唐突ですが、日本と中国の時差をご存知でしょうか?
正解は一時間です。「中国って広いけどどこも一緒でいいの?」と思った方、いいんです。日本が明石に標準時間を設定しているように、中国は北京に標準時間を設定しており、全ての土地が北京時間に従って動いています。意外と東西には広くないからそれでどうにかなるみたいです。決して北京が調子に乗っているわけではありません。ちなみに全然関係ありませんけれど、北京人および上海人は「私、北京人(上海人)ですけどなにか?」みたいな態度を取るので、中国内でもいけ好かない奴らとして認識されているようです。どこかの国の二十三区民みたいですね(一度に一千万人以上を敵に回す発言)
さて今回の近況ノートは、そういう時差のある場所に住んでいる僕だからこそ気づけたカクヨムの謎仕様について語りたいと思います。先に言っておきますが、気づいたからと言って何か得をするような仕様ではありません。ただ謎なだけです。
カクヨムには「応援」と呼ばれる機能があります。
エピソード毎に設定された一番下のハートマークを押して作品を応援するアレです。応援というよりはしおり変わり使っている人が多い印象ですが、そこは今回の話に関係ないので省きます。で、その応援ですが、応援ボタン横の「〇人が応援しました」というタブを開けば誰がいつ応援したのかが分かるようになっています。ここまで来れば勘のいい人ならば、話の流れでもうピンと来たでしょう。
そこで出てくる「応援した時間」は、アクセスしている端末のタイムゾーンを参照して表示を変えています。
要するに誰かが日本の「9時」に僕の作品を応援したとします。その応援をタイムゾーンが中国に設定された僕のPCで確認すると中国時間に合わせて「8時」に応援したと表示されるのです。嘘だと思うならばPCのタイムゾーンを弄って試してみて下さい。以下の手順で確認できます。
①:応援された作品を開く。
②:「〇人が応援しました」タブを開いて応援された時間を確認する。
③:タイムゾーンを時差のある場所に変更する。
④:一度作品を閉じる(タブブラウザなら別のタブに移る)
⑤:もう一度作品を開いて応援された時間を確認する。
⑥:①の時間と⑤の時間を比較する。
この時間変動の仕様が確認出来たのは今のところ応援と応援コメントのみです(ただし応援コメントは作品トップページから応援コメント一覧に飛んだ場合は日本時間)。レビューも作品投稿も、時間は全て日本時間で統一されています。なぜかエピソードを開いてから確認する応援と応援コメントのみ、記録された日本時間をそのまま表示せず、端末のタイムゾーンを参照して表示を変えるというひと手間を加えているのです。
なぜ?
応援の詳細を確認しようとすると微妙な読み込みが発生しますが、この謎のひと手間が影響を与えていることは明白です。いったい開発者はなぜそこまでしてこの仕様をカクヨムに組み込んだのでしょう。グローバル対応という便利な言葉で済ませるには応援「だけ」という点が解せません。そもそも使用言語が違う時点で意味を成さなくなる小説投稿サイトにグローバル対応が必要だとも思えません。
僕は考えました。仕事をする間も惜しんで一生懸命に考えました(とても辛かったです)。そして、ハッと気づきました。もしかして開発者は単に「見る人間によって時間を変える」という機能が欲しかったのではないかと。つまりその目的は――
アリバイ工作。
そう、開発者は自らが実行する犯罪のアリバイを確保するため、カクヨム全体の仕様を操るという大胆不敵な行動に出たのです。もちろん本格的に調べられたらバレてしまうため、外部との接触が絶たれたクローズドサークル系の状況で犯罪を行ったと思われます。ただしカクヨムを利用するためにはインターネットが必要なことを考えると情報までは絶たれておらず、一日一本しか出ていない運航便の往来が大嵐によって不可能になった孤島の洋館辺りが適切かと推測されます。その洋館で殺人事件が発生し、カクヨム開発者と探偵の間で以下のようなやり取りがあったのでしょう。
「Aさんが殺された時間に貴方は何をしていましたか?」
「ぼ、僕は小説投稿サイトを見ていました」
「それを証明できるものは?」
「証明なんて言われても……そうだ!読んだ小説を応援しました!そこに時間が残っています!ほら、これです!(タイムゾーンを変えた自分のスマホで応援時間を見せる)」
しかし、これは大変なことに気づいてしまいました。繰り返しますが、このアリバイ工作は本格的に調べられたらバレます。一時しのぎにしかならないのです。すなわちこのアリバイを用いてカクヨム開発者が犯した犯罪は、生き残りを出さない集まった全員皆殺し系です。ですが最近そのような凄惨な事件が起きたという話を僕は聞いたことがありません。つまり犯人は見事に完全犯罪を達成し、今ものうのうとどこかで生きている可能性が高い。もしかしたら貴方の小説を応援してくれたあの謎のIDは血に飢えた大量殺人犯なのかもしれないのです。
真実を暴いた僕も近いうちに消されてしまうかもしれません。この近況ノートを最後に僕の更新が途絶えたら、そうなったのだと思ってください。そして出来れば僕の意志を継ぎ、僕に代わって犯人の正体を暴いてください。僕たちが大好きな物語の中だけではなく、現実でもきちんと正義は勝つのだと、世の中は捨てたものではないのだと証明して下さい。どうか、どうかよろしくお願いします。
あ、それはそれとして「開発者の気まぐれ」以外でこういう仕様にする合理的な理由が説明出来る方はコメント下さい。普通に気になるので。こちらもよろしくお願いします。
--------(「僕とぼくと星空の秘密基地」のレビュ返)--------
小鳥遊 ちどり 様
まず何より、お読みいただきありがとうございます。とにかくこの作品は「溜め」が長いので途中でギブアップされても全くおかしくなく、最後まで読んで頂けただけで本当に嬉しいです。ただ目論見通り、加速してからは一気だったようで、そこはホッと安心しました。
--------(「お前はすでに死んでいる。」のレビュ返)--------
くさなぎ そうし 様
「あのケンシロウ様が推薦していたなんて!」という喜びからの「嘘です」で膝から崩れ落ちました。嘘です。ちなみにケンシロウの台詞は「お前はもう死んでいる」で微妙に違ったりします。次回作、頑張ります。