ゴールデンウィークが終わったなあと思っていたら、「もうすぐ6月」とか無責任なことを言う人がいて、混乱しています。モウ、コトシハ、ハントシシカナイナンテ、ゼッタイでま二キマッテル。
最近、犀川 よう先生の「ちょっと厳つい創作論」という、創作論・評論ジャンルのエッセイを、更新されるたびにずっと読んでいます。作者曰く、アマチュアで創作を楽しんでいる人には全く不要だけど、プロとして書籍化することを目指す人向けに辛口で書いているエッセイということです。
最新の『第13話 基本の話1 二十、「勝てる小説」って何?』では、こんなことが書いてありました。
『あなた方は公募やコンテストで「勝てる」小説を書かなければいけない。単に上手でも面白い話でもない。「賞を受賞するための小説」である。
(中略)
今回も基本レベルの話であるから、答えは実に単純である。それは、「読者に向けて書いているか」ということだ。
(中略)
「読者に向けて書いている」というのはどういうことなのだろうか。それは、あなた方が「読者」として読んだときに面白いと思うかどうかだ。』
うん。これは納得できる。
だって、アマゾンや本屋で立ち読みして、そっ閉じされずにお金を出して買ってもらえる本を出したいんだもの。読んで「これ、おもしれー!」と思える小説でなきゃだめだよね。
幸い、自分自身も読んでて「これ、おもしれー!」と思える小説を書きたいから、志向性はぶれないで済む。ただし嗜好性がマーケットに合っているかどうかは別だけど。
これまで書いてきた中では、『こらぼれーしょん』が自分的に一番おもしろかったんだけど、こいつだけは公募一次突破した。『音曲士オフィーリア』も、自分的には百合 × バトルファンタジーとして相当面白いんだけど、こちらは今のところ三戦全敗。うーん。難しいなあ。
今は新たなラブコメを公募用に書いているのですが、十万字近く書いては、一から書き直しと、なかなか難航しています。どうしても、読んでいて「これ、おもしれー!」って熱が入らない。自分の中の読者が、そっ閉じしちゃうんですよね。
そんな時に、創作仲間の人から「あるテーマでアンソロジー作るのですが、参加されませんか?」なんて誘いが来たので、ほいほい乗ってしまいました。八千字上限で、とある物をテーマにするという条件。
話をいただいてすぐに、その「物」を媒介にした百合のシチュエーションが浮かんできて、一晩で書き上げてしまいました。
初稿は、自分で読んでもそこそこ面白い。
けれど、他の百合作家の人の感想も聞きたくて、カクヨムで「隣の席のゆるふわ女子は仕事ができない。」を書いている霜月このは先生に下書き共有でアドバイスを求めました。そうしたら、さすがですね。メインキャラの設定に的確なアドバイスを頂けて、エモさ100%アップになりました。
百合だと、自分が読んで「おもしれー!」ってなるものがサクッと書けるんですけど、男女のラブコメがイマイチというのは、どういうことなんですかね? よそのサイトですけど、ノベプラで書いた『こちらオムライスになります!』も、男女の恋物語だけど女子目線だし。
いっそのこと、女子目線に徹底した方がいいのかな……??
※添付画像は、アンソロ用に書き上げた作品の一部。エモいっしょ?