昨日のテレビ朝日は「林修の今でしょ!講座」の2時間スペシャルで50周年を迎えた仮面ライダーについて語ってもらうという特番を流していたと思ったら、
裏番組の日本テレビではさんま御殿のスペシャル番組で声優集めてトークしてもらう。というオタクからしたらずいぶんと日の光が当たるようになったとびっくりしてる。
ずっと昔、それこそ今では40代の人間が学生だった頃の昔になりますけど、誰かの「当時オタクだというのがばれると殺されてしまう」という発言が真実だった時代もかつてあった。
その頃はナチスドイツの憲兵を恐れるレジスタンスのような感じで青春を過ごしてきた人もいるでしょう。
今でも「相手に差別されるべき正当な理由があれば差別してもいい。そしてオタクは差別されるに値する正当な理由を持っている。だからオタクはいくら差別してもいい」
という気持ち悪い3段活用をする奴や、もっと直接的な意見で「オタクは豚だから差別してもいい」と断言する反差別団体のトップ(発言当時)という意見もあるが、
そんな意見が「世界の常識でありグローバルスタンダードだ」と大手を振って日本社会の中を歩いていた時代だ。
そんな中では親も頼りにならない。なぜなら「親世代がオタクをキモいと思っている以上、子供は親の真似をする」から。
我が子を助けるどころかむしろ周りの味方になってオタク趣味に走る我が子を糾弾するくらいはやっていただろう。
おそらく宅八郎もオタクのイメージを構築する要因になっただろう。
当時のテレビというのは現代におけるインターネットやSNSをはるかに超えるほどの、凄まじく巨大な権力だったのだ。
そのテレビにオタクのイメージをゆがませるキャラで出たのは死人にムチをうつようなひどい真似に見えるが、悪手だっただろう。
そんなオタク迫害の歴史の転機となったのは色々あるだろうが、山田太郎氏が選挙でオタクたちから53万票を得たことだろう。
オタクが「気持ち悪い人たち」から「選挙の票田」になった。これだけでオタク批判がマスメディアから秒で消えましたからね。ホントに。
あとは年月が流れてオタクが会社の上層部に食い込んだことも大きいでしょう。聞いた話ではガンダムの名セリフの一つである「坊やだからさ」を当たり前のように使う重役とかもいるそうで。