コロナウイルス騒ぎで気が散って、書くことに手がつかない。
かかっても平気な人は平気だけど、急に悪化して3日後に死ぬ人もいるのが怖い。若い頃なら「俺は平気だ、一度かかれば免疫ができて無敵だ。むしろ早くかかりたいくらいだぜ」と思っただろうけど、今は違う。
歳も歳だし、自分は選ばれた数少ない人間だから、こういうときこそいきなり死んでしまう少数派に入るに違いない、という自信がある。
谷崎潤一郎は空襲警報が鳴って敵機襲来中にも防空壕に入らず、自室で小説を書き続けたらしい。
大したもんだよ。
僕らの時代にも、震災とか原子炉融解とか今のコロナ流行とか、現実的な試練があるけど、それが小説にどう影響を与えるんだろう。
小説は何にも変わらず、ゲーム世界をなぞった異世界転生ものがはびこるんだろうか。