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カクコン短編部門に新たに応募しました。他の作品もよろしくです。

 カクヨムコンテストの短編部門に、新たに生殖ディストピア×夫婦×猫ものを出しました。

「猫の臍は見えない」(https://kakuyomu.jp/works/16817330650680153810
人工子宮&卵胞細胞凍結保存技術の登場によって、女性の大多数が子宮・卵巣切除手術を受けるのが当たり前になった近未来。
月経や妊娠出産から解放された、恵まれた時代に生まれたはずの「私」は、けれど「子作り」当たって夫との関係がぎくしゃくしていて──

 以前とある企画に出した「Girls with Dirty Stigma」(https://kakuyomu.jp/works/16816700426500641423)と同じ世界観の作品ですね。これに限らず、私は妊娠出産を外注する方向性のディストピアを好んで書きますが、昔、卵巣嚢腫を患った時に子宮摘出を割と真剣に検討したことが影響している気がします。そういうことで悩む必要がない世界になると良いですよね……。

 「開腹するまで癌かどうかは分からない&転移が不安なら卵巣嚢腫と同時に摘出するのが安全」「ただし出産経験がない場合はできるだけ温存するのがセオリー」と説明を受け、健康な可能性もそこそこ高い臓器を取っちゃうのもなあ、と思って温存を選んだのでした。結果的には腫瘍は悪性のものではなく、卵巣の片方の切除だけで済んだのですが、手術から〇年を経てふと足元を見下ろせば、知らない間に健康な臓器を取られた猫たちがゴロゴロしている訳です。愛玩動物の生態としては避妊・去勢手術はメリットの方が大きいと納得してはいるのですが、我が身については躊躇ったことを、猫たちについては疑問なく行っている矛盾に感じたモヤモヤを、物語として出力したのが「猫の臍~」かもしれません。
 自分語りはさておき、あるかもしれない近未来における、あるかもしれない夫婦の一幕の思考実験になっていれば幸いです。


 カクコンの短編部門には、現段階でほかに2作品応募しております。それぞれ違う味わいがありますので、読んで損はさせないはずです。長編や最新作と併せてお楽しみいただけますように。

「明けない夜のヴァンパイア」(https://kakuyomu.jp/works/16817330649263786696
 健全なほうのヴァンパイアもの(おねしょた疑似家族SF)です。
 二百年に渡って夜が続く惑星で、太陽に憧れる少女と夜明けを待つヴァンパイアの美少年が出会う。孤独だったふたりは家族のような絆を育むが、種族の違いゆえに別れの時が迫り──

「銀鎖の呪い」(https://kakuyomu.jp/works/16817330649339124173
 不健全なほうのヴァンパイアもの(BL愛憎&執着兄弟もの)です。
 調度品として人間に囚われたヴァンパイアは、美しく残酷な少年娼夫に嬲られる。憎しみを燃やすヴァンパイアに、醜い傷を負った少年は復讐を囁くが──



 長編・ライト文芸部門に応募中の「花旦綺羅演戯 ~娘役者は後宮に舞う~」(https://kakuyomu.jp/works/16817330647645850625)は、明日12月28日更新分で前半部分終了&転換点となる事件が起きます。リアルタイムで追っていただくのはもちろん、年末年始の一気読みのお供にしていただけますように!

2件のコメント

  • これはまた僕好みのお話が朝から爆弾キタコレと…。
    じっくりみっちり拝読させていただきます。
  • お好みでしたか! 丁寧なコメントとレビューをいただき、とても嬉しかったです。ありがとうございました……!
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