ブリモヤシ

貧乏から這い上がり、理想の家庭を築いた「私」。飼っていたリスが、どれほど厳重に鍵をかけた檻からも脱出してしまう、というミステリーを解くうちに、隠された親子の泥沼を見つけてしまう。…

ずっと前に、あるエロサイトのために書いた、3章で完結の短編です。「エロの中にある、エロとは違うものを表現したい」と思って書きました。ほら、めちゃめちゃエッチなことして性欲が出尽く…

同棲してる水商売カップルの、浅瀬のような日常のグチャグチャを、グチャグチャと描きました。読んでグチャグチャした気持ちになってもらいたいなあ。

妻と友達のように楽しくやっている「私」。けれどベッドは別々。それで何の問題もなかったが、二人で行ったバリ島観光で、私は淫夢に紛れ込み、妻を抱けない自分の歪な姿を見てしまう。

虚ろなバブル期には、虚ろな恋が何千と湧いては消えた。そんな場面を、当時の空気感とともに描こうとした短編です。 主人公の賢吾は、深夜のお洒落なバーで、見栄にまみれた空虚な恋愛ゲー…

セックスって何だろう？　気持ちいいってどういうことだろう？　性風俗で働く「祐子」は、自分のプライドを守るのに必死で、そんなこと考えたこともない。そこにやってきたある客とプライドバ…

私小説。世の中に背を向けて、好きな女のことだけを見て生きて行こうと決めた、その日の出来事のスケッチ。 主人公・小暮はシュノーケリングを教えてくれる女の足ヒレを見ながら、一生それ…

パソコン嫌いのさえない中年オヤジ、なんていうキャラは陳腐すぎて話にならない、と世の編集者は言うけれど、僕が実際知ってるそういう中年オヤジはあんまりにも魅力的なので、主役キャラにし…

1999年、「ハッカー」という言葉が時たま新聞記事に登場するようになった頃の話。どんなデータも入手でき、改ざんできるハッカーたちの、危険と犯罪にまぶされた日常を描きました。

水商売の女の子に、ヘンな客やヘンなボーイ（男の従業員）のことを色々聞かせてもらったことがあるのですが、その中から面白い人たちをアレンジして書いてみました。

昔、書きたい心は書かずに突端の一部だけを描写してその下にある心を伝える「氷山の一角」手法にかぶれていた頃に書いたものです。1,000文字の掌編。実体験がもと。