最近はあまり作っていませんが、月1の松山市の「俳句ポスト」では、俳人として投句しております。
基本的に小説と俳句では発想というか、文学的なルールが全く異なるので、案外アタマの切り替えが難しいんですよ(^_^;)
ただ、「鬼と天狗」で案外役立っているのが、「俳句」の季語の世界です。
第1章で用いた「律の調べ」、そして第2章で使った「虎落笛」などは、そのまま俳句の季語で、季語のもつイメージを拝借しました。
さらに、これから出てくる「夜討ち」の場面では、「星月夜」なんていう言葉も。
星月夜は、たまたま先月の「俳句ポスト」の兼題だったのですが、
「月のない星明りにだけの夜空を言う。月が出ているように明るい星空である。」
https://kigosai.sub.jp/?s=%E6%98%9F%E6%9C%88%E5%A4%9C&x=0&y=0という意味だそう。
これも真夜中の情景としては相応しい季語(季節も晩秋ですし)なので、使ってみました。
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さて、いよいよ「鬼と天狗」も終盤です。現在公開中の「助川城総攻撃」の後にある「部田野合戦」をどこまで描くか検討中ですが、リサーチはほぼすべて完了しました。
個人的には、この「天狗党討伐」が尊皇攘夷から「尊王倒幕」へ移行していく、歴史上の分水嶺になった気がします。
それが果たして「正義」だったのかどうか。未だに、私の中でも答えはなぞのままです。