ある時期、風俗嬢という人たちの心内に興味があって、もちろん性欲もあって、その手の場所にハマっていたことがある。
いろんな女の子がいて、いろんな話を聞いた。
ホテルに呼ばれて行ったら拳銃持った麻薬中毒の客に一目惚れされ、「お前のためなら死ねる」と言って結婚を迫られ、2日間部屋に監禁された話、とか——
風俗嬢は昼間寝ることになるから安眠のためにはお金に糸目をつけない、と断言するその嬢が、理想とするウォーターベッドの設計図を自分で描き、町の小さな木工所に持って行って300万円で作ってもらった話、とか——
他にも、毎週指名でソープに来て服も脱がずに2時間おしゃべりだけして帰る80才のおじいさんの話とか、お巡りさんが馴染み客だったおかげで警察の手入れ情報が筒抜けだった話、とか、いろいろ聞いた。
こんなことを2年くらいやって、使ったお金は200万くらいになったと思う。
で、こんな経験を土台にしてバンバン小説を書いてやろうと思っていたが、結局、書いたのは1つだけ。
近々それを投稿しようと思う。僕にとっては200万円の価値がある1本。