橙ともん

「敵国の姫と魔女に出会って、チームを組むって大変だったんじゃない？」 　大きく目を開けたレイスが、興味深げに訊いてきた。 「……まあ、そうだな」 　一瞬、彼女と視線を合わせた聖…

　山奥の林の中に、RPGのゲームに登場するだろう大きな屋敷がある。 　いかにも何かが出そう……、住み着いていそうと想像してしまうくらい、不気味な存在感。 　否、今も居住している…

聖人ジャンヌ・ダルクさまは仰られました。 ええ、その通りです―― 我、聖人ジャンヌ・ダルクは思う。 故に、我は霊体以後も生きているのだろうと……ですね♡ 新子友花さん…… …

「で、どういう内容なんだ？」 　腕を組む忍海勇太。 　ラノベ部部長として、かなり気になる新子友花の新作ラノベの内容。 「あ……あのね勇太！　異世界で聖女トモカが、冴えない勇者ユ…

「……いいか、レイス？　オードールはな……1000年前はサロニアム・キャピタルの同盟国だったぞ」 「そうなの？　あのオードールが同盟国だったんだ」 「え？　あの中立都市オードー…

　私の名前は……言いたくありません！ 　だから、この物語では『チウネル』というニックネームで登場してます。 　どういう意味かって？　それは秘密です！　 　さて――、 　チウネ…

こんがり揚がった揚げがたりない　困ったあたしは神頼み 霊魂遺恨の言霊使い　お前が食ったか食われたか？ なになに　あたしと手合わせしたい？　揚げの恨みは根比べ あたしは合掌いただき…

　んもっ？ 　忍海勇太が新子友花の唇に―― 「キャ！　恥ずかしいです。ジャンヌさま！！」 　とは子供ヴァージョンです。 「こらって。落ち着きなさい……」 　子供ヴァージョ…

　リヴァイアがエクスカリバーの柄をきつく握りしめると、途端――鞘からエクスカリバーの剣を抜く。 　その間……、月明かりに元聖剣が反射。 　キラッと寝室を、まるでサーチライトのよう…

「新子友花よ――。我ジャンヌに信心する気持ち。我はありがたく頂戴しているぞ」 　ふふっ 　ジャンヌ・ダルクは、また少し微笑みをこぼした。 　そして、彼女は新子友花…

　――私は、ここサロニアムの丘の上に立つと、どうしても思い出してしまう。 　もう……よせばいいのに、思い出してしまう。 　思い出したところで、人生は何も変わらないのにな。 　…

　私、今は『武装探偵社』という私立探偵集団と称せばいいのか？ 　私のような異能力の凄腕達が集まっている会社である。 　赤レンガ造りの中古ビルの上のほうにあるオフィスに、私、泉鏡花…

　――私は、ここサロニアムの丘の上に立つと、どうしても思い出してしまう。 　もう……よせばいいのに、思い出してしまう。 　思い出したところで、人生は何も変わらないのにな。 　…

　西暦2043年6月7日―― 「ねえ？　勇太……」 「なんだ？　お前……」 「あたし達の子供……あれでよかったのかな？」 「過去に送った、俺達の子供か？」 「うん」 「俺…

　私の名前は……言いたくありません！！ 　だから、この物語では『チウネル』というニックネームで登場させてもらいます。 　え？　どういう意味かって？　それは秘密！！　 　さて、…

「新子友花よ――。我ジャンヌに信心する気持ち。我はありがたく頂戴しているぞ」 　ふふっ 　ジャンヌ・ダルクは、また少し微笑みをこぼした。 　そして、彼女は新子友花…

「すごーい！　橙君すごーい！！」 「たかーい！　橙君たかーい！！」 「ねえ、橙君。そこからの景色はどう見える？」 「ほら！　橙君。滑って降りてきなさーい！」 　先生がいた。…

『今日12位の星座は……ごめんなさい。猫座のあなたです』 　俺は、猫座である……。 『猫座のあなた！　積極的な異性にご注意を！　その人、とんだハプニングを起こす困ったちゃ…

　滑稽だな―― 　やがてはこの地球を、宇宙を制御することが可能な魔女の魔法―― 　その力を、お前はこの世界すべての平和と平穏のために使いたいと、 　我、聖人ジャンヌ・ダルクの前…