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大海原に消えたんです

カクヨムコンでお忙しい皆さまこんにちは。
10万字以上の長篇か、1万字以下短篇の二択って地味にきついですね。
手慣れていてなおかつ作家を志望する方ならこの二か月で10万字さらっと書けるとよいですね。
10万字ってプロにとっては最低ラインですから。
だいたいこのくらいの日数で自分は〇万字書けるんだなという感触を掴んでおくことは、小説家になって食べていけるかどうかの目安にもなるかと。


人気順で取っていく一次審査の段階でかすりもしないことは承知ながら、これを機会に読んでくれる人が一人でも増えてくれるといいな~くらいの気持ちで、短篇をエントリーしてみました。
一瞬で押し流されて大海原に消えました。

ビュッ

くらいの速度で見えなくなりました。
間違えて排水溝に何か流しちゃったのかなくらいの勢いでした。


そんな中、新作「銃と踊り子」を早速お読み下さった方々、まことにありがとうございます。
この前後編はカクヨムコンに合わせて1万字以内にしたうえで、偽教授さんの自主企画に寄せたものです。
字数の関係で名前を「彼」と「彼女」にしてしまいました。そうすることで、100文字はかせげたと想います。
超弩級の永久背番号みたいな方が集う、偽教授さんの企画。
隅のほうに地味~に混じっていますので、見かけたらよろしくお願いします。


カクヨムコンでは交流が少ない方は不利らしいです。
その流れで、一切交流しないと表明をしている方について触れている記事がありました。
「そんな人に対しては、たとえ読んでも評価しませんし感想も書きません」と想う方もいるみたいです。

私個人は物書きの性格上、体育会系リア充みたいに和気藹々と賑やかに交流する方のほうがやや珍しいかな? と想うのですが。
もちろん社交家の方がいて下さるお蔭で、いろんな企画も盛り上がるし、引っ張っていってもらえて大変にありがたいです。
一方で一切の交流を拒否している巌のような方に対しても「分かる~」とおおいに同感します。


もっと交流しようよ!
仲間と繋がろうよ!
じゃんじゃん評価とレビュー入れて、入れてもらったら入れ返して盛り上がっていこうぜイェイ☆彡

フットワーク軽く大勢の方と交流を愉しんでいる方でも、書く時は孤独に一文字一文字刻んでいるはずなので、作品の出来不出来に、交流するかしないかはまったく関係ないです。
ゆえに、交流するか・しないかは本人の好みでいいと想う。


『他の人の作品に何の興味もありません。評価感想もつけません。コメントにも返事はしません』


わたしはあまりそういう方に対して悪い印象はないです。徹底してるな~笑 くらいです。
引きこもりの方は【裏の殿堂入り実力派】な方が多そうだし、カクヨムコンで不利ということもないでしょう。
世界の名作を書いた人のなかにも、今でいうコミュ障の作家はいます。「一切交流しません」という人に対しては、「かっこいい」とちょっと崇めるような感覚のほうが物書きとしては正解のような気がします。
玄人っぽいというか、求道者のように極めていかれるタイプなのでしょう。

14件のコメント

  • いやぁわかるぅ、人と交流するといろいろと面倒くさかったり(最初は良くても、どこかで衝突したりする)

    元々、孤高の単独生物気質だったり(密林のトラとか、絶壁のヤギとか)すると、逆に群れるのが苦痛になったりしますね。
    交流して読み合いとか頻繁にしていると、執筆する時間が無くなってしまいす・笑

    プロになってヒット作を生み出せば、カクヨムのステージが変わって問題なし
  • 楠本恵士さん、こんにちは。

    わかりますよねぇ。元々ものを書こうなんていう人は孤高の傾向が強くあるべきで、さらに突き詰めて交流の橋をみずから焼き落としておられる方については、「うん、わかる」という気持ちになりこそすれ、「なんで?」とは想いませんもの。

    「星つけました、お返しにこちらにも下さい」的なやりとりが負担であったり、読み合う時間がなかったり、いろんな理由で交流を絶っておられると想うので、この方はそうなんだな~くらいにとどめて、好意的に見てあげたいです。

