こんにちは! あははCAT(略称:キャハハ)です!
花イベントに投稿された作品を読ませて頂いたので、感想を残します。
※花イベントに対する感想スタンス
作者様からのご要望がない限り、面白かったところ(良い点)のみを書いていきます。なお、作品に対する改善策の意見は一切言いません。
【君へ青い贈り物〜ブルースター】 作:ユラカモマ様
▼君へ青い贈り物〜ブルースター
https://kakuyomu.jp/works/1177354054889009495―Good Point―
・結婚してしまう想い人に対する主人公の感情
・結婚式でよく飾られるブルースター
・実は想い人も主人公のことを好きなのでは、と思わせる余韻
初めまして、ユラカモマ様!(始めユリカモメと間違えました、すみませんw)
この度は花イベントに参加して頂き、ありがとうございます!
作品「君へ青い贈り物〜ブルースター」では、口には出しませんが、想い人が結婚してしまうことに対する主人公の気持ちがよく出ていましたね。「苦笑いしていつも通り話をする」や「最後だとは思えないぐらい普通だった」、「柔らかい感触に突き放せばいいのか抱き寄せればいいのか分からない」など、地の文でところどころ主人公の寂しさだったり、想う気持ちが伝わってきます。
加えて、想い人がコンビニに行ってる間に「ブルースター」まで買ってしまうのですから、主人公の「本気さ」が見えてきますよね!(おそらくこの花は想い人と婿さんではなく、主人公と想い人を想像しているのではないでしょうか……)
ただ、最後の一文で「君の顔がくしゃりと歪んだのを見て僕は少しだけ胸のすく思いがした」とあるため、これは嫉妬の感情も混じってるような気がしますw
さらに言えば、最後の最後で「僕」という一人称が出てきているんです。つまり、ここが一番主人公の想いを吐露しているところなのかな?と。(違ったらすみませんw)
それからブルースターという花が出てきている以上あまり想像はしたくないのですが、不倫関係である場合も考えられるなと思いましたwブルースターの花言葉の一つである「身を切る思い」も通ずるところがありますし。
もしかしたら関係を終わりにしようと「想い人」が決めているものの、いざ別れるとなると若干決心が揺らいでしまっている、なんていう見方もしてしまいましたw
私個人としては、ただただ主人公が想い人に恋い焦がれ、嫉妬している様子の方が可愛くて好きですけどねw
それでは、ブルースターに絡ませた素敵な小説ありがとうございました!
【うろごと】 作:鎖えいし様
▼うろごと
https://kakuyomu.jp/works/1177354054888942830―Good Point―
・怒涛の急展開に引き込まれていく
・桜の絵の描写(怪しげな雰囲気がでていてすごくよかったですw)
・御崎氏が主人公を徐々に追い詰めていく静かな緊迫感
初めまして、鎖えいし様!
この度は花イベントに小説を寄稿して下さり、ありがとうございます!
鎖様の小説投稿蘭を拝見したところ「完結」していましたので、僭越ながら読ませて頂きました。
いやーこの作品は「下」の章で「上」で得た違和感が一気に放出されていて面白かったですね!「奥様」と呼ばれてドキッとしてた理由がわかったりして、読み終えた後にちょっとニヤッとしましたw
もっと言うと、実はいろいろなところに伏線があったりして、もう一回読んでそれを探すのも楽しかったです。まぁ、始めの「虚がありますね、この桜には」という文だけでもすでに伏線なんですけどね!w
それから作中に出てくる御崎氏が、ほんと揺さぶりをかけるのがうまいんですよね。例えば「本当に?」という意味深な一言だったり、「僕はこの絵の正体を知っています」と驚きの一言を発したり、絵の下の話になって「ご存じの筈です」と記憶に訴えかけるような言い方をしたり。
読者からしたら、その揺さぶりの言葉ごとに「なんだなんだ」となるわけです。おそらく主人公の「私」より動揺しましたよw
最後に花イベントのテーマ性に沿って作品を見ていきますと、まぁ野暮な説明なんてする必要もなく、鎖様の「桜」の描写がまこと綺麗であること!!!w
具体的な描写は「上」の章の途中にあり、
幹は異様に太く、目玉のように蠢きそうな節ふしがあり、大枝おおえだは正に異形が手指を広げたが如く。そして無数の小枝がそれぞれ別個の生き物のようにカンバスの縁を目がけて四方八方に伸びている。花の描写は、咲き誇るだとか咲き乱れるとかいうよりは、噴出していると表現した方が正しい。時折、発光しているのではと錯覚を覚えるほど明るい花弁は鉛白えんぱくと見紛う白さだが、仄かな色付きが存在を失うことは不思議とない。絵具が惜しみなく、それどころかかなり贅沢に使われている所為かもしれない。厚ぼったく塗り込められ、飛び散り、わざと盛り上げるようにしてある箇所さえ。陰影はすべてが描写からなるものではない。絵具が作り出すそのものの影が樹木の立体を演出しているように見える。花弁は特に。顔を寄せて凝視すれば、その手の素養に乏しい私などは酷く雑な仕上がりの作品に思ってしまうのだが、然るべき距離を置けば桜の巨木の迫力だけが印象に残る。(作中引用)
これ、すごくないですかwいや、すごいでしょw
桜の絵の描写なのですが、こんな細かく描写されることはあまり見たことなかったもので、感動を越えた何かを覚えました!人によっては長いと感じるかもしれませんが、花好きとしては間違いなく好きなシーンです!w
ただ注意点として、この桜の絵を「あぁ綺麗だなー」だけで終わってしまわないことです。この後に待ってる怒涛の展開に目を見張りますからね!
ではでは、鎖様の文章に比べたら駄文でしかなくて頭が上がりませんが、感想とさせて頂きました。
怪しげでありながら美麗な桜の絵の描写、ありがとうございました!