AIが管理する安全な登校シャトル、空を巡回する監視ドローン、
そしてタイムラインを埋め尽くす「#ゼロ戦の青年」。
SNSの炎上と、国家レベルの監視。
“時代の迷子”である桐生遼をめぐって、
いよいよ「ネット」「国」「家の庭」が一本の線で繋がり始めます。
今回の見どころは――
・紗菜の何気ない日常に、じわじわと滲んでくる違和感
・トレンドから消えない「#ゼロ戦の青年」と、止まらない憶測
・国会で静かに警鐘を鳴らす若手議員・天野蓮の演説
・防衛省・情報統制班の訪問に、紗菜の家が“事件の現場”へ変わっていく瞬間
・「俺はここにいるべきじゃないのかもしれない」と呟く遼と、
「“いてほしい”んだよ」と返す紗菜のささやかな祈り
そして終盤では、
天野蓮の「もし本当に“時代の迷子”がいるのなら。その命は、国のものじゃない」
という一言が、物語全体のテーマに静かに触れます。
SNSの炎上、国家の思惑、ひとつの庭に座る少年と少女。
それぞれの“影”が交わり始める第7章、ぜひ読んでいただけると嬉しいです。