    それぞれが自分の書く物に没入しつつも、たまに息抜き的に他の書き手さんとさらっと楽しく雑談するあたりがちょうどいいのかも知れません。
  • 海水をコップ一杯汲むと、その中にはニュートンを構成していた分子が何個か含まれている、という話(ちょっと違うかな)を目にしたことがあります。
    消えてしまうように見えても、本当に消えるものなどこの世にはありません。貴方の小さな羽ばたきが世界の反対側に嵐を起こすこともあるでしょう。
    私は、そして誰もが世界を変革しうる蝶である。たとえ喋ることはできなくても、小さな羽ばたきを止めない限り。
    それは、まぎれもない事実なのですから。

    ただね、孤高であることはカクヨムでは少々「もったいない」と私は思うんですよ。カクヨムほど「サロンしやすさ」に特化した投稿サイトはない、と感じているもので。私のようにリアル告知を前提に活動している人は、他にもいるだろうし。
    だってPVという読んでくれる人の数だけで言うなら、なろうのほうが10倍違いますから。そのぶん交流はとても少なく、交流しようよ、という声すらユーザーレベルでは見かけない(私の観測の偏りかもしれないけど)。
  • 尻鳥雅晶さん

    バタフライ・エフェクトは最初にきいた時には「どういうこと?」と口が開いたものでした。
    しかし、想えばネットもそうですよね。誰かがポツンと呟いたことが大きなムーブメントになることがある。

    あまり他と比べずに自主企画が面白そうだったのと、カクヨムのフォントが好きでこちらに入ってきたのですが、確かにカクヨムさんは交流しやすいかもしれません。自主企画や近況ノートの効果が大きいからでしょうか。

    自主企画を通して顔見知りが増えやすく、近況ノートを通して作者の人柄が分かり、足跡も残せて、お喋りしやすい。

    「サロン」とは的確な表現ですね。確かになんとなくのうちに小サロンが自然に形成されていくのがカクヨムさんかもしれません。「書き手」として繋がれるので、お互いの作品を読んでなくても「そういう時あるよね」と執筆の悩みも相談しやすい感じがします。

    孤高を選び交流を遮断されている方については、かっこいいな~って笑 その姿勢の厳しさにこちらまでピリッと空気が変わるようです。 
    わたしもやろうと想えばどちらかといえばそちら寄りなので、その気になればやれるのでしょうが、お話させてもらうのも好きなので、今のところはのんびり交流させてもらっております。
  • |ョω・)引きこもり系黙々執筆型の日埜和です。
    件の評価しませんって話は、Twitterですかね?
    まぁ、交流って人それぞれスタンス違うので、そういう方なんだな~くらいの認識ですが……実は、以前、交流があった方のツイだったので、最近、お見かけしないなと思ったらそう言うことかと納得しました。笑

    書き手としての正直なところ……2ヶ月で10万字書きながら読みになんて行けねぇよ!読みに行けても感想書くとかきっついし!が、本音です。ちょっくら、分身とか出来るようになりたいですね。
    あ、実はカクコン以外にも、原稿(同人誌)抱えちゃっててひーひーです( ´;゚;∀;゚;)

    人それぞれ、事情が違いますからね。と、ほんと、思いますよ。
  • 日埜和なこさん

    お忙しい中ようこそ~。
    あのジャンルであの順位はすごい、すごいです!もっと上がれ~!

    いやいや、今のこの時期に、新作の長篇をカクヨムコンに書きおろしている方が他の方の作品を読んだり、こまめに他を巡る余裕などあろうはずがありません。
    そこは書き手の方ならば皆さん承知でしょう。
    私など短篇を書くだけでも完全に引きこもってますよ?
    書き手なら引きこもり状態が大正解です。

    さらには同人誌もやられていたとは! 活動の幅が広くて尊敬です。

    評価しませんって話はTwitterではなくて、たまにプロフィールのところに明記されている方々のことだと想います。
    「そういう人について」と、やや批難的にコメントされている方がいたので、それに対して、
    「わたしは意外とそういう非交流型の人、嫌いじゃないな~」
    と書かせてもらいました☆テヘペロ
  • ヤナイハルさん

