空の王都《ルミナ=ネフェイル》が裂け、
その中心で墜ちゆくのは――エイラ。
星の光に包まれながらも、翼は焼け、
身体は地上の湖へと一直線に落下していきます。
その瞬間、エイラの意識の奥で“誰かの声”が囁く。
――来い。風裂きの湖へ。
湖面は光に割れ、湖底には古代アヴィアンの紋章が浮かび上がり、
封じられた「記憶の陣」が目覚めていきます。
一方、異変を察知したライアスが森から駆けつけ、
湖に沈んでいくエイラを見つけて飛び込む。
風の巫女しか近づけない“風の壁”に阻まれるも、
彼の言葉と想いがエイラの星を揺らし、光輪が解けていく――。
湖から救い上げられたエイラはかすかに意識を取り戻し、
ライアスへ微笑みを向ける。
「……ありがとう……見つけてくれて……」
そして再び深い眠りへ。
空の巫女が地上に落ちた瞬間、
大陸の風は揺れ、均衡が変わり始めます。
ここからエイラの“地上編”が本格的にスタートします。
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