地味に?連載している「鬼と天狗」ですが、実は第一章分は全て書き上がっています。その時点で96000文字あまりですから、またしても長編になるのは確実ですね(苦笑)。
noteでは何度か描いていますが、今作はXのフォロワー様の「二本松藩の天狗党征伐の話が読みたい」とのリクエストから、始まった話です。ただ、当初の予定よりも大分「政治的対立要素」を入れた結果、単純な天狗党征伐というよりも、大幅に幕末二本松藩の政治的・経済的事情まで踏み込む形になりました。
そんな私が最近気になっているのが、「守山藩」。何気に二本松藩のお隣さんなのですが、早く言えば「水戸藩」の影響を強く受けている小藩です。
我が家のある場所(須賀川)は、江戸時代は一応「白河藩」領だったところですが、この守山藩を財政的に助けていたのが、須賀川の市原氏・太田氏などの有力商人たちだったとのこと。
(by.陣屋日記を読む)
「陣屋日記を読む」の巻末には、「樫村日記」というのが収録されているのですが、この日記の主は、恐らく須賀川二階堂氏家臣団の一人、樫村氏の末裔なのだろうなあ……なんて、想像しています。
まさか二本松藩関連の小説資料を通じて、再び須賀川戦国時代の名残と出会うとは、思いもよりませんでした。須賀川も二本松も、実は戦国時代に伊達政宗に滅ぼされたために、戦国以前とその後ではかなり歴史の様相が変わるのですが、それでも脈々と歴史が繋がっていたのかと思うと、感慨深い物があります。
そんなわけで、「鬼と天狗」の第二章は、「守山藩」の話から始まります。
そのために守山藩のあれこれを調べていたのですが、しばしお待ちくださいませ。