    とんでもございません、素敵な外伝で大好きなお話なのに、レビューが遅くなり申し訳ありません。
    さすがに本編を知らないままでは書かないほうがいいと保留状態にしていたのを、昨日想い出しました。
    「賢者の黒歴史」を読んでからのほうが「彼らの物語を知って欲しい」欲が沸き上がってきたので結果としてよかったです。
    賢者さんとあの方が素敵な街で初々しくデートしていたので(私の中ではそういうことになっています)、余計にそう想ったのかもしれません。

    あのエッセイは雑談の流れで書きおろしたもので、思いがけず大勢の人が読んでくれて慌てております。
    誰にも読まれていなくても大学ノートに何冊も夢中になって書き続ける人の方が「適性としては正しい」と想っているので、読者がいないから止めるっていうのはちょっと違うかなぁと。

    『作品を出す以上は読んでもらえてなんぼの世界、PVが少ないものは迷わず連載を中断する』という方針の方は、それはそれでいいのですが、ひと昔前はみんな読者ほぼゼロのまま大作を完結させて出版社に送っていたわけで、長篇を完結させる方が力がつくんじゃないかなぁと。


    「賢者の黒歴史」はモリブタさんのファンです。
    常にややこしく頭が動いてるインドア派な賢者さんを問答無用で追いやってあの方と出逢わせたのですから、名わき役ではないかと。
    夢枕に立つならどうかモリブタさんの着ぐるみ姿で。サンタクロースよりも喜ぶと想います。
  • 朝吹さん、今日もお邪魔します。
    通知が来て、カクヨムを開いてびっくりしました……! なんて素晴らしい、読み応えのあるレビュー! 私の書いたものにこんな素晴らしいレビューがくっついてていいんでしょうか(汗) もったいないというか畏れ多いといいますか、でも素直に嬉しいです、ありがとうございます! 感謝です……!

    私は少女漫画はほとんど読まずに育ってまして、『マージナル』という漫画についてはまったく知らないのですが、萩尾望都先生のお名前はここカクヨムで何度か目にしてまして、読まなくちゃと思いつつまだ手がつけられていない状態です。と云いますのも、〈THE LAST TIME〉という英国寄宿学校を舞台にした少年同士の恋物語を読んでくださった方がコメントで、萩尾望都先生や竹宮惠子先生らのお名前を出されることが何度かあったので……。
    よし、そこまで云われるなら読んでみようと思い、手始めに好みに合いそうな吉田秋生先生の『BANANA FISH』、そして次に竹宮惠子先生の『風と木の詩』を読んで号泣して、さあ次、と思ったところで運営さまから警告がきて、改稿など書くほうにかかるなどして……それきり止まっているのです(^^;
    『ポーの一族』か『トーマの心臓』のどちらかを読もうと思っていたんですけどね。今書いているホラーが書きあがったら読めるかな。。。

    話を戻します。
    自分の作品に書かれたものでなかったとしても見惚れてしまうような中身の濃いレビューに、果たして作品のほうは見合っているだろうかと身の引き締まる思いです。
    本当にありがとうございました。m(_ _)m
  • 烏丸千弦さん

    いえいえいえ。
    もういい加減、カクヨムでとんでもなく上手な、文才豊かな方は次から次へと見慣れてきた感はあるのですが、それでも素通りできない作品だったので、その素晴らしい作品に、
    なぜまだ一件もレビューがないのだ。
    と無性に苛立って、ならば私が……と手を出したのはいいのですが、お風呂の中で「あんなレビューでは人寄せにならないよね?」と自問自答しながら落ち込んで湯舟に沈んでいたところでした。

    カクヨムコンに出されているもう一つの「She's Not There -居場所のない彼女-」の方とどちらに書こうかと迷ったのですが、実はわたしの親友が好きな花があの花なので、もうこれは何かの運命だと想って、あちらの作品に書かせてもらった次第です。


    いわゆる24年組と呼ばれている少女漫画黎明期の方々は私も大好きです。
    幸運にしてわたしはそれらを読んだ時期が、そのあたりの作品が装丁を新たにして愛蔵版として何度目かの再出版をされた時、小学生の頃だったのです。
    つまり、絵が怖ろしく古いということを他と比較して意識しない年齢に読んだのです。
    大人になってからあれらの作品を「名作だから」と渡されても、古臭く見えて、たぶん読むのが辛かったと想います。

