まずは、座員一同に代はりまして、厚く御礼申し上げます。
思ひ入れのある『曲藝團の畸型』が、第8回カクヨムWeb小説コンテストの中間選考を通過しました。
ライト文芸部門の末席で御座ゐます。
何やら選挙の繰り上げ当選のやうな「滑り込みセーフ」感もあつて、肝を冷やしもしましたが、掲載の並びは応募順ださうです。確か〆切の廿四時間ほど前にエントリーした筈で、最も遅く参加した作品群のひとつと云ふ事でせうか。
若干しつこいやうですが、閲覧数が零の亞空間に放逐された際、重課金プレイヤアになつてオラつく仕様も本サイトになく、作者諸共アカウントを抹消し、「ならう」等の新天地に亡命せむかと謀つてもをりました。
蓋し、狼狽して逃走せず良かつたと今に至つて考へてをります。
如何せん『曲藝團〜』の序盤は、展開に乏しく心理描写も過多な上、回収目的の伏線を雑に埋め込んでをり、読者を故意に遠退ける人払い客払いの印象が否めませぬ。
其の中で読み込んで頂いた方々に、感謝の言葉が尽きぬ次第で在ります。
選考の報知欄を一瞥しますと、御縁のあつた執筆陣の作品が散見され、誠に喜ばしい限りで在りまして、此の場を借り、万雷の拍手とエエルを贈らせて頂きます。
何とも銀縁眼鏡の優等生風の物言ひとなりますが、袖振り合つた諸氏の作品を読む機会を得た事が、私にとつて最大の恩寵と考へます。
よもやネツト小説を嗜み、幾度も落涙したり、妄りに興奮したり、又、存ぜぬ漢字を見出して密かにメモしたりする次第になるとは、思つてもをりませんでした。
又、コンテスト外の諸作品並びに新作につきましても、引き続き応援させて頂きたく存じます。
当方の読書傾向は様々で、空想科學物からビイエルと云ふ男色物まで所謂、雑食の獣のやうに凡そ脈絡なく読み漁り、画面左下隅の心臓に似たマアクを未明の、丑の刻も過ぎたる頃に押したりしますので、決して怪しまないで下さいませ。