佐藤ぶそあ

王国最速を決める箒競技会、その決勝戦で墜落した妹が大怪我を負った。 遠方の赴任地でその報せを受け取った私は、取るものも取り合えず、王都行きの飛空艇を予約して飛び乗った。 ---…

　和田島イサキさん小説大会に寄せて、お話を書きました。 　なんだか部員の集まりの悪い放課後。和田島先輩と二人きりの文芸部室で、重大な秘密が明かされた。

　高校二年の夏休み。健人には好きな人がいた。いつも一緒にいた幼馴染。いつか幼馴染以上の関係になれれば良いと、甘やかなことを薄ぼんやりと考えていた。 お題『男性一人称』 　第五…

　殺人を犯したＡＩと、その過去を探る教授。価値観の異なる相手との対話の先。教授には一つの願いがあった。 ※5/29締め切りの第一回厨二病小説大賞に間に合わなかった遅刻作品です…

　好きな人より身長がデカい。ただそれだけで気後れしてしまう。私はそういう生き物だ。 貰ったお題：ハッピーエンド、ゴリラ、砂糖盛々激甘物語、ゴリラの幼馴染、ゴリラの妹 使い切れ…

　登校してくるだけで方々から黄色い悲鳴の上がる女、三条董子。私は彼女の恋人ということになっている。 【テーマ】擬態 【ジャンル】ほのぼの百合 〈第二回こむら川小説賞　参加作品〉

　中学三年の合唱コンクールを、今でも思い出す。 　私はアルトのパートリーダーで、島井は楽しそうに歌っていた。

　隙間風の吹き込むおんぼろ学生寮の寒さに耐えかねてコタツを買ったら、おまけに幽霊が憑いてきた。 　季節は夏。春子はついに、幽霊ごとコタツを片づける決心をした。 --------…

　霊のにおいが分かるせいでたびたび悪臭に悩まされている少女、佳織。直接ぶったたいて除霊ができるという能力も、当たらなければ意味がない。 　除霊能力はへっぽこだけれど霊が見えるアイ…

桜井清香は初デートへと臨む大事な日に、待ち合わせ場所へのバスに乗り遅れてしまう。 姉の春香が運転する車に揺られて、清香は初デートの成功へ向けて決意を新たにするのだった。 ----…

　魔女たちが飛行技術を競う空の祭典「ヴァニエリウスの箒」 　その大会へ参加するために町を訪れた少女、ユアリアス。 　目的はひとつ。ヴァニエリウスの箒で優勝すること。蛙の使い魔、ベ…