最近、昔書いたものを読み直してたら、探偵小説を純文学(風)の文章で書いたら面白いんじゃないかと思って悪戦苦闘していた頃のものが出て来た。
全体のプロットは謎解きを入れた探偵ものなんだけど、それを、理論や理屈の説明なしで、純文風の心理描写だけで書いていくわけ。
きっと、川端康成の「みずうみ」を読んで影響されたんだろうと思う。(みずうみは純文学で書いた犯罪小説だと思う)
これがまた、読み直してみると、全然面白くない。純文風の思わせぶりな文章がまどろっこしくて、ガンガン飛ばし読みしたくなる。
で、飛ばし読みすると、大きな筋としては平凡すぎて何も面白くないときてる。
こんなもんに時間をかけてた(大長編の1000ページ以上)昔の自分に呆れる。