毎月22日に近況ノートを書くのが恒例になっているので今月も。
この一ヶ月は前回のノートでご報告した「時計仕掛けのアリス」の執筆を続けてきました。やはり執筆をしていると創作をしているという実感があって充実します。精神的に余裕が持てました。
ただ、4万字近く書いたところで詰まってしまいました。
一度は「これでいこう」と思った設定が後になって「コレジャナイ」となってしまって。というのも、前回は「魔法はでてこない」と書きましたが、世界観に物足りなさを感じて魔法があることにしてしまっていたからです。
僕が書くロボットは魔法や超能力といった不思議な力と相性が悪いということを失念していました。両者が不協和音を出していることに気づき、世界観を再構築することに。
そもそも物足りなさを感じたのは、作中に登場するテクノロジーがゼンマイやバネによる「からくり」だけではできることに限りがあるからで、そこを魔法で補おうとしたわけですが。
魔法はやっぱりイカンということで、科学力を蒸気機関へレベルアップさせました。蒸気メカを書く前にからくりメカを書きたいとこの作品を始めたのに、結局蒸気に戻ってきて、何やってんだかです。
今はこれまで書いた原稿を、修正した世界観を元に書き直しています。
なお「時計仕掛けのアリス」としていたタイトルも変更しました。
機巧の国のアリス 時計仕掛けの巨神像
~Alice Ex Machina / A Clockwork Colossus~
機巧は「マキナ」と読みます。全体の読みは
まきなのくにのありす とけいじかけのきょしんぞう
アリス・エクス・マキナ ア・クロックワーク・コロッサス
名前をつけるのが下手なのでまた変わるかもですが、クロコロのあたりの語呂の良さが気に入っています。
今作は長い話になる予定ですが、まずは皆さまにお見せできるキリのいい所まで書きすすめられるよう、がんばります。