    「風と木の詩」も知っております。
    往時の少女漫画の自由奔放にして縦にも横にも広がる文学的なエロスにびっくりしました。
    オーギュストとジルベールの関係にはぶっとびますよね……!
    「ポーの一族」はリリカルです。ドイツの寄宿舎を舞台にした「トーマの心臓」の方がもしかしたらお気に召すのではないかと思います。
    「マージナル」については萩尾望都の最盛期で、絵もすごくきれいですし、よろしければぜひ。


    運営から通達きてしまいましたか?
    くる時はくるみたいですね。
    わたしもあやしいものを抱えている身なので戦々恐々としています。

    念には念を入れてネタバレであることを冒頭にも警告として書き添えましたが、もし不都合があればいつでも消去して下さいませ。
    本当に、よく考えたら、あの警告つきのレビューでは今から読もうとする人たちの何の後押しにもなりませんよね……汗
  • 人寄せにならないなどとんでもない! レビューを見て来ましたとおっしゃる方が先程コメントをくださいましたよ! 他にも何名かの方が読んでくださっています。ありがたいことです……(泣)

    あの花とは、チューリップのことでしょうか。私は詳しくはないのですが、赤いチューリップには「愛の告白」、黄色のチューリップには「望みのない恋」という花言葉があると調べていてわかったので、ちょうど紅葉にも紛れていいかもと採用しました。それが運命のようだったのなら、チューリップの花に感謝ですね(笑)

    朝吹さんも24年組の先生方の作品、お好きなんですね。たくさんの方が反応をくださるもので、これまで知らなかった自分が恥ずかしいなと何度も思いました(^^;
    子供の頃、早くにホームズなど小説に目覚めたこともあって、漫画ってほんとに読まなかったんですよ。おとなになってからはけっこう読んでますが、はじめは少年漫画のほうが多かったんです。最近はどっち向け、ということもないような作品を読むことが多いですが。
    子供の頃に唯一、好きで買い集めてまで読んだのは『エロイカより愛を込めて』くらいでしょうか。あれってそもそも少女漫画なのかどうか、よくわからないですが(笑)

    『風と木の詩』、ヴァンセンヌの森でジルベールがオーギュを思いだすシーンで涙腺がぶっ壊れました。はじめはなんじゃこいつ(w)と思っていたオーギュも、読了してみればあの屈折具合がなんとも胸に残っていて。。。昔の漫画って文学作品のような重厚さがあるのだなと驚きました。

    わ、長くなっちゃってすみません(汗)
    音楽だけじゃなく漫画などのお話もできて、朝吹さんとお知り合いになれて本当によかったです(*^^*)
    またなにかありましたらお邪魔しますねー☆
  • 烏丸千弦さん

    チューリップに色別にそんな花言葉があるのですね~。
    秋の墓参りにチューリップを供えるのって、男性の感覚だなぁとちょっと想ってしまったんです。
    花やさんに行って、想い出の人に似た可愛い花を素直に選んじゃうんだろうなぁって。
    女性なら「お墓の前にこれは派手かな?」と考えてしまいそうですよね。


    「風と木の詩」は冷静に振り返ると、どんだけ風紀の乱れた学校なんだって想いますけれど笑、すごい作品ですよね。
    セルジュの方も品行方正、生真面目一本なイイ子ちゃんの優等生なくせに、芸術家の血も強いのか、
    「なにしてんのー!」
    ってことをお父さん共々踏み外してやる家系なので、ああなるのは必然だったのかも知れません。

    竹宮先生は学級委員長風の優等生と、頭脳明晰だけど屈折しているサイコっぽい人の対峙を作品に入れるのが好きみたいで、「ファラオの墓」もその系統です。これも面白かったです。
    幼い頃はエジプトに本当にこんな歴史があったんだと想いこんで読んでました。
    この頃の傑作長篇の幾つかは風と木の詩と連載時期が被ってるんですよー。本当にすごいです。

    よしながふみさんがまさに24年組のファンで、「フラワー・オブ・ライフ」「きのう何食べた?」にちょっとパロディみたいなのを入れてるので、
    今お読みになったら、くすってなるかもしれません。


    少女漫画黎明期の方々の作品が重厚なのは当然で、あの先生方は、古今東西の古典文学を読み込んで育ってるんですよね。今みたいに漫画もラノベもアニメもありませんから。
    表現方法がたまたま漫画だったというだけで「風と木の詩」は文章で書いていたとしてもネオ文学全集入りしそうな大作ですし(カクヨムでは一発アウトですが)、それっぽいのを真似して描いてみました~じゃなくて、土台がものすごくしっかりしている。
    彼女たちにとっては漫画は低俗なものではなく(当時はそう云われていた)、自身の想像力を極限まで引き出してくれる一番いい表現方法だったのでしょうね~。

    あとあのあたりの漫画家さんは男女問わず、「手塚治虫」の影響直下ですから。
    あの時代にあれだけのイマジネーションの幅の広さがあった手塚治虫はやっぱり偉大です。


    しかも24年組の皆さんはいまも現役ですから。創作の泉の深さが後から大量に出てきた後続の漫画家とは比べものにならなくて、もの凄いものだと想います。

    「エロイカより愛をこめて」も読んでました。
    だってほら、モデルがあれですし…笑
    青池保子さん本人が「熱い男が描きたい!」っておっしゃってる通り、少女漫画なのに殴る蹴るヘリが飛ぶ、熱血漢を描くのが巧いですよね~。
    エロイカは男性にもファンが多かったはずです。

    漫画の話まで出来て、めちゃくちゃ嬉しいです!
    また遊びに来て下さい~。
  • ヤナイハルさま

    こちらこそ、ヤナイハルさんと出会えたこと、ヤナイさんの作品に触れられたことは、今年一年の喜ばしいことのベストに入るくらいです。
    ああそんな今年もあと10分しかない。
    そうそう、カクヨムに登録して最初にコメントを下さったのもヤナイさんでした。
    あ、そちらさまの最新の近況ノートにわたくしコメントを残しておりますので、気が付いてないようでしたらチラっと読んでおいて下さい汗


    『あさりちゃん』は有名ですよね!
    今しらべたら連載36年全100巻というすごいものでした。そのわりには誰も最後どうなったかを知らないような……?
    強烈なギャグ漫画では、『お父さんは心配性』という伝説の漫画がありまして、あまりにもインパクトが強いせいか、ゾンビみたいに何度も話題になってます。
    一種のカルト的な人気のある異色作で、復刊もしています。

    親が漫画を有害図書としか想っていなくて漫画を禁止している家ってあるんですよね。今でもそんな家あるのかなぁ。
    わたしの親も漫画にいい顔はしませんでしたが、なし崩しに黙認されていました。むしろライトノベルの方が「これでも小説?」と顰蹙だったみたいで、帰宅すると机の上にドストエフスキーが置かれていたりしました笑
    わたしの漫画歴はその時に流行しているものをその都度、まわりから借りて読んでいた感じです。
    男の子からも借りていたので、少年漫画も少し齧ってます。岩明均『寄生獣』や、かわぐちかいじ『沈黙の艦隊』などは夢中になって読んでました。
    復刊ブームで、過去の作品が愛蔵版になってどんどん出ていた時で、『ベルサイユのばら』も人気が高かったです。


    『颯爽な家政婦さん』はまったく知りませんでした。ちょっとふしぎな題名。
    家政婦さんといったら『家政婦のミタ』が真っ先に頭に浮かびます。
    家政婦ではないのですが、料理レシピや家庭内のライフハックが満載のよしながふみさん『きのう何食べた』『西洋骨董洋菓子店』はヤナイさんお好きかも知れません。
    よしながふみ作品は全力でどなたにもおすすめしております。
    母子問題を扱った『愛すべき娘たち』も素晴らしいですよ。いろんなエピソードが出てきますが、背景はもっと重いことを窺わせてくれます。
    『愛すべき娘たち』の中で高校時代にいちばん聡いことを口にして将来設計がしっかりしている大人びた同級生が、虐待家庭で育っていて、結果として社会人になることも早々に挫折しているという回があります。
    比較して、のんびりと育っている他の子たちは親となんだかんだ確執がありつつも、なんとか社会の軌道に乗っている。
    ありがちであり、ものすごくリアルだなぁと想ってしまいました。

    『颯爽な家政婦さん』の後半に、御作にこめたいものと共通のテーマがあったのですね。絵柄からはまったく想像できませんが、興味がわいてきました。
    ネタバレも大丈夫ですので、もしよろしければ後半にどんなことが描かれてある漫画なのかまた教えて下さい。

    『お迎えです。』はドラマの時に名だけを知っていた感じです。主役の二人が豪華キャストでした。
    あの作品に恋愛がらみがあったりするんですか。なんだか勝手にほのぼのホラーかと想ってました。着ぐるみみたいなものも出て来てませんでしたっけ。

    ヤナイさんは感受性がひじょうに鋭く繊細な感性をお持ちなので、小さなさざ波であっても強く心が揺れ動いてしまうのかも知れませんね。
    わたしの友人も母親と夫の死が重なって精神科に入院していました。本人はあんまりその間のことは記憶にないみたいです。

    来年もどうぞよろしくお願いいたします。
  • ヤナイハルさん
    2023年、明けましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。

    老いを書きたいのですか。なんという大望。普通の人はファンタジーを書く時に「老いを書きたい」とはあんまり想わないような。
    「失われてもう二度と戻らない」そんな喪失感を書きたいのならまだ分かるのですが。

    『颯爽な家政婦さん』の印象的なエピソードを紹介して下さってありがとうございます。
    なぜモロッコ……。とまず想いました。なぜモロッコ。ご年齢的にハンフリー・ボガードとイングリット・バーグマンの映画「カサブランカ」でも観た影響なのでしょうか。
    御曹司に見初められるというドリーム自体は今も昔も大人気の少女漫画のテンプレですが、実際にモロッコ風の部屋まで作っているとはなかなかですね。
    「その幸せな想像は、何度あなたを救っただろう――」。
    全ての創作者はこの気持ちが分かると想います。逃避しているわけでもメアリー・スーに陥っているわけでもなく、現実とは違う別の世界を文章や画の向こうに手繰っている時のトリップ感は、辛いことがあろうとも揺らぐことはありませんから。

    ヴィクトール・フランクル『夜と霧』だったかなーと想うのですが、起こったことは変えられない、しかし起こったことをどう受け取るかだけは我々に唯一残された自由だ、という箇所があるのです。

    姑からのいじめや孤立した家庭の中で、その女性は「モロッコ」の中に自分の心の一部を逃していたのかもしれませんね。
    そのお婆さんがもし小説か漫画を嗜めたのなら、きっと物語に深く潜り込んで書けたような気がします。
     
     
    健康診断は福利厚生の健康診断を受けるのでなければ、市から送られてくるものを使うと無料か安くすむのでぜひ。税金の還元です。
    昔は一か月に千円ずつ封筒に入れておいて、健康診断の帰りは一年で貯めた一万二千円でコスメを買ったりしていました。
    めんどくさいですよね~健康診断。一年に一度の禊と考えて渋々いまも行っています。

    ヤナイさんもよしながふみさんがお好きとは嬉しいです!
    よしながさんは、さらっと深刻なテーマに触れるのが巧いですよね。
    一月からドラマ「大奥」をもう一度キャストを変えて新しくやるのでこちらも愉しみにしています。
    もしかしたら森薫「エマ」「乙嫁物語」もお好きでは?
    ヤマザキマリ「テルマエ・ロマエ」などもお好みでは?
    わたしは気が向いた時に好みに合う漫画しか手に取らないので、漫画にあんまり詳しくないのです。
    『お迎えです。』『颯爽な家政婦さん』を教えて下さってありがとうございました。
  • ヤナイハルさん

    いえいえ~。
    わたしの漫画の知識なんてちょっぴりなので、みんなが知っているようなものしか知らないのです~。
    「愛すべき娘たち」の他に母娘ものなら、萩尾望都「イグアナの娘」も有名なので未見ならぜひ。
    萩尾さんご自身が親と確執があった方なのです。天才漫画家である萩尾さんのほうが精神年齢がはるかに高くて、昭和頭の頑固な親を見ている感じだったみたいですが。
    「テルマエ・ロマエ」は半ば打ち切りになっちゃったので、もったいない終わり方をしましたよね。
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