも御期待ください。

昨日今日と寒い日が続きますが、皆様も調子など崩されぬようお気をつけください。
今後とも宜しくお願いいたします。

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