↑うろ覚えのマンガのセリフです。
安野モヨコの『さくらん』で、のちに吉原の花魁になる主人公の禿時代、当時面倒をみてもらっていた花魁に何か生意気な口を叩いた時に(自分は来たくて吉原にきたわけではないし花魁になんかなりたくない的なことだった。多分)、姉貴分にあたる花魁が一喝した台詞……だった筈。
このように漫画に関する記憶はあやふやであるにもかかわらず、この台詞だけはひどく印象に残っております。
いわゆる「刺さった台詞」ってやつですね。
なぜに刺さったかというと、私が「本当に欲しいものがある→しかしどう考えても手に入りそうではない→なのであらかじめ『自分は本当はあんなものは欲しくない』というポーズをとってしまう」という性質であるが故でしょう。
本当は欲しいものがあるし、なりたいものがあるのに、それを声に出して言えない。欲しくないふりをする。最初から欲しくないという顔をしてしまう。
そんな情けない心象を見透かされた気がしたんでしょうね、おそらく。
安野モヨコ作品をそこまで多く読んだ訳ではありませんが、目を通した作品のどこかには必ずこういった読者の頬を打って目覚めさせる要素があった気がします。
……さてまあ急に何故にこんなむかし読んだ漫画のセリフを反芻してるかといいますと、本当はもっと「あー読まれてえ〜、反応ほし〜」という気持ちがあるのに見栄だなんだで隠そうとしている自分に疲れた為です。
素直になれよってヤツですね。
胸の内をちょっとでも吐露して楽になりたかったのです。
まあそんなわけでこの文章を書いてる今はそんな心境でございます、というだけのノートでした。
とりあえず少しでも面白いものを書けるようになろう……。
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