貴船　美海子

まだ連載中だけど、こんなに多くの人に読んでほしいと思える作品を他に私は知らない。

本文中にあるような、誰も見たことがない海の向こうや宇宙が、もうこの世界にほとんどないのと同じように。静謐も、もうこの世界にはほとんどありません。 そんな、とびきり貴重な静謐さの中へ…続きを読む

妄想家は肴すら妄想。
結局のところ、たこわさよりもエイヒレよりもこれが好き。

健康的でなくて、レトロでキラキラと妖しい色で誘う、でも猟奇というほどじゃなくて癖になる、駄菓子。 「あのたまらない駄菓子を売る神出鬼没のお兄さんが帰ってきた！」ということで、喜んで…続きを読む

最後の一文がすごく好きです。
重すぎず熱すぎずでもたしかに心に残って。読後感がまるで猫をモフらせていただいた後のようでした。

亡くなった祖父の家で一人で遺品整理をしていたら、祖父のとっておきのウイスキーを見つける。とっておきすぎて何十年ものとかになってる。そんなウイスキーを、祖父の仏壇と差し向かいで飲む。…続きを読む

ニトログリセリンって甘いらしいですね。それはさておき。 面白そうなのに極々あっさりと淡々と進みすぎて、口の中に入れた綿飴みたいに一瞬で溶けてしまう。美味しい気はするのに、確信する…続きを読む

江戸川乱歩の子供向けの作品みたいな。昔の作品だから、今では使う機会のない言葉や字が並んでる。そしてくどい(笑)。でもあれ、飽きさせないし読みやすいですよね。本作もそんな印象を受けま…続きを読む

映画化を、心よりお待ちしております。