ちょっと見ない間に、カクヨムのトップページがえらい様変わりしていました。
そこそこ余白のある境界線が曖昧なゆったりしたデザインから、やたら情報量の多い境界線が明確な角ばったデザインへ。いつも明るい元気が取り柄のどじっ子幼馴染から、根は優しいけれどツンツンしている三つ編み眼鏡委員長へ。不人気キャラですね。絶対メインヒロインになれない子。好きな方がいたら申し訳ありません。リッチャンハカワイイデスヨ
さらに外見だけではなく、中身もだいぶ変わりました。個人的にはだいたいプラスの変化ですが、おすすめレビューの表示数減少は大幅マイナスです。レビューの最初がちょっと見える機能を省くか表示行数を減らすかしてレビューを1個増やした方が良いと思う。あとこれは今回の変更とは無関係だけど、そろそろ短編と長編のランキングを分けよう。同じ土俵に乗せて評価出来るものじゃない。
そして近々、トップページ以外も変わるようです。それがこちら。
【重要】 ユーザー企画イベントの開催について
https://kakuyomu.jp/info/entry/2016/12/09/190017 どうやらユーザーが独自にコンテストのような企画イベントを開けるようになるみたいです。というわけで今回は「もし僕が企画イベントを立案するならばどのようなものにするか」を考え、近況ノートのネタにしたいと思います。
真っ先に思いつくイベントは「クリスマス」「バレンタイン」「ホワイトデー」のような時事ネタです。シンプルで分かりやすい良い題材――ですが、これから訪れるであろうイベント戦国時代を想定するとそれだけでは足りません。気軽にイベントを立案できるようになった以上、他のイベントとテーマが被ってはならないという配慮が必要になるからです。
例えば、どこかのユーザーさんがカクヨムでバレンタインイベントをやりたいと考えたとしましょう。案を出したユーザーさんの近況ノートは大盛り上がり。あちらこちらから続々と参加表明が集まります。そして「さあやるぞ」となった時、一人のユーザーさんがイベント発案者さんにこう進言しました。
「そのイベントは別の方がもうやってますよ」
発案者さんは慌ててその人物の近況ノートを見に行きました。すると、なんということでしょう。浅原ナオトなる謎の男が一足先にバレンタインイベントを開いているではありませんか。しかも男は人付き合いの悪い性質であり、過去に近況ノートで絡んだ人間は10人いるかどうか怪しい程度。当然ながらイベントは全く盛り上がっていません。どうしてイベントを開いたのか分からないぐらいです。
相手方のイベントは見るも無残な状況ですが、イベントとしてモロ被りなのだから無視するわけにいきません。かと言って全く関わりのない男のイベントに参加する形を取るのも、これから同じイベントを当てつけのように立ち上げるのもイヤな感じです。イヤガラセのために行われたとしか思えない企画倒れイベントの残骸を前に、新規イベントを立ち上げようとした発案者さんは歯ぎしりをしながらこう思うのでした。
憎しみで人が殺せたら――
――となったらよろしくないので、もし僕がイベントの企画をやるならば「浅原ナオトがそのイベントを行う意味」が必要となります。僕だから出来た。僕だからやれた。そういう正当性が必要なのです。
それは独自でありながら、多くのユーザーさんを惹きつけるものではなくてはなりません。僕だけが楽しいものでは書き手も読み手も幸せにはなれません。果たしてそんな都合のいい要素があるのか?――実はあるんです。皆様一つ、重大なことをお忘れではないでしょうか。
僕が「BL」検索の人気順ソートでトップに躍り出る、カクヨムのBL王であるという事実を。
そう、僕にはBLがあります。今のカクヨムは率直に言ってBL不毛の地であり、壁に向かって延々とBL小説を呟き続けるような状況に空しさを感じている作者様も多いと推測出来ます。そう言った作者様にとってBL企画は大きな励みになることでしょう。さらに時節はクリスマス。恋人たちが愛を語らう聖夜。男同士は対象外なんて無粋なことは主も仰りますまい。※キリスト教、特にプロテスタントは同性愛否定傾向が強い宗教です。
いかがでしょう。イベントとしての独自性、イベントを僕が行う正当性、そしてイベント自体の魅力。全てにおいてパーフェクトではありませんか。つまり僕が今イベントを立ち上げるとしたら、これしかありません。
「クリスマス×BL」小説イベント!!!!!!!
というところまで考えて、僕と交流のあるユーザーさんでBL小説を書いている人が1人しかいないことに気づきました。まあ、あれです。5人以上集まったら本気で考えます。絶対に集まらないと思って書いてるけど。
----------(「彼女が好きなものはホモであって僕ではない」へのレビュ返)----------
氷月あや 様
大変に心の籠ったレビューを頂戴し、誠にありがとうございます。お気持ちは分かります、とは言いません。自分はこう思いますと長々自説を述べたりもいたしません。ただ、拙作に対する氷月様の想いはしっかりと伝わりました。レビューを読んで涙腺に刺激を受けたのは初めてです。重ねて、本当にありがとうございました。
----------(「お前はすでに死んでいる。」へのレビュ返)----------
伊藤愛夏 様
分かっていても衝撃的、という形は理想ですよね。最後までお読みいただき、こちらこそありがとうございました。
雅島貢 様
各要素が噛み合ってピタゴラスイッチ的な気持ち良さを出すことを目指していたので、その点をお褒め頂けるのは光栄です。ネタバレ感想を伝える場がないのはカクヨムの欠陥ですね。応援コメントは作者以外見えないようにする選択肢があっても良かったと思う。
前田 尚 様
本作には「深く考えさせたら負け」という面があるので、説明少なめに展開を次々と動かして勢いで押し切るよう心がけました。楽しんで頂けたのなら何よりです。
なおレビューの最後の一文を読んで「かまいたちの夜」のようなサウンドノベルゲーム的な分岐からバトルルートに行く話がパッと思い浮かびました。そのうち書き……